(財)日本サッカー協会は、「『JFA2005年宣言』実現に向けたロードマップ」(*1)を作成し、各年代毎に「Players First」(*2)を念頭におき日常のゲーム環境の整備に努めています。その一環として、大塚製薬株式会社に 特別協賛頂き、2009年度より新たな支援制度を設け、各都道府県において「ポカリスエットU-12サッカーリーグ」を実施することとなりました。
このリーグは、小学生年代の多くのプレーヤーが無理なく移動しゲームが行えるように、市区郡町村や地区を基本とする生活圏内において、年間を通じてこの年代に適したプレー機会が提供されることに主眼を置いています。
つきましては下記の通り概要をご案内いたします。
■名称:
平成21年度 ポカリスエットU-12サッカーリーグ in 開催都道府県名
■主催:
財団法人 日本サッカー協会
開催都道府県サッカー協会
■主管:
市区郡町村サッカー協会
■期日:
2009年4月中旬 〜 通年
■会場:
各都道府県
■特別協賛:
大塚製薬株式会社
■推奨競技方法:
少しでも多くの選手にゲームをする機会を与えるために、U-11/U-10は8 vs. 8以下の少人数制を採用、U-12も少人数ゲームを推奨。
(注:*)
1.JFA2005年宣言に向けたロードマップ
右記サイトをご参照ください。 http://www.jfa.or.jp/training/otona/pdf/roadmap.pdf
2.Players First
右記サイトをご参照ください。 http://www.jfa.or.jp/training/players_first/index.html
■ポカリスエットU-12サッカーリーグにあたって
財団法人日本サッカー協会
会長 犬飼 基昭
小学生年代は、人間形成にとって重要な時期です。この世代に「挨拶」、「礼儀」、「尊敬の念」といった基本の部分をつくらないといけません。しかし、少子化や核家族化が進んだこともあり、こういった「基本」ができていない子どもが増加している傾向にあります。これは日本に限ったことではなく欧米の先進国でも同様で、子どもの教育が大きな問題になっています。
以前、滞在したオランダで感じたことですが、欧州では子どもの教育の部分でスポーツが大きな役割を担っていました。スポーツにはルールがあり、チームの一員として活動する中で様々なことを学びます。
スポーツを楽しんだり、技術的な向上を目指すことは重要ですが、「きちんと挨拶ができる」、「会話ができる」、「相手をリスペクトする」、「レフェリーの判定に従う」といった部分が、社会生活に必要な基礎を築くことになるのです。ここに、スポーツが「心の育成」に果たす役割と言えるでしょう。我々としては、育成年代にある選手に対して、そういったところをサッカーを通じて積極的に伝えていきたいと考えています。
地域で行われるU-12(小学生)年代の試合はこれまでもボランティア審判を確保したり、保護者の方にも運営のお手伝いをしていただくなど、多くの皆さんの協力の上に成り立ってきました。リーグ戦はより多くの皆さんのご支援が必要ですが、各都道府県サッカー協会が中心となって地域の人々の理解を得ながらリーグ戦の全国展開を推進していきたいと思っています。
長期にわたるリーグ戦は、子どもたちが真剣勝負をたくさん体験でき、課題や失敗を克服するチャンスを与え、
また、生活圏を中心に展開されることで子どもたちの健全な成長を後押しする環境づくりにもつながります。今後も、スポーツを核に、保護者、学校、クラブ、地域が一体となって、子どもたちの育成に力を注いでいかなければならないと考えています。
U-12サッカーリーグの開催にあたり、ご協賛いただく大塚製薬株式会社様におかれましては心から御礼申し上げます。
以上