現地時間1月20日、朝10時30分よりなでしこジャパンがコロンビア戦に向けて調整を行った。ウォーミングアップを終え、ビブス組とビブス無し組に分けられると、ポジショニングの確認が行われた。おそらくビブス組が明日のスターティングメンバーとなるようだ。コロンビア戦は、初戦デンマーク戦のメンバーをメインにした若手主体のチーム編成と思われる。ポジショニングの確認が終わると、スタメン組は守備と同時に攻撃のトレーニングに入った。CK、FKからの攻撃のパターン、それに対するラインコントロールやクリアのタイミング、GKとの連携など、細かい部分にまで佐々木則夫監督の指示が入る。最後はエリアを絞ってのミニゲーム。ゴールを4つ、それぞれにGKを配しての10分ハーフ。狭いエリアでテンポよくパスを回しながら、攻撃を組み立て、守備に入る。明日の相手はコロンビア。前日に行われたデンマークとの試合では、2-2のドローに持ち込んでいる。南米独特のスタイルを持ち、技術もしっかりしているチームだ。日本は第2戦のチリ戦を引き分けに終わっている。明日のスターティングメンバーも南米チームとは初対戦という選手がほとんど。初めてのスタイルを持つチームとの戦いを前に選手たちもトレーニングに力が入る。フリートレーニング後にはスタメンチームが集まって、お互いに連携などを再確認していた。
佐々木監督は「明日のコロンビアは守っているばかりではなく、攻撃に転じたときには人数をかけてアグレッシブに上がっていく、そんなチーム。思い切った局面では本当によく動く。初戦の結果からもわかるように、シンプルなミスを一本でも減らしていくことが大切。同じ過ちを繰り返さないように自分たちでどうコントロールしていくか。あえて初戦に近いメンバーで臨むのはそこの部分を見極めたいからでもあります」と、この試合の持つもう一つの意味を示唆した。起用された選手にとっては、東アジア選手権へ向けて生き残りをかけた戦いにもなる。この一戦は、21日17時(現地時間)にキックオフとなる。
■宇津木瑠美選手
合宿が長期にわたっているので、いろんな選手の特長が見えてきますね。楽しくプレーする部分もありますが、常にここからメンバーが絞られていくんだそっ自分を追い込んでもいます。まあこういう性格なんですけど(苦笑)。自分ができないところを納得してればいいんですけど、自分の中で今のはよかったと思うプレーでも“違う”となると、納得がいっていないので、そこの部分にシワが寄って、見失ったりするときもあります。自分が受けるために動いて、次を考えてプレーしているのが今。自分では受けられるけど、その先チームにどう影響を与えていくのか、どう動かしていくのかというところまで見るということが課題です。自分が動くことを考えているのはできていない証拠だな、と。考えずに自然にそこまでの動きができるのが理想です。まだまだですね。
■海堀あゆみ選手
これだけ長期の合宿でGKも4人いる。久しぶりな感じです。GK同士で話す機会も多いですし、日々のトレーニングでも得るものが多いというより、得るものだらけです。みんなの動きを見て、守備の連動とか、いろんな人の特長とか、4-1-4-1のシステムだとか、いろんなことがしっかり見えてきたような気がします。今は残りの合宿をとにかくがんばる!思い切りやることを目標にしています。プレーでは一つ一つ迷うことはあるんですけど、まわりに聞いたりしながら、その都度解決するようには心がけています。明日の試合はバタバタはすると思うんです。相手のプレーもよくわからない状態ですし、慣れるまではいろいろとモタつくところもきっとある。だからこそ、とにかく声を出して、捨て身でがんばりたいです。
以上