U-17日本女子代表 3-3 (PK4-5) U-17韓国女子代表
2010年9月25日(土)18:00キックオフ(現地時間)
■得点経過
6分 LEE Jungeug
11分 猶本 光
17分 田中 陽子
45+1分 KIM Areum
57分 加藤 千佳
79分 LEE So Dam
■メンバー
GK
平尾 恵理(聖和学園高等学校)
DF
和田 奈央子(JFAアカデミー福島)
村松 智子(日テレ・メニーナ)
高木 ひかり(常葉学園橘高等学校)
浜田 遥(JFAアカデミー福島)
MF
田中 陽子(JFAアカデミー福島)
猶本 光(福岡J・アンクラス)
加藤 千佳(浦和レッズジュニアユースレディ-ス)
川島 はるな(JFAアカデミー福島)
横山 久美(十文字高等学校)
FW
京川 舞(常盤木学園高等学校)
交代
50分 川島→長澤 優芽(日テレ・メニーナ)
87分 京川→仲田 歩夢(常盤木学園高等学校)
104分 横山→田中 美南(日テレ・メニーナ)
■試合後コメント
吉田 弘監督
―決勝戦を振り返って
後半3-2でリードした後、チャンスはあったが追加点が奪えなかった。その後、韓国が粘り強いサッカーをしてきて失点を許し、PK戦までもつれてしまい、最後に勝てなかったのが残念。
―韓国は過去にも対戦したことのある馴染みのチームだったが。
相手の選手たちのことは良く分かっていた。その中で自分たちのやりたいサッカーをしようと思っていた。技術的な力は日本の方が上だった。勝てなかったということは、まだまだ課題があるということで、選手たちがそれぞれの課題を感じてほしい。選手は良くやってくれた。
―韓国の長所と短所は。
攻撃陣にキープレーヤーが多い。彼女たちがボールをしっかりと持ち、キープできるので、日本のリズムを遮断されたときがあった。一方、守備陣には隙があので、もう少しチャンスを生かして、得点できれば良かった。
―試合後、選手たちにかけた言葉。
この悔しさを忘れずに、将来なでしこ入りを目指してほしい。
横山 久美選手
―決勝の舞台では。
左サイドから仕掛けてシュートへ持ち込むパターンは通用した。しかし、相手に研究されていたと感じたので、簡単にプレーするときと、ドリブルで勝負するときのメリハリを意識した。
―日本の3点目をアシストしたが。
シュートを打とうと思ったが、確実に得点できるようにパスを選んだ。チームが勝つことを優先してプレーする中で、アシストできたことはうれしい。
―ブロンズシュー賞とシルバーボール賞を受賞して。
みんなの力があったから受賞できたので感謝している。チームが受賞したと思っている。準決勝の朝鮮民主主義人民共和国との試合で5人抜きから得点できたのは印象に強く残っている。しかし、決勝で勝てなかったので悔しいし、悔いも残る。
猶本 光選手
―今の率直な気持ち。
日本を応援してくれた人が多かったので、うれしかったが、負けたので悔しいという複雑な気持ち。6試合戦って決勝は一番良いプレーができた。しかし、日本のリズムのときに、点を決めるチャンスがあったが、決められなかった場面があって、勝ち切れなかったのが反省点。
―日本の1点目を挙げたが。
ボールが来た瞬間に左足で打とうと決めていた。キーパーがこぼしてくれたことで入った。
―大会を通じて満足できたプレーは。
相手のFWがボールを受けたときに、味方DFと挟んでボールを奪う守備が良くできたこと。パスコースに入った上で、守備のときポジショニングできていたと、監督に言われた。課題は攻撃に参加したいし、延長に入ってもっと走れるようになりたい。
―このチームは。
みんなと一緒にプレーできて楽しかった。選手ミーティングと試合を重ねるごとに団結力が強くなっていった。
田中 陽子選手
―準優勝の結果について。
勝ちきれなくて悔しい。満足ではないが、新しい歴史を作れたことは良かった。
―アジアでの予選で対戦していたが、改めて韓国と対戦して。
アジア予選と一緒で、攻めていても得点を多く取れなければ勝てないという部分が、この世界の舞台でも出てしまった。
―日本の技術は世界トップレベル。何が課題で世界一になれなかったか。
気持ちが入りすぎて、(崩せても)崩しきらずに遠目からシュート打ってしまっていた。あとは経験も足りない。延長に入って体力面でもきつかった。もっと走れればチームのために働けたと思う。
―世界の舞台で感じたこと。
(決勝で日本の)2点目を入れて、今大会で4得点でき、同世代の選手たちと対戦して、自分の力がどれくらいなのか、そして足りないところが明確に分かった。(日本は)みんな1つになって勝ちのこだわってできたので、いいチームだった。
加藤 千佳選手
―貴重な3点目を挙げた瞬間は。
京川がニアに入っていてボールがこぼれてきたときには、周りに相手選手がいたので一瞬焦ったが、足を精一杯伸ばした。無我夢中だった。入ったときは喜びに溢れた。
―決勝戦で心がけていたことは。
相手に走り負けないこと。ミスしてもへこたれないように強気でプレーした。右DFの和田と相手を挟んでボールを奪うことを意識していた。
―準優勝という結果について。
悔しい。でも全てを出し切った。後々もっといろいろな思いが出てくると思う。このメンバーで戦えて良かった。ミスを互いに補える本当にいいチームだった。
平尾 恵理選手
―韓国の印象と日本の戦いぶり。
印象に残っているのは、シュートのコース、威力、スピード。遠くからでも強いシュートを打ってきていたので、DFにもっと寄せるようにという指示が必要だった。120分間、運動量でも気持ちの部分でも負けたくないとチームメイトから伝わってきた。
―PK戦では1本目を止めた。
とっさに反応できた。止められれば、みんなの助けになると思っていた。絶対に負けたくないと思っていた。
―今後目指す場所は。
安心感のあるプレーをして、みんなから信頼されるようになりたい。準優勝では悔しさが残るので、なでしこジャパン目指して、そして世界で優勝したい。
以上