●反町康治監督(松本):
「昇格が決まって(※)初めてのホームゲームということで、これだけたくさんの方が集まってくださって。もしかしたら歴代最多?……そういう中でやれることが出来て非常に嬉しく、感謝しております。かつて同じような天候でJ2初年度に北九州とやった時は4千人くらいだったことを考えると、嬉しく思っています。
選手には話をしたんですが、J2からJ1に上がるからといって偉くなったわけでも何でもないと。逆に実直にサッカーをしなければいけない、と話をして送り出しました。実際、今日は我々らしい実直なサッカーをしたのではないかと嬉しく思っています。千葉の良さもほとんど出させなかった、我々の気持ちと体力は、ここまで40試合終わりましたが宝物だと思っております」
Q:昇格を決めた最初の試合で勝ったことの意義は?
「千葉さんは遡ってみても、天皇杯含めてずっと負けなしで来ているわけです。ずっと好調を維持していて、我々にとっては超えなければいけない大きな壁だなと思っていました。その中で皆さんは浮ついていましたが、我々は浮つかずに一週間準備してきた。それが成果となったことは嬉しく思います。長期的視野で言えば、千葉はJ1仕様というところもある。どちらかというとああいう感じのチームが多いわけですよね。そういう相手にも気後れせずに自分たちのサッカーを全面的に押し出せてやれたことは嬉しく思っています」
Q:ポゼッション能力に勝る千葉相手に上手くはまっていましたが?
「こういう天候で、向こうも単純なミステイクは前半特に多かったですよね。それにも救われて、結局我々のハイプレスがすごく有効だと選手も思ったんじゃないでしょうか?二度追い三度追いしたり、プレスバックしたり。誰一人サボることがなかったのが千葉の良さを出させなかったところだと思います」
Q:昇格を決めた最初の試合で勝ったことの意義は?
「千葉さんは遡ってみても、天皇杯含めてずっと負けなしで来ているわけです。ずっと好調を維持していて、我々にとっては超えなければいけない大きな壁だなと思っていました。その中で皆さんは浮ついていましたが、我々は浮つかずに一週間準備してきた。それが成果となったことは嬉しく思います。長期的視野で言えば、千葉はJ1仕様というところもある。どちらかというとああいう感じのチームが多いわけですよね。そういう相手にも気後れせずに自分たちのサッカーを全面的に押し出せてやれたことは嬉しく思っています」
Q:ポゼッション能力に勝る千葉相手に上手くはまっていましたが?
「こういう天候で、向こうも単純なミステイクは前半特に多かったですよね。それにも救われて、結局我々のハイプレスがすごく有効だと選手も思ったんじゃないでしょうか?二度追い三度追いしたり、プレスバックしたり。誰一人サボることがなかったのが千葉の良さを出させなかったところだと思います」
Q:今日の試合含めて松本はなぜ強くなったのか?
「それを説明すれば朝までかかっちゃいますから(笑)。これはずっと培ってきたものであって、こんな簡単に皆様の前で説明出来ません。毎日来ている人にそんな質問されても困ります(苦笑)。今までずっと培ってきたものが結集したからで、今年だけではなく昨年一昨年から構築してきたところがこういう形になったのではないでしょうか」
Q:3年間築いてきたものを千葉にぶつけて、手応えを掴んだ?
「どの試合でもプラスでもマイナスの意味でも手応えは感じていました。例えば、千葉の2点目の失点はクロスからの単純な失点でしたよね。我々は今年ああいう失点をしたか思い出してください。殆どないはずです。昨年はクロスからの失点が60%以上でした。今年は15%切っています。課題をしっかり整理してトレーニングを積んできた、そういう成果もあると思いますね」
Q:村山智彦選手が活躍していたが?
「まあ宇佐美のシュートはもっとすごいですからね。まあ子供も生まれて、今一番良い時じゃないですか。ただそうは言っても9月はあまり良くなかったですね。自分もそう感じて真摯にやってきた結果だと思います。競争のある中でやってきて彼も自信をつけた部分はあるでしょうが、そうは言っても最後のところは防いでほしかったですね」
Q:千葉を仮想J1という意識をされていたのでしょうか?
「仮想というよりJ1級の選手が何人かいるということですね。だからそれを想定してやるほど私も余裕はないので。現在J2で一番力のあるチームにどう挑んでいくかだけを考えてやりました。仮想してやるのとはちょっと違いますが、もしかしたら天皇杯優勝する可能性もありますからね。そういうチームにどれだけ出来るという課題も与えて、今日はなかなか整備できていたと思います。例えば昨年などは、ハーフタイムでもシーンとしていました。ところが今年は帰ってくると色々と論議が始まる。今日、(飯尾)竜太朗と飯田が話し合っていました。例えばコーナーキックで入れられたと思ったらファウルになった場面がありましたが、自分たちで修正しようと山本を代えているわけです。つまり山本はダメなんですよ(苦笑)。頼りにならないから自分たちで話をしている。そういうところは大事なんです。自分たちで解決していく力がついてきたというのは、昨年一昨年になかったですよ。ハーフタイムに僕は寝ていてもいいと思っています。そういう自分たちで考えて、修正していく力がついてきたのは本当に嬉しいですね。一応ゲームプランとしては、トレーニングでもディフェンス練習をしてきました。千葉は森本の下の3人が間で受けて相手に接触せずにペナルティエリア内に運べる唯一のチームですから、どうやって守っていくか。そういうことを実直にやることが出来た。ゲームプランを持ってしっかりやれた。でもゲームが始まれば全く違う可能性があるわけです。それでも自分たちで修正することが出来た。それは非常に大事で、自分たちでそういうことがやれるようにしないと、自分たちよりも力があるチームには太刀打ち出来ないなと思いますね。そこは成長の一つだと思います」
Q:今節は五輪監督同士の対戦でしたが意識は?
「特にないですね。まあ、関さんは五輪で非常に好成績を出して羨ましい限り(笑)。関さんとは五輪監督就任の頃に何回か食事をして、アドバイスになるか分かりませんが話をさせていただきました。オープンマインドな方なので、お互いに競争しあいながらやっていければと思いますね」
Q:J1級の相手に勝ったことで確信になった?
「ここで自分たちのやっていることに確信を持つためにも、今日の試合は非常に大事でしたね。試合前にも強く思っていましたし、ここでこうしてそういったことをコメントできることも嬉しく思っています。ただ当たり前ですが、チームが劇的に良くなることはないわけであって。ブンデスリーガでもブラウンシュヴァイクが頑張って上がっても苦しかった。かたやホッフェンハイムのようなお金のあるチームは上位に食い込めるわけです。今年パーダーボルンがどうなるか楽しみですけど。
そこから何が出来るかを踏まえてやらないといけないと感じています。今日そうなったから皆通用するなとかそういう問題とはちょっと違うと思います。何故かというと他のチームも補強する。戦力も補強する。我々はまだマイナスからのスタートですよ、環境面含めて。でもマイナスだからこそ出来ることもたくさんあるわけで、それを苦にせずにやっていきたいですね」
Q:今季のJ2は、個の能力に頼らない湘南や松本などスタイルが結果を出しています。
「そうはいっても個人の力は大事だと思いますよ。今日の山本見てもらえば分かると思いますが、個人の力は大事ですよね(苦笑)。もちろんチームは生き物なので、ちゃんとした道筋を作って団結してやることの重要性を僕も充分感じていて、リーグ戦ではそこは絶対引けを取ってはいけない。そういう部分ではサポーターの皆さんの、“お祭り騒ぎ”でもおかしくないのに悪天候にも関わらず、いつも以上の声援を送ってもらったことは我々の大きなエネルギーになったことは間違いありません」
Q:改めて今、どんな気持ちでしょうか?
「アウェイの地で決めたので、しっかり報告することは大事かなと思っていました。そういう機会があったことは嬉しいですよね。俄かにファンになった方よりずっと前から応援してくれているファン・サポーターの方がここは多いんですよね。本当に感無量です。私が来たのは終着駅に近いところで来て、彼らは始発からずっと乗っていたわけです。夜中にフラッグを作ったりとかね。そういう皆さんの気持ちを汲んで、挨拶することが出来たと。(鐡戸)裕史も挨拶することが出来て良かったと思います」
以上
※Jリーグ理事会の承認をもって最終的に確定します。