U-19日本代表は、11日(月・祝)、世界への切符を懸けた大一番に挑む。この試合に勝ってベスト4に進出すれば、来年のFIFA U-20ワールドカップコロンビア2011の出場権を得る。
明日の相手はグループDを2位通過した韓国。準々決勝は現地時間14時30分(日本時間15時30分)にキックオフを迎える。
■試合前日コメント
・布 啓一郎監督
―韓国の印象はいかがでしょうか?
やはり基本はしっかりしているなという印象は受けています。ピッチを広く使うという面では、ロングフィードの精度は高いものがありますし、ボール際に関しては、コンタクトの強さを持っているチームだと思います。
前の33番(JI DONG WON)と39番(JUNG SEUNG YONG)は身体も大きいですし、しっかりと収まる。両サイドも張り出してるのは、イラン戦もイエメン戦もそうでした。イエメン戦のほうが多少はつないでいましたが。アジアの中の戦いは、こういう(ロングボールを蹴ってくる)戦いになることが多いので、我々は対応できる術を持たないといけない。明日はしっかりと対応したいですね。
―この2日間で、これまでやってきたことのおさらいをしながら、いい形で明日の準備ができましたか?
そうですね、言われたように、このチームの課題は今に出てきたことではなくて、いろんなところでも出てきたので、そこをしっかりやろうとチームとしてやってきました。そこの確認をしたのと、流れというか、チームとしてグループステージをうまく抜けることが出来て、選手たちはいいメンタルでやれていると思うので、今度は我々が彼らの力を出させてあげるような準備をして、彼らの力を出し切った上で、いいゲームをさせてあげたいと思います。
―日本はグループステージ2戦目で通過が決まって、韓国は3戦目までもつれました。そこのアドバンテージはあるのでしょうか?
両面あるのは事実ですね。疲労を考えれば、もちろん3戦目にメンバーを変えて戦うことが出来て、そこで勝ち点3を取れたことは、チームとして非常に良かったと思います。ただ、これは非常に難しい部分で、若い選手なので、緊張感のある試合を続けた方がそのまま行くということもあると思います。なので、それがどっちに出るかは、明日はもうシビアなゲームになるので、ちょっと予想が付かないですよね。
―相手が韓国に決まって、選手たちの反応はどうだったのでしょうか?
彼らは韓国とはよく試合をしていますからね。実際に13歳のころからエリートプログラムの一環で日韓交流はしているので、選手同士も知っていたりしますよね。韓国に対するコンプレックスがあると言われますが、今の若い選手はどうなのか、そこは分からないですね。
・宇佐美 貴史選手
―韓国のイメージはいかがですか?
相変わらずの縦に早いサッカーで、繋いでというよりは前に蹴りこんできて、前の強くて速い選手に預けてというパターンだったので、それは分かっていたことですが、映像を見て、「やっぱりか」と思いました。蹴られてそこにポイントを作らせないように、しっかりと跳ね返して、仕事をさせないようにすれば、ほかに怖い選手もいなかったので、前の33番が一番ポイントになると思います。
―前線からのプレスも重要になってきます。
蹴らせても、サイドにそれていくような、DFが跳ね返しやすいようなボールに出来ればよいと思います。
―明日はいよいよ大一番です。
気持ちは本当に高ぶっています。やることをやれば勝てると思っています。今、そんなに硬くもないし、いい空気でやれているので、問題なくいい流れ出来ていると思います。
・川浪 吾郎選手
―韓国のイメージはいかがですか?
日本戦ということで、相手は気を張ってくると思うので、そこは叩き潰したいです。韓国はロングボールが多いイメージなので、そこはDFラインと連携をしてケアしていきたいと思います。
―ロングボールを蹴ってくる相手には、ラインコントロールやDFの動かし方が重要になってきます。
そうですね、ラインをどこで保つかとか、下げないでみんなで踏ん張るとか、はじき返すとかしっかりと統一してやっていきたいし、相手は前半から飛ばしてくると思うので、そこは気をつけるようにしたいです。
―前回の韓国戦(第25回フローニンゲン国際ユース大会2010)はロングボールからセカンドを拾われてやられました。
やはりセカンドボールを拾えるかというのが、凄くポイントになってくる。そういうところはセカンドボールをチーム全体で狙って行きたい。相手はどうしてもでかいので、ファーストボールはもしかしたら取れないかもしれないので、そこのセカンドボールはみんなで狙っていけば問題はないと思います。
―グループステージ3戦を戦って、手ごたえはありますか?
徐々に良くなってきています。1戦目は自分も含めてバタバタする時間帯があったけど、2戦目は相手のレベルも落ちたけど、落ち着いて出来たし、GKとしては失点がなかったので、そういう意味では良くなっていると思います。とにかくもう勝つだけなので、チーム一丸となって勝ちに行きたいです。
・藤田 息吹選手
韓国はロングボールを蹴って33番に当ててくるので、ポイントはサイドバックが競ったときに、裏が空くのでそのケアと、セカンドボールをどう拾うかですね。日本は攻撃陣の能力は高いし、その選手が組織的にやっています。ほかのチームは個人の能力に任せているところがありますが、ウチは組織的にみんなが関わることが浸透しています。韓国戦はそれで勝負していきたい。相手はフィジカルが強いので、組織的に守りたいと思います。僕の役割は運動量を上げて、球際も厳しく行って、守備にリズムをもたらしたいです。
・六平 光成選手
ここまで3試合はいい形でこなせているので、あとは自分たちの力を信じて、最後までやり切るだけです。自分たちのサッカーをすれば、相手はそこまでつないでくるわけではないので、そこでうまく自分たちで処理できれば、自分たちのペースになっていいゲームが出来ると思います。
以上