「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜第6弾、「廃部となるサッカー部員に最高の思い出を残したい」の夢、実現の模様をお伝えします。
さいたま市立大宮南中学校サッカー部に所属するお子さんを持つ、児玉美架さんと今井康恵さんのお二人が応募された夢が、「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜第6弾として実現することになったのです。
部員の数が足りずに試合をすることが出来ないために、大宮南中学校サッカー部は今年度限りで廃部となることが決定しています。また、今年7月に行われた試合で大宮南中学校サッカー部が敗れてしまったために、サッカー部としての活動は終了。あとは、ただひたすらに卒業を待つだけ。それでは悲しすぎる。そう思った児玉さんと今井さんは、愛するわが子たちのために「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」に応募したのです。
「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜第6弾の幕開けです。
大宮アルディージャvsジェフユナイテッド千葉の試合が始まるおよそ3時間半前に、大宮南中学校サッカー部のみなさんはNACK5スタジアム大宮に集まりました。普段とは違う関係者用の入口からスタジアム内へと足を踏み入れます。
控え室につくと、すぐにユニフォームに着替えます。大宮南中学校サッカー部のみなさんの思い出がつまったユニフォームです。その後、お弁当を食べながら、決戦の時に備えます。
ボールパーソンの仕事は、ラインを割ったときにボールを拾い、選手にボールを渡すだけの単純な作業に見えるかもしれません。 でも、それは間違いです。
ボールパーソンは、スムーズに試合を進めるうえで欠くことの出来ない大切な存在なのです。たとえば、ボールがタッチラインを割ったとします。スローインをするためにボールを取りに来た選手にボールを渡すときには、スローインのポイントの近くでボールを渡さないと、選手がスローインのポイントを間違えてしまう可能性もあります。また、スポンサーボードの前に立っていたら、スポンサーボードを隠してしまいます。
ボールパーソンについての説明が始まります 細かい説明を受けます。
ボールパーソンについてのレクチャーが終わると、今度は別の仕事に取り組みます。両チームの選手たちがウォーミングアップをする前のピッチに出て、センターサークルシートを広げて、ピッチ内を回るのです。いつもはスタンドからピッチを見下ろすのですが、この日はピッチからスタンドを見上げます。普段とは違う角度からNACK5スタジアム大宮を目にして、みなさんは興奮した面もちです。
両チームの選手たちの入場に先立ち、ボールパーソンを務める大宮南中学校サッカー部のみなさんは、スタジアムの大型ビジョンと場内放送で紹介されました。それに対して、NACK5スタジアム大宮につめかけたファンやサポーターから拍手が贈られたのです。「聖地」NACK5スタジアム大宮のピッチに立って、スタンドから拍手を贈られるのはどんな気分でしょうか。選ばれたものにしか味わえない貴重な経験をかみしめて、それぞれのポジションへと散っていきます。
試合が始まれば、みなさんの表情は真剣そのものです。勝利を目指して全力で戦う選手たちと同じ目線で、試合を追いかけます。試合の流れを追えないとボールパーソンとしての役目を全うできないので、一瞬たりとも試合から目を離せません。
もちろん、ボールがピッチの外に出れば、誰にボールを出すのかを素早く判断したり、ピッチの脇を転がっているボールを拾いにいったり、と大忙しです。
試合の結果はみなさんもご存じの通りに2−1で大宮アルディージャがジェフユナイテッド千葉を下しました。そして、大宮南中学校サッカー部のみなさんの活躍が、この試合での大宮アルディージャの劇的な逆転勝利に華を添えたことは間違いありません。この試合の進行を滞らせることなく行えたのは、大宮南中学校サッカー部のみなさんの頑張りがあったからです。
試合が無事に終わると、感動と興奮をかみしめながら大宮南中学サッカー部のみなさんは控室に戻りました。そこでは、大宮アルディージャの渡邉 誠吾代表から謝辞がおくられ、最後は記念撮影をして「夢的大宮(むてきおおみや)プロジェクト」〜あなたの夢かなえます〜第6弾は華々しく幕を閉じたのでした。
大宮南中学サッカー部のみなさんの感想は以下の通りです。
■「今までボールパーソンをやってみたいと思っていたので、こうして夢が叶って良かったです」
■「とても緊張したのですが、試合が進むにつれてボールパーソンをやるのが楽しく感じられるようになりました。良い経験が出来て良かったです」
大宮アルディージャでは、引き続き、次の夢の実現に向け、準備しております。次はどの夢が実現されるのか、楽しみにお待ち下さい。
以上