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なでしこジャパン チリ遠征 BICENNTENIAL WOMAN'S CUP 2010 初戦前日トレーニングレポート(10.01.13)

12日、チリで行われるBICENNTENIAL WOMAN`S CUP 2010の初戦を翌日に控え、なでしこジャパンは前日トレーニングを行った。
昨日、全日本女子選手権決勝に進んだ2チームに所属する選手たちが合流し、ようやく全員が揃った。12日は試合前日という状況ではあるものの2部練習を敢行。合流組は完全に別メニューとなり、明日の先発は遠征当初から参加しているメンバーから選出される予定だ。ウォーミングアップを終えると、すぐに11対11に入った。佐々木則夫監督はシーンごとにプレーを止めて、ポジショニング、タイミング、体の入れ方など動きに細かい指示を与えていく。続いて、攻撃面。スローインからバイタルエリア内へのアプローチ、シュートまでの一連の動きを確認した。明日のスタメンが予想されるメンバーでの6対6を経て、最後はセットプレーのトレーニング。約2時間のトレーニングを終えた。最後の10分をフリートレーニングに当てられると、選手たちはシュート、キックなど最後の調整をそれぞれに行った。
 昨年11月に行われたニュージーランド戦でスタメンに名を連ねた選手はほとんどが合流組。フレッシュなメンバーで臨む初戦の相手はデンマーク。ヨーロッパの強豪である。トップの選手からDFラインまで、守備の負担は覚悟しなければならないだろう。守備面だけでなく、すべてにおいてまだ連携を強固なものにするまでには至っていないのが現実。セットプレーではキッカーを担う宮間が「これ決めるよ!」と自ら声を張り上げ、チームの士気を上げる場面も見られた。
まだチームとして形作りはじめてわずか4,5日。課題は明日の試合でどこの部分まで引き上げることができるかだ。「今の段階で若い選手に100%の出来を求めてはいません。この遠征でベテランと若手の融合ができれば理想ではありますが、そんなに簡単ではないと思います。自分の今の力をぶつけていけば、可能性は広がる。とにかく試合でどれだけぶつけていけるか、ギリギリの戦いの中での限界のプレーがどこなのか見極めたいと思っています」とは佐々木監督だ。
経験を多く積む選手たちも、簡単にポジションを受け渡すことはしないだろう。となれば、このデンマーク戦は若い選手たちにとっては大きなチャンスだ。ここで、アピールできれば全4試合ある今大会中に再びチャンスがめぐってくる可能性は高い。厳しい戦いになることはいうまでもない。これを乗り切る選手がどれだけ出てくるのか。明日の戦いに注目したい。

■中野真奈美選手コメント
全体の流れではどうなっているかちょっとわからないですが、一つ一つのプレーではちょっとずつ手ごたえはあります。これまでにもU-20の代表合宿やチャレンジプロジェクトなどで合宿の雰囲気はわかっていたので、今回の“初招集”で、特別に何か変わるということはないですが、“なでしこ”という意味では大きなチャンスだと思っています。明日の試合は(出場自体も)どうなるか、ポジションもどこになるか全くわからないですが、出ることができたら、キープすることだけはしっかりとやっていきたいです。自分自身、海外の選手と対戦することが初めてなので、試合についても全く想像ができませんが、やれるだけのことは精一杯やりたいと思います。

■川村優理選手コメント
自分の所属するチームとの雰囲気も違うし、前回のチャレンジプロジェクトとも全てが全然違います。1プレー1プレーをしっかりやっていかないと、一瞬でも気が緩むとボールを失ってしまう。まだみんなについて行くことだけでいっぱいいっぱいというのが正直なところです。サイドバックも久しぶりなので、逆サイドを意識しながら絞るところだったり、サイドハーフとのコミュニケーションを取ったりと、監督からも指示はよく飛んでくるのでケアできるようにしたいです。試合ではミスをするのも不安ですが、恐れずにいきたい。相手は外国の方なので・・・(笑)、スピードや強さなどはあると思いますが、1対1では絶対に負けたくない、負けないようにしたいです。

以上
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