本日(11月20日)、弊クラブ本社会議室において、大分トリニータを運営する株式会社大分フットボールクラブ代表取締役溝畑宏が記者会見を行い、株式会社大分フットボールクラブ代表取締役を退任することの報告と、下記のとおり退任に伴うコメントを発表せていただきましたのでお知らせ致します。
クラブに関わり、ゼロからスタートして15年の歳月が経ち、多くの方々のご協力をいただきながら一歩一歩階段を上ってまいりました。クラブを愛し、クラブの成長のためにどうすべきかを自問自答して参りました。結論から申し上げますと、今回、成績、経営両面について責任を負うということがトップである社長の任務であり、今年チームが降格をしたこと、チームの恩人であるマルハンさんが撤退をされたこと、そして経営悪化の状態の中、今回借り入れを行い再生に向けての動きの中、チームの新しい発展のためにけじめをつける時期と考え、退任を決意いたしました。退任時期に関しましては公式戦終了後、これから残務整理等を行い正式に退任したいと考えております。私が代表を退いた後は、現在副社長の皇甫官が代表権を持って代行をするという形になります。そのまま皇甫官が社長を継続するのか、新しい人選があるかどうかについてはその後役員等の皆様が決定することになります。
何とか大分の街を変えたい、身の丈論を廃したい。そういった純粋な思いでワールドカップ招致に携わり、そのためには皆がひとつになって大分の街を盛り上げたいという思いでチームを立ち上げました。立ち上げ当初、3人のサポーターを3万人にしたい、という気持ちでたくさんのボランティアの方々が協力をしてくれ、懸命の思いでクラブを支えてくれました。初代監督の文正植氏を始め、韓国サッカー界の皆様にも多大なる力添えをいただきまして改めてお礼を申し上げたいと思います。このチームには県リーグ時代から大きな夢を襷につなげてきました。いつかは当時最強だったヴェルディに勝つという目標で戦ってくれました。そしてのべ1300社のスポンサーの皆様、クラブがステップアップしていく中で大勢の方々がチームを支えてくれました。また勇退されましたがペイントハウスの星野前社長が5年間で26億円というバックアップをしていただきました。トリニータが苦しい時期に多くのサポーターの皆様に助けられました。本当に素晴らしいサポーターとスポンサーに支えられてきました。今日選手とも話をしましたが、690試合を会場で、彼らと運命を共にいたしました。そんな彼らと一緒に戦え、幸せであったし、誇りを持っています。多くの選手がこのチームのために命をかけてくれました。いつまでも彼らとは付き合いを続けていきたいと思います。
今年の結果については全て私の責任です。トリニータにもっともっと強くなってもらいたいと言う気持ちを持って退任の決意をいたしました。そしてサポーターの皆様、15年という間一緒に戦っていただき本当にありがとうございました。私はトリニータと結婚し、命をささげるという思いでやってきました。未熟者で皆様にご迷惑をおかけしましたが、本当にありがとうございました。
2009年11月20日
株式会社大分フットボールクラブ
代表取締役 溝畑 宏
以上