「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜第9弾、「亡き息子へ全選手サイン入りユニフォームを贈りたい」の夢、実現の模様をお伝えします。
今回の「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜に応募してくださったのは、笹原 昭雄さんです。ご子息の健生(ケンショウ)くんは生まれつき心臓の病気をわずらっていて、1歳半の若さで永眠されてしまいました。そこで、愛する大宮アルディージャの全選手のサインをいれて健生くんに送りたい、というのが昭雄さんの夢です。
昭雄さんは語ります。
「みなさんに健生の名前を知ってもらいたいというか、こんな子もいたんだっていうことを知ってもらえたらいいなと思って応募させてもらいました」
昭雄さんは2005年から大宮アルディージャを応援するようになり、いつも娘さんと一緒にカテゴリー3の席に座って声援を送っています。NACK5スタジアム大宮のリニューアルオープンにともなって販売された、好きな名前・メッセージを入れられる「NACK5スタジアム大宮 記念プレート」も購入し、昭雄さんは二人の娘さんの名前と一緒に健生くんの名前を入れていました。
11月24日、サテライトリーグの山形戦が始まる前に昭雄さんがスタジアムに足を踏み入れると、クラブから健生くんの名前の入った3人分のユニフォームがプレゼントされました。クラブからのプレゼントに感動したみなさんはさっそくユニフォームを身にまといます。
そして、健生くんの名前入りユニフォームを着た3人がゴール裏のコンコースへと移動し、「NACK5スタジアム大宮 記念プレート」をみていると、そこに現れたのは小林(慶)キャプテンです。そして、その手には小林(慶)選手以外の全選手のサインが入ったユニフォームが! もちろん、健生くんの名前もプリントされています。昭雄さんたちの目の前で小林(慶)選手がユニフォームにサインを書き入れてくれました。
そして、そのユニフォームを手に、小林(慶)選手と仲良く記念撮影をして、昭雄さんが深々と頭をさげて受け取ったあとのことでした。
「一つお願いがあります。このユニフォームを来週の京都戦の際にロッカールームに飾らせてもらえませんか?」
大宮アルディージャのキャプテンである小林(慶)選手からの突然の提案です。これには昭雄さんも驚きと喜びを隠せません。
「京都戦でロッカールームに飾ってくれるというお話は、もう本当に驚きました。天国にいる息子にもぜひ見守っておけよ、と言ってやりたいです。京都戦でもみなさんは素晴らしいプレーをしてJ1残留を決めてくれると信じています」と昭雄さんは語っていました。
こうして、全選手の名前と健生くんの名前が入ったユニフォームは、再び小林(慶)選手が預かることになったのでした。
この続きは、来週掲載予定のPart2でお伝えします。
以上