●ラモス瑠偉監督(岐阜):
Q:終わってみれば0-3で5連敗。この成績に関して。
「前半はある程度のゲームができた。後半が始まってから15分は向こうがガンガン来るなと。あの1点目が全てだったと思う。今ウチのチームが1点を取られると(苦しい)。40分あるから焦ることないのに、前半と同じサッカーを続ければいいのに、バタバタしてくだらないミスで2点目を与えた。勿体なかった。残念で仕方がない。まあ、ウチの現状では逆転するパワーがない」
Q:GK太田選手の1点目のミスは勿体なかったなと。
「いや、僕の目で見るとGKのミスじゃない。その前のプレーでミスがあった。2つあった。それでCKを与えた。CKを与えたことが僕は気に入らない。今、細かいことは言わないけど、くだらないミスで始まった。それでCKを与えたことで、すぐに僕は危ないなと。長年サッカーをやっている人間は分かっているから、これで何もなかったらウチの流れやなと思ったら1失点した。CKのミスじゃないよ。ボールをパンチしたけど雨だし滑って、深谷の頭に当たって入ったけど、その前のプレーが許されない。カバーリングもそうだし。ボールだが出た時にサイドが付けと練習をやっているけど、結局試合になると自分のやろうとしていることが出ている。結局、今までどおりにサッカーをやらせられていないのは、こっちに問題があるのかなと。監督が悪いのか、選手が悪いのか、どっちか分からない。ただ、まだ時間があったから続ければよかった。前半のサッカーを続ければいいのに。僕は栃木さんのサッカーを研究していて、10分、15分は前に出てくる。そこでスペースをいっぱい与えてくれるチームなので、そこを利用すればいいと思ったけど、そのイメージをなかなか実行できなかった。2点目が全てだった。早めにそれが入ってしまったので難しいなと思った。なんでもっと冷静にやらないのか。まだ40分もあったのに。前半のサッカーを取り戻せなかった。外から指示を出しても。最後に宮沢選手を下げたのは、0-3になってから無理をさせたくなかったから外した。理由はそれだけ。5連敗は勿体ないね。このままいったら7連敗だ。なんとか来週、頑張らせないと。地元で許されない」
Q:1失点後にバタバタしたのは、気迫が足りなかったから?
「そうです。覇気が全然違う。(栃木が)もう1点取りに行くから、その時のアプローチの速さなどを選手が感じていない。早めにボールを回してサイドチェンジをしろと。相手のはめている網に入ろうとしていた。何度も逆だ、逆だと言っていたのに。早いプレッシャーで見えていなかった。J2は速くプレッシャーをかけてくるけど、それを剥がせるのはダイレクトか2タッチ。相手の裏を取る練習をやっているけど、いざ試合になると選手が違うことが考えるのか、練習どおりにうまくやれない。僕は現役時代にそういうことを感じたことがないから分からない。最悪の場合はGKに返せばいい。ボールを失わなければいい。ずっとそれをやっているのに。相手のアプローチの速さは、地元なので当然ある。でも、それをかわすのにウチは練習している。なんのために練習をやっているのと。もっと堂々と戦っていかないと、自分たちで改善しないとうまくならない」
Q:当初クラブ側は目標を10位に設定したが、クラブの目標が今日で断たれた。残り2試合をどう戦うのか。
「勝ちに行きますよ。今日の反省をして。僕たち(の体制)が始まった時に3年連続最下位だったので、目標をある程度高く定めた。ただ私が来た時には、できれば優勝したいと。どこのチームの監督もそう思うはず。でも、優勝してもライセンスがないからJ1に行けないよと。でも、歴史を作ればいいじゃんと。来年はもっと高い目標を定めて、この1年の反省がたくさんあるけど、自分も選手個人もフロントもあるけど、それが見えてきたのかなと。選手には緊張感を持ってほしいし、約束事は守ってほしい。そのために10位以内という言葉を発した。3連勝しないと10位以内には入れないぞとは、いつも言っている。ウチは3連勝しないと無理。3連敗したら5連敗、6連敗するようなチーム。ただ、残り2試合あって、できれば良い形で来季につながるサッカーをしたい。ただ、どういう結果が出るのかはやってみないと分からない。来週は遊び抜きというか、選手に根性があるなら、プライドがあるなら、笑顔は見たくない。練習をして松本に勝たないと。こんな雨の中、たくさんサポーターの皆さんが来てくれているのに、やっぱりみんな悔しいと思うよ。やっぱり(勝利を)プレゼントしてあげないと。最終戦アウェイの京都戦で良い試合をして、来年につながるようなサッカーをしたいと思う。10位以内に入れないのは残念だけど、大丈夫、心配しなくてもいい。そんなにサッカーは甘くないよ」
以上