●影山雅永監督(岡山):
「お疲れ様でした。本日の試合の総括というよりも、我々8試合勝ちがないという中で、選手たちがそこから逃げずによく8試合の間も戦ってくれたんですが、なかなか結果が出ない。負け方もアディショナルタイムに逃げ切られたとか、入れられたということで、実は本当にダメージは大きかったんです。ただ、今週の初日のトレーニングから、本当に彼らの胸の中にある炎を燃やして臨んでくれたんですね。それが僕は何よりもうれしいです。可能性が少しずつ小さくなっていき、しかもダメージのある敗戦をした後に、まだ何か起こるかもしれない、自分たちの力を証明するためにももう一度やろうということで顔を上げて、火を少しずつ大きくしてくれた、そして今日のピッチの上で表現してくれたのが何よりもうれしいですね。あと2試合ですけれども、次の試合(11/15vs熊本)がホームの最終戦になります。思い切って自分たちの力を振り絞って最後まで出して、やるだけのことはやって、あとは天命を待つ、そのような臨み方をしたいと思っています」
Q:9試合ぶりの勝利で、無失点勝利は久しぶりですが、守備についての評価は?
「失点が続く、そして勝ち星から遠ざかるという中で、そういう状態の時は今まで自然にチームの中でできていた細かいこと、例えばボールに行く、だけれども周りの選手がどのくらいのポジショニングをとるのか、ここまで戻ってきておけばリスクは管理できるというような本当に小さなところが、一か八かとは言わないけど、なかなかポジショニングが取れなくなる。そうすると負の連鎖になってしまう。そういった中でも、今日はボールを奪った後のつなぎにちょっと難は前半ありましたが、辛抱強く守り続ける、そして小さなポジションチェンジ、修正をやり続けた結果が今日の勝利、そして失点0に繋がったと思います」
Q:立ち上がり相手のリズムを耐えて、局面では90分間負けませんでした。そのような精神状態に持って行くための準備で特にやったことは何でしょうか?
「特別なことはないですが、何が特別ではないかというと、冒頭にも言ったんですが、今週は本当に選手たちがもう一回自分たちがやるんだという炎をピッチの上でトレーニングで出してくれたので、それを思いきり出そうと。90分間の中でいろんな難しい局面はあるが、ボールを奪う、こぼれ球を負けないというところで、その炎を、声を掛け合いながら出し続けようじゃないかと。そういうことを選手たちが自分たちでコミュニケーションを取りながら戦ってくれたのが一番大きいと思います」
Q:押谷選手が2得点だけでなく守備でも頑張っていたと思いますが、いかがでしょうか?
「1点目は、横浜FCペースの中フリーキック、コーナーキックが矢継ぎ早に続いた中での彼の得点だったので、あれは選手たちが押し込まれていた状況からもう一度勇気を持って戦うということに対して非常に大きな得点だったと思います。自分の後ろにあるボールにもプレスバックを続け、ボールを奪ったら出て行きということは、今日押谷は非常に良くやってくれたと思います。彼の動きに引っ張られて妹尾だったり清水というところも労をいとわずにそういうプレーを続けてくれたのが、失点0に大きな貢献をしてくれたと思います」
Q:8試合勝てないときは監督もつらかったと思いますが、今のお気持ちは?
「もちろんつらかったです。僕もつらかったですが、選手たちは8試合逃げずに戦っていただけに、なぜだという思いが強かったと思うんですよね。そういったものを乗り越えるときに、止めてしまったら終わりなんですよね。それを続けていたからこその勝点3、そして無失点だと思います。次の試合も自分たちのそういったものを信じて、胸の中の炎をもっと大きくさせてあげることが僕の仕事だと思います」
以上