●高木琢也監督(長崎):
「試合のことよりも2014シーズンを応援してくださったチーム関係者、またはサポーター、今日も遠いところまで応援に来てくれたサポーターの方、長崎で応援してくださったサポーターの方にリーグ戦の節目としてお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました。また戻ってからちょっとした場があると思うので、そこでまたお礼等は言いたいと思う。
前半と後半のサッカーの違い、少し後半はラフになってしまったが、負けてしまったが、前半と後半の勢いというか姿勢というものに関しては満足している。ただ、負けたことに関しては反省しないといけない。これは次のゲームにはつながるゲームでは全くない。
これからいろいろな意味で反省しながらチームを作っていかないといけない。クラブもそうだけど。選手には多少厳しくトレーニングをしたつもりなので、多少休んでまた新たなキャリアを歩んで行ってほしい。一つだけ選手に関して言わせてもらえれば、由紀彦(佐藤)に関しては最後まで頑張ってくれたこと、本当に僕の下で2年間頑張ってくれたことに感謝している」
Q:今季を戦った中でクラブや長崎県について感じたことは?
「なかなか試合が終わったばかりで、この質問には冷静な状態でしか話せないと思うで、僕もどこまで話せるのかは分からないが、チームはある意味今年が2年目で、クラブはおそらく来季が10周年で、本当の意味でサッカークラブとしての活動としては浅い年数だと思うが、1年1年1日1日チームとして成長していると思う。そう考えないと我々も良い仕事ができない。すべての力が噛み合ってこそチームだと思う。我々は今年、クラブに助けられた。ひょっとしたら昨年はチームがクラブを引っ張ったかもしれない。お互いないところをうまくカバーしながらやってきたので、1年1年良くなっていると思う。J2に上がりなかなか昇格できないチームもあれば、山雅さんみたいに非常に速い時間で昇格するチームもある。ただ、長く昇格できないチームがベーシックではないし、山雅さんみたいに短期間で上がるチームもベーシックではない。そこは色々な意味で見失ってはいけない部分かなと。見失ってはいけない部分さえ見失わなければ、このチームは良いチームになっていくと思う」
Q:42試合を振り返り、どちらかと言えば内容が良い試合の方が多かったと思うが、勝ち切れなかった試合も多かったように見える。どこに原因があったのか?
「簡単に言えば、点が取れなかった。それに尽きると思う。今おっしゃったように、ありがたい言葉で内容が良かったと言われたが、内容が悪くても勝ったねという試合がなかったのが僕は残念だった。サッカーというスポーツは攻めていても勝てないし、押されても勝てる。わけのわからないモノだと思う。(ウチは)セオリー通りに行くものには対応できる。でも、例えば僕も空港から栃木に来る時にバスの中で映画を見たが、カーチェイスの映画だったが、例えば道を歩いている人がカーチェイスに遭遇したら、それはイレギュラーなことですよね?ちゃんとしている部分にはウチの選手には対応できるが、イレギュラーなことに対応できなかったのが今年のチームだと思う。抽象的な言い方になるが、そんなことしか浮かばないので、うまく噛み砕いて伝えてください」
Q:佐藤由紀彦選手を投入したときの気持ちは?
「由紀彦は長崎で頑張ってくれたし、長崎に来る前から日本のサッカーに影響を与えた選手だと思う。そういう選手を送り出すというのは、送り出すという言葉が適切かは分からないが、そういう選手がキャリアを断つのはなかなか寂しいもので、以前にも城彰二にそういったことがあったので同じような寂しさを感じる。ただ、悲しむだけではなく、彼のパーソナリティとかキャリアとかが彼の仕事、彼のやることに良いモノが結びついてくると思う。それを由紀彦自身が楽しみにしているし、僕自身もサポーターの方も楽しみにしていると思う。これからが本当の人生だと思うので、しっかり頑張ってほしい」
Q:来季続投の報道も出たが、来季の長崎を取り囲む環境はどうなると良いと思うか?
「(続投を)受ける、受けないは正直タラレバで、正確な書面上では何もいただいていないので、これからだと思う。簡単に言えば助け合うことだと思う。当然、我々の力だけではサッカーに必要な環境を変えることはできない。みなさんマスメディアの方の力も間違いなく必要になると思う。そういうことが噛み合ってこそ、先ほども言ったが地方のチームは成り立っていくと思う。より正確な報道と、そして長崎の人が目を引くような記事を書いていただければ、色々な意味で面白いことが伝わるんじゃないかなと思う。みなさんだけの力を欲しがっているわけではなく助け合いなので、ぜひこれからも頑張ってほしいと思います」
以上