Jリーグは、Jリーグの人材育成活動における選手教育の新たな取り組みとして、文部科学省の競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業を業務受託し、「キャリアデザイン支援プログラム」を実施いたします。
上記プログラムは、プロの競技者を目指す人材にとって適切な“キャリア”についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施するもので、将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指しています。
Jリーグでは、9月11日(土)を皮切りに、Jクラブアカデミーの4クラブ(仙台、横浜FM、G大阪、福岡)の中学生(ジュニアユース)を対象とした、「キャリアデザイン支援プログラム」を実施いたします。
詳細につきましては、以下の概要をご参照ください。
Jリーグキャリアデザイン支援プログラム概要(平成22年度)
■事業名
競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業における「キャリアデザイン支援プログラム」
■実施期間
2010年9月11日(土) 〜2010年12月12日(日)
各クラブの初回授業は以下の通りとなります。授業スケジュールの詳細については決定次第発表いたします。
○ベガルタ仙台:11月6日(土)
○横浜 F・マリノス:9月25日(土)
○ガンバ大阪:9月11日(土)
○アビスパ福岡:9月16日(木)
■実施会場
対象クラブ クラブハウス他
■対象クラブ
Jリーグ アカデミー 4クラブ(ベガルタ仙台、横浜 F・マリノス、ガンバ大阪、アビスパ福岡)
■対象選手
Jリーグ アカデミー ジュニアユース(中学生)選手 各20名程度
■プログラムの構成
Jリーグをテーマに、4つの視点([1]ビジネスのしくみ、[2]産業構造、[3]産業に関わる様々な職業、[4]職業に必要な能力)からプログラムを構成。以下のテーマにて全5回(45分×4回、90分×1回)の授業を実施。
(授業[1])Jリーグをとりまく“お金”から仕組みを考える。
(授業[2])Jリーグが目指すものを考える。
(授業[3])Jリーグをとりまく“職業”について考える。
(授業[4])職業と「意志」、「役割」、「能力」、の関係性を考える。
(授業[5])自分のキャリアイメージプランを考える。
■プログラムの内容
[よのなか]科(*)の学習アプローチに基づき、子どもたちを積極的に学びに参画させ、学びへの意義や関心を促すプログラム。特に次の5点については、このプログラムを構成するために必要不可欠な要素とする。
・社会をテーマに、「ものごとの本質」を考える。
・思考リテラシー(思考技術)を養う。
・子どもたちに刺激を与える存在としてのゲストを登場させる。
・子どもにとっての身近な大人を授業に参画させる。
・「正解のない授業」「失敗を許す授業」をくり返し実施する。
■今後の展望
今後は、Jリーグ アカデミーのジュニアユース(中学生)にとどまらず、小学生年代、高校生年代、新人プロ選手と いった対象年代毎のプログラムおよび一貫した育成システムの構築を目指しています。
また、Jクラブが主体となり、クラブ毎にアレンジされた同プログラムをJリーグ・Jクラブ・ホームタウンの3者が連携し地域の教育機関や団体で実施することで、地域で活躍、貢献できる人材の育成に取り組んでいきます。
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<参考>
※競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業「キャリアデザイン支援プログラム」とは
ジュニア競技者およびその指導者、保護者、競技団体のスタッフ等に対し、教育啓発を図るためのセミナーやカウンセリング等を実施し、競技者の競技生活初期からキャリア意識の向上やキャリアデザインの重要性について、理解促進を図るためのプログラム。競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業「キャリアデザイン支援プログラム」の詳細については、文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/)をご確認ください。
※Jリーグ アカデミーとは
Jリーグは、Jクラブにおける (財)日本サッカー協会(JFA)の加盟チームに関する規定に定める登録種別の第2種(18歳以下)、第3種(15歳以下)および第4種(12歳以下)に属するチームの総称を「アカデミー」としています。
Jリーグ アカデミーは、Jリーグの指定する資格を有し選手育成を担当するアカデミーダイレクターを擁することを条件としています。Jリーグの育成活動の詳細については、Jリーグ公式ホームページ(http://www.j-league.or.jp/)をご確認ください。
(*)[よのなか]科とは
元東京都杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が提唱している「学校で教えられる知識と実際の世の中との架け橋になる授業」のこと。教科書を使った受身の授業とは異なり、身近な視点から世界の仕組み、世の中の仕組みなどを扱う。[よのなか]科に関する詳細は、全国[よのなか]科ネットワークホームページ(http://www.yononaka-net.com/mypage/top/index.php)をご確認ください。
以上