1月22日に行われました、「2006年 ジュビロ磐田 新体制発表記者会見」の際のコメントつきまして、下記の通りお知らせ致します。
■ 右近 弘 代表取締役社長
2005年シーズンは、厳しい日程の中で「Jリーグ王座の奪回」さらには「アジアタイトルの獲得」を果すべく、選手層を厚くし、なおかつスタッフにおいても思い切った強化を行い、戦いに臨みました。しかしながら、春先でのつまずきが最後まで尾を引いたこと、またシーズンを通して想定以上の多くの故障者が出たこと等により、いずれのタイトルをもとることが出来ませんでした。2年続けての無冠に終わり、ジュビロを応援してくださる方々のご期待に沿うことが出来なかったこと、本当に残念でなりません。
しかしながら、大変厳しい戦いの中にあっても、2005年Jリーグ新人王に輝いたカレン・ロバート選手をはじめとして、若い選手達が着実に力をつけてきています。船谷選手、大井選手、森下(俊)選手、皆が本当に逞しくなりました。2006年シーズンには、彼等若い選手達の大爆発が期待出来そうです。
さて、今シーズンは、山本昌邦監督のもとでのチーム改革計画の2年目にあたります。昨シーズンは、進化に向けての過渡期でもあり、何かと難しい点や悩ましい点もありましたが、今シーズンはそうも云っておれません。勝ちにこだわり、結果を追い求め、Jリーグチャンピオンを奪回します。ベテラン・中堅にまじりながら成長を続ける若手選手達、そして期限付き移籍(レンタル)からの復帰組と新入団選手達、それこそ全員が一丸となって、Jリーグ優勝を目指します。
本年度のクラブスローガンは、「羅針−The path to glory」を再度継続致します。まず、Jリーグチャンピオンを奪回し、アジアのNo.1、そして「世界」を目指して前進してまいります。ジュビロらしいスピーディーで華麗でアグレッシブなサッカーで、皆様方と「歓喜」を分かち合える時が必ず来るかと思います。ジュビロは、常に高い志をサポーターやホームタウンの皆様と共有しながら、今後も「夢と感動」の具現化を目指してまいりますので、これまで以上に絶大なるご支援・ご声援をよろしくお願い致します。
■ 山本 昌邦 監督
昨年、大きな目標に向けてスタートしたわけですが、一方で世代交代と言いますか、大きな目標に向かうための基礎作りの一年としては手応えもたくさんあった一年だったと思っています。本当に大きな所に辿り着くためには、いろいろな改革もしなければいけませんし、世界もどんどん進化しているので、この一年、本当にJリーグ、その先につながる準備ができたのではないかと思います。新人も入ってきますし、レンタルで出ていた選手も武者修行から戻ってきますし、さらに厳しい競争の中でチームが一つになっていくということができれば、必ず優勝争いができるのではないかと思います。
スタッフに関して、多少変更がありますが、勝利と若手育成の目標に向かってバランスのいいスタッフの配置ができたと思うので、今年一年充実した指導をしていきたいと思います。チームに関しては、優勝経験のあるベテランがまだまだ残っていますし、若手が成長するだけの準備は整えたと思っていますので、ベテランの勝者のメンタリティーと若手の新しい勢い、成長というものを上手く融合させて優勝争いに加わっていきたいと思います。Jリーグ優勝にチャレンジするという新しい気持で、新しいチーム作りをするという意識がすごく大事だと思います。選手・スタッフ共に、新たな気持でタイトルに上り詰めるんだという気持を持って戦いたいと思います。
伝統的に受け継がれて来ている、ジュビロのストロングポイントであるボール回しというのは、Jリーグのトップレベルにあると思います。見ている人たちがすごく楽しめる、日本人の特性も活かしたパスサッカーの中で、より上を目指すことができると思っています。昨年のパス回しに、スピード、シンプルさ、テクニックは十分に持っている選手が多いので、そういうものをさらに進化させたいと思います。
新人に関しては、特にファブリシオ選手はコリンチャンスで数々の優勝経験もありますし、年齢は若いですが、勝ち方を知っている選手だと思います。チームに必ずいい影響を与えてくれると思っているので、すごく期待をしています。犬塚選手は、我々のクラブのユースチームの出身ですし、静岡産業大学経由で新しく我々のチームに戻ってきたということで、地域をあげての強化策が実った成果の一つだと思っています。ユーティリティーな選手なので、とにかく試合に絡めるように頑張って欲しいと思います。市立船橋からの森野選手は、ユースの代表候補でもあるので、今年の秋のユース代表の最終アジア予選に出場できるようにサポートしていきたいと思っていますし、それが必ず将来のジュビロの財産になると思っています。
昨シーズン、1シーズン制での戦い方の新たな発見、難しさを感じ、今年は上と離れないで戦っていくというのがすごく大事だと思います。また、今年はワールドカップイヤーであり、まず、開幕直前まで代表選手が帰ってこないという所で、そこを総合力でどう乗り切っていくのかということと、できるだけ3月の間に星を落とさないことが大事になると思っています。最初から代表選手が帰ってきて、パーフェクトには行かないと思いますが、できるだけ早い段階でコンビネーションを整えていきたい。これが最大のテーマになるのかと思います。
チームの特徴を活かして、ベテランの経験を若手にしっかりと継承していくという流れの中で、もう一度上昇気流に乗りたいと思います。社長がおっしゃられるように、勝利ということをJリーグの優勝ということをチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。みなさんのご支援も併せてお願いしたいと思います。
■ ファブリシオ 選手
(日本語で)おはようございます。ファブリシオです。よろしくお願いします。
ブラジルのコリンチャンスで4年間プレーしたわけですが、約150試合に出場して、主要なタイトルはほとんどとりました。タイトルにこだわるという人間ですので、ジュビロでもタイトルをとりたいというのが最大の目標です。違う国に来て、その国に慣れるというのは難しいと思いますし、日本のサッカーは非常にテクニックのある、スピードの速いサッカーです。ブラジルのサッカーはテクニックはあるがスピードはないので、まずそういうことに慣れなくてはいけないと思います。すでに練習は始めていますし、最大の努力をしてなるべく早く日本のサッカーに慣れてジュビロの助けになれればと思います。
ピッチの外で、寿司も食べました。少しでも日本に慣れようとこれからも努力していきます。日本の選手と友達を作って、一日でも早く日本に慣れるということを心がけてやっていきたい。
もちろん自分が悪いプレーをしたときは批判してもらってもいいです。自分は負けるのが大嫌いな人間です。
■ 犬塚 友輔 選手
早く試合に出て、自分の持ち味であるドリブルを多くの人に見てもらえるように頑張ろうと思います。
■ 森野 徹 選手
ジュビロ入団がスタートラインだと思うので、これからひたむきにベテランの選手にもまれながら、一段階も二段階も成長していけたらと思います。
以上