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【2015岡山新体制・新加入選手記者会見】出席者のコメント(1)(15.01.20)

2015年1月14日、岡山市内のホテルで「2015 ファジアーノ岡山 新体制・新加入選手記者会見」が行われました。最初に「トップチーム新体制発表」があり、その後、「新加入選手会見」が行われました。以下は会見内容です。
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〜「トップチーム新体制発表」〜

●長澤徹監督:
「気温の下がっている中、足を運んでいただき、本当にありがとうございます。今シーズン、指揮を執ります長澤です。どうぞよろしくお願いします。今シーズンですが、クラブが考えていること、サポーターが考えていることをしっかりと実現したいと思います。具体的に言うと、昇格という形になります。
岡山というクラブは、私も先シーズンから入ったのですが、2004年に立ち上げ、着々と歩みを重ねているチームです。監督も山下さんから始まり、手塚さん、影山さんと受け継がれ、イメージ的には、登山ではないですが、ベースキャンプをしっかりと組み立て、少しずつ頂上に近づいている、そういうクラブです。よって私の使命というのは、最後のアタック、頂上に旗を刺す、ここが今年の目標となります。ただ皆さんもご承知の通り、リーグ自体の様相があります。メガクラブがたくさん集まるリーグになっている。ものすごく困難であることは承知ですが、今日揃ったこのスタッフ、私の就任会見の時、『灰頭土面』ということを訴えましたが、それを平気でやってくださる方が集まってくれました。このスタッフの団結によって、色々ありましょうが、そこをしっかり乗り切って、目標を達成したいと思います。
具体的に何をやるかに関しては、抽象的にはなりますが、『コレクティブに、ダイナミックに』ということを追求していきたいと思います。コレクティブというのは、我々の選手は1人で勝負を解決できる選手はいません。誰かが主役になる時は誰かが黒子になるわけで、おとりになるわけで、また別の選手が主役になる時はその役割が入れ替わるわけで、要するに、そういう仕事を外連味(けれんみ)なくやれることがコレクティブということです。同時に、ダイナミックというのは、ファジアーノに受け継がれた伝統と言いますか、走ることを厭わない選手が揃っていますので、そこを前提に前面的に押し出していこうと思っています。
私自身の仕事としては、彼らの能力を最大限に発揮させる、そういうところに集中してやっていきたいと思います。今年、様々なことがあると思いますが、何とか団結して、目標を達成したいと思います。正月にやっていた駅伝ではないですが、皆様にスタジアムに足を運んでいただいて、共に戦ってほしい。サポーターの方々にも一緒に戦ってほしい。新たな光景、昇格という図をみんなで見られるよう、全力を尽くして戦っていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

●布啓一郎コーチ:
「今シーズンから岡山でコーチをすることになりました布啓一郎です。よろしくお願いします。千葉県出身で、市立船橋高校で20年間、その後、日本サッカー協会で11年間、アンダーカテゴリーの監督を含め、活動をさせていただきました。これまでのサッカーコーチとしての30年間の経験を生かして、長澤監督をサポートし、チームスタッフの皆様、サポーターの皆様、選手の皆様と一丸となって岡山の目標を達成するために、全力で仕事に当たりたいと思います。よろしくお願いします」

●戸田光洋コーチ:
「皆様こんにちは。戸田光洋と申します。よろしくお願いします。ファジアーノ岡山の『子どもたちに夢を』という理念を胸に刻み、やっていきたいと思います。理念をかなえるために、私が一番関われるところはJ1昇格という目標だと思いますので、長澤監督も言われましたが、そこに向かって、なりふり構わずできるところをとことんやります。岡山の街が一帯となってJ1に上がり、岡山という街が日本全体の中で、日本を盛り上げていく存在、またアジアに出て行き、世界に出て行くクラブとなっていけるように、ひとつずつの積み重ねに力になれたらいいなと思っています。どうぞよろしく願いいたします」

●富永康博GKコーチ:
「この度GKコーチに就任しました富永康博です。まずこのようなすばらしいチームの一員になれたことに感謝を申し上げます。全力でサポートいたしますので、皆様よろしくお願いいたします」

●牧内辰也コーチ:
「こんにちは。コーチの牧内です。長澤監督新体制のもと、クラブの目標達成のために最大限の努力をしていきたいと思います。岡山県の皆様が喜ぶ姿、ともに味わうために、引き続き最大限の努力をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」

●若宮直道コーチ:
「こんにちは。コーチの若宮です。チーム、クラブ、岡山のために全力を尽くします。よろしくお願いいたします」

質疑応答

Q:新コーチ、新戦力を踏まえて、今シーズンの体制にどのような印象を持ち、どのように期待されているかお聞かせください。
●長澤監督:
「後ほど選手の紹介がありますが、今シーズン、多くの選手、コーチが来てくれました。先ほど言ったように灰頭土面でやれるっていうのもそうなんですが、人事の本当の狙いは緊張感だと思うんですよね。そういう意味で、スタッフに関しては、非常に緊張感をもたらしてくれる。特に横にいる方などは(布コーチ)、うちの市船出身の選手なんかは特に背筋が伸びていると思うんです(笑)。緊張感という意味では、いい仕事ができるなと思っています。
選手に関しては補充ではなく、しっかりとした補強になった。もちろん来てくれる選手もなんですが、昨シーズンはケガで離脱の多かった選手が戻ってくるので、その選手も含めて、目標に向かって行くのに、十分なメンバーが揃ったと評価しています」

Q:外から見ていての印象と、チームをどのように強化していきたいとお考えでしょうか。
●布コーチ:
「ファジアーノ岡山の印象は、攻守にアグレッシブに戦い続ける、そういうチームだなと昨シーズンまでも見せていただいていました。若い選手が多いチームだということも印象に残っています。ベテランと若い選手がうまくミックスしているので、今後の可能性が大きく広がるチームなんじゃないかと思います。私のこれまでの経験を踏まえて、一人ひとりの選手の可能性を伸ばし、それをチームの力に変えて、監督をサポートして目標を達成できるように頑張っていきたいと考えています」

●戸田コーチ:
「スカパー!を通して見ることが多かったんですが、ひたむきさをすごく感じます。またクラブとして階段を着実に登っているクラブというイメージが強くて、順調に階段を登っていけるように頑張りたいと思います。選手をまだ見ていないのですが、人によって性格も価値観も違うと思いますので、しっかりと見て、しっかりと向き合いながらやっていきたいと思っています」

●富永コーチ:
「走れる、ハードワークができる、チームとしてすごくまとまっている、というのが第一印象です。急成長を遂げているチームだと思います。選手一人ひとりとコミュニケーションを取って、いい方向に、J1昇格できるように協力ができるようにしたいと思います」

Q:この選手たちの顔ぶれを見て、どういうサッカーがしたいのか。戦術面で頭の中に浮かんだものがあれば、その姿を少しお聞きしたい。
●長澤監督:
「コレクティブに、ダイナミックに、がひとつのキーワードになります。昨年1年間J2を見ていて、このリーグではサッカーを放棄するチームがほぼなくなったんですね。しっかりと攻守をやる、切り替える、そういうことを競い合っているリーグである。そのリーグを勝ち抜くため、を前提に考えました。自分のやりたいサッカーをやることはプロではないと思いますので、目標を達成するために、彼らの能力をどれくらい引き出しながらできるか、と考えていくうちに、そこでまとまった言葉が先ほどの『コレクティブに、ダイナミックに』という言葉でした。具体的に言い始めると時間がかかりすぎるので、省略して言わせていただきますと、相手陣内にボールを運んで、標的はゴールになりますし、相手がボールを持っていたら標的はボールになるわけです。メンタリティに関してはあくまで攻撃的、かつ勇敢でありたい。そういうサッカーをやるということを、皆さんに認めてもらいたいという気持ちでいます。Jリーグという舞台で戦うにあたって、予算的には決して最上位のクラブではありませんが、そういう場所で縮こまってどうする、という感じです。大きく、勇敢に出て、自己犠牲、努力、献身において、我々にはかなわないということを、証明したいと思いますし、ファジアーノが培ってきたスピリットをこれからも継承していかなければならないところだと思っています。そういうビジョンとメンタリティで説明を終えさせていただきたいと思います。すみません。曖昧ですが」

Q:瀬戸大橋ダービーを、どのようにとらえておられますか。
●長澤監督:
「昨シーズン、2試合見ました。ダービーというものは、世界中どこでも特別な感情が集まる試合ですので、サポーターの期待、選手たちの闘争心が純粋にぶつかり合うスペクタクル、光景だと思います。私自身も楽しみです。ただ、フットボールですので、勝利が大前提にあります。勝利を目指しながら、その光景をしっかりと作り上げていきたい。昨シーズン、讃岐にはチームとしていい勉強をさせてもらいましたので、いい形で表現して、サポーターの方に届けられる意気込みではいます」

Q:監督の命題として継承したチーム。変化と継承、具体的にはどこか、またどのくらいの割合でやるべきかをお聞かせください。
●長澤監督:
「継承すべき点、ここはメンタリティ、文化です。先ほど言いましたように、絶対にあきらめないこと。コンセプトで持ち続けていること、少し書き直したんですが、『最速の切り替え』、『最大限の走り』、『最高のコミュニケーション』という繋いできたものはしっかり残したいと思います。要するにメンタリティということです。
変化というのは、毎年選手が変わって行く中で、選手自身の能力、組み合わせで戦い方自体も変わっていく。戦い方というのは戦術的に、先ほど言ったダイナミックというところにかかるんですが、昨シーズンのデータだと、我々はビルドアップからシュートにたどり着くのが2位かな? それくらいの実力を持っている。ただビルドアップの時に自陣で引っかかっていることも事実なんですが。そういうことに加えて走れる選手が多いので、原理的にゴールをシンプルに目指す。そういうところをもう一度目指しながら、速さと巧妙さをしっかり、少しずつ変化をつけていきたいと思います。要するに、今持っている『崩して行く』部分で、もう少しシンプルに目指す場面も増やしていきたいと思っています」

以上
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