AFC女子アジアカップ 2010 中国の壮行試合第2戦を前に、なでしこジャパンが新潟県十日町市でトレーニングを行った。試合前日ではあるが、佐々木則夫監督は、午前・午後の2部トレーニングを行った。午前中はハーフコートからさらに一回り小さくしたスペースでの10―10ミニゲームが中心。初戦では攻撃のリズムを上手くコントロールできなかった日本だが、この2日で修正も進んできている。この日も、狭いエリアの中で攻撃や守備面の流れを作る動きに時間を割いた。午後には、JAPAN サッカーカレッジとの合同トレーニングを敢行。2チームに分かれてミニゲームを行い、その後フルコートを使用しての実戦も行い、充実した内容となった。
明日は第1戦でベンチ入りしなかった4選手も出場が予定されている。展開次第ではさらに多くの選手にチャンスが与えられるはずだ。中2日で迎えるメキシコとの第2戦。時差によるコンディション調整も進み、本来の調子を取り戻しているであろうメキシコに対して、日本は初戦での課題を修正し、充実したゲーム内容でAFC女子アジアカップにつなげることができるのか。キックオフは19時。新潟ビッグスワンスタジアムでその力が試される。
・佐々木則夫監督コメント
明日のメキシコとの第2戦も、一人でも多くの選手に“ゲーム”という舞台を経験させることをポイントにおいています。やはり、トレーニングとゲームのピッチは違いますから。全員がそういった雰囲気の中でプレーして、戦えるのかどうかということは、選考する上でも大いに役立ちます。どんな状況でも、どんな選手が入っても、やることは同じなんです。もちろん、試合だけでなく、日々のトレーニングや、テストマッチなどの様子を見て決定しようと思っています。メキシコ戦を含め、残りの日数は個々の質と、バリエーションの確認を徹底していきたいですね。
・上尾野辺めぐみ選手コメント
ミーティングで監督から「気持ちが入っていない!」とゲキが飛んだんです。やっているつもりではダメ。今日は朝のトレーニングからみんなも気合が入っていたと思います。新しい選手が多い中、声が少ない。もっと積極的に声も出していかないといけないですね。明日は私としては地元での試合開催ですし、しっかりアピールして出れるようにしたい。でも、あまり緊張しないで、いつものプレーをしっかりすることを考えればいいかなと思います。
・安本紗和子選手コメント
第1戦は何本かは、自分らしい飛び出しができたとは思いますが、まだまだです。ピッチの外で見ていると、やはり相手の最終ラインが高かったので、ウラに抜けていけば・・・と思っていましたが、実際にピッチに入ってみると足元でもプレーしなければいけなかった。でも、サイドに入ったときは、自分のポジションからはラインが一番見えるので、もっと逆サイドからの攻撃のときは、積極的に行ってよかったと思ってます。明日、チャンスが来たら、裏を狙いながらプレーしていきたいです!
・高瀬愛実選手コメント
第1戦はスタメンでは初めて大野さんや澤さんと、絡んでのプレーをするということで、おっかなビックリでプレーしていたんでは、絶対に迷惑がかかると思いました。まだお互いのタイミングも細かいところまでわかっている訳ではないので、ココでほしい!という時には自然に声が出せていたように思います。テンポのいいパスを生むために、中で顔を出すようには心掛けていましたが、オフサイドにも引っ掛かっていたので、飛び出しのタイミングには気をつけないと・・・。あと、フィニッシュ!しっかりと決められるように次もがんばります!
以上