『JFAこころのプロジェクト』は、「サッカーを通じて子どもたちの心の成長に寄与したい」という主旨で、日本サッカー協会が2006年2月に立ち上げたプロジェクトです。同11月にはJFA内に「JFAこころのプロジェクト推進室」を設置し、この4月より本格スタートを切ります。
このプロジェクトは、元日本代表選手、現役のJリーガー、なでしこリーグの選手、そのOB/OGのほかサッカー関係者の協力を得て、彼らを「夢先生」として小学校に派遣し、「夢の教室」と呼ばれる授業を行います。授業では、フェアプレー精神や助け合うことの重要性を教えるとともに、夢を持つことの大切さを児童に伝え、それについてディスカッションをしながら子どもたちと交流を深めます。
4月の本格スタートを前に、プログラムの検証をすべく、1月30日(火)、元日本代表でJFA国際委員の北澤豪氏を先生に品川区立浅間台小学校で第1回のトライアル授業を実施。2月28日(水)には、元日本代表の城彰二氏と元Jリーガーの安永聡太郎氏を先生に文京区立柳町小学校で第2回のトライアル
授業を行いました。
□JFAこころのプロジェクトの定義:
子どもの心身の健全な発達に向け、サッカー界が一丸となって関与・貢献していくプロジェクト。このプロジェクトは、子どもたちの身体的な発育を促すというよりは、精神面の健全な発達に資することに重きを置いています。
□「夢の教室」の内容:
・構成:「夢の教室」の基本となる構成はサッカーと同じ90分です。
○前半の35分(ゲームの時間)
体を動かしながら、課題を達成するために仲間同士が協力すること、相手を思いやる心やフェアプレー精神を学ぶ時間です。
○後半の55分(トークの時間)
夢先生の体験談などをもとに、夢や目標を持つ素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さを語り合う時間です。
・対象:小学校5・6年生
人格形成において重要な時期である小学校児童、特に目的と手段を合わせて考えることができるようになる、5・6年生を対象とします。
・対象人数: 夢の教室はクラス単位を基本とし、夢先生と子どもたち一人一人が触れ合う機会を多く持ちたいとしています。
※クラス単位および正規の授業以外の時間での展開は、別途協議のうえ、実施の可否を決定します。
・学校の選定:
1.各地区の教育委員会を通じて選定します。
2.実施校に応じて各クラブ、OB・OGから夢先生を選び、予定を調整し日程を決めます。
3.授業は小学校の授業2コマ5・6時間目(45分×2コマ)を基本とします。
4.事前に綿密な打ち合わせを学校側と行ったうえで行います。
□2007年度実施地区と今後の展開:
2007年度実施地区/品川区、世田谷区、千代田区、文京区、横浜市、さいたま市
※2007年度スタート当初は開催地区を限定し、ベースモデルの確立を行います。そこでの成果を分析・検証し、徐々に他のJリーグホームタウンへ拡大し、 2008年度以降は全国展開を予定しています。
【第1回授業】
・日時:4月中旬
・実施小学校:
東京都文京区内(担当夢先生:前園 真聖先生)
東京都品川区内(担当夢先生:羽中田 昌先生)
※第2回以降については、現在各地区で調整中です。
■2007年3月29日時点での開催希望状況
東京都品川区:3校
東京都世田谷区:調整中
東京都千代田区:調整中
東京都文京区:14校
神奈川県横浜市:調整中
埼玉県さいたま市:4校
□「夢先生(愛称:ユメセン)」
2007年度の活動において、「夢の教室」を受け持つ「夢先生(ユメセン)」は、元日本代表選手、現役のJリーガー、なでしこリーグの選手、そのOB/OGのほか審判員や指導者などのサッカー関係者です。
[2007年度協力クラブ(Jリーグ・なでしこリーグ)]
当該地区のJクラブ、なでしこリーグのクラブの現役選手に説明を行い、協力を依頼しております。
「Jリーグ」
浦和レッズ、大宮アルディージャ、FC東京、東京ヴェルディ1969、横浜F・マリノス、横浜FC
「なでしこリーグ」
浦和レッズ・レディース、日テレ・ベレーザ
□愛称「ユメセン」のロゴとコンセプト:
夢先生の活動が世間に広く認知されるとともに、この活動がより多くの子供に伝わるよう、また、夢先生が親しみをもって呼ばれるよう、愛称を「ユメセン」とすることに決定しました。
★JFAこころのプロジェクト詳細
http://www.jfa.or.jp/jfa/kokoro/index.html
以上