●城福浩監督（甲府）：
「Ｃ大阪さんは本当に攻撃陣の個（の力）は素晴らしいメンバーが揃っていて、外国籍選手もそうですし、日本人選手も将来を担うような選手が揃っているので、彼らの特長を出させてしまうと、勝負にならないと思っていたので、守備に関しては非常に集中して準備しましたし、その通りやってくれたと思います。前半は、本当に、我々のミスが、あの1チャンスだけだったと思います。そういう1チャンスで決められるというのは、試合展開としては非常に苦しいものであり、精神的にも苦しいですし、相手は守りに入るだろうということもあって、試合展開としては本当に嫌な展開だったのですが、選手はよく、辛抱強く、追加点を取られずに、点を取りに行ってくれたなと思います。得点そのものは、美しいかどうかは分かりませんが、自分たちの特長をしっかり出した、ゴールに向かった末のゴールだったと思うので、そこは褒めてやりたいと思います。遠くまで来てくれたサポーターと、勝点3を持って一緒に帰れることは、非常にうれしいことです。けれども、我々の立ち位置というものは変わらないと思っているので、残り3試合、今日のような強い精神力を持って臨みたいと思います」

Q:途中出場のクリスティアーノ選手が、2点目、3点目に絡んでいました。周りを使うというところ（のプレー）ができていたように思いますが、監督はどうご覧になっていましたか？
「僕らはずっと言ってきていますが、彼とも戦ってきています。彼もJ1で通用するように戦ってきている。その中で、結果が出なくて、シュートチャンスがあってもシュートを決められずという25、26試合があって、メンバーに外れて、外から見た時に、どういうふうにやると効果的になるかというのは、彼自身も学んだと思う。心折れずにしっかりトレーニングもやってくれたので、彼を排除することなく、チームにとってやるべきことをやってくれれば、いつでもチャンスをあげようと思っていました。今日は彼は応えてくれたと思います。もちろん、このチームの中では助っ人という立場なので、途中から入ることは彼にとっても、我々にとっても、満足するものではないですが、高いレベルでの競争が残り3試合できればいいなと思います」

Q:今日は守備もそうですが、前半からよくボールを動かしていました。それでちょっと失点に絡んだところもあるかもしれませんが、ポゼッションの部分での成果もあり、後半もそこから得点が取れたようだったが、そこについてはどう考えていらっしゃいますか？
「盛田とか阿部拓馬とか、ボールが収まる選手がいる中で、どういうふうにスイッチを入れていくか、スイッチを入れて攻撃していくかということは、ずっとトレーニングでやっているので、そこは意識を高くやってくれていると思います。ただ、どこで中を使うか、どこで外を使って相手を引き延ばすかというところの判断は、もっと上げていかなければいけない。そうすれば、もっとゴール前でコンビネーションというのを、もっと見せられると思うし。もちろん、使うところを間違えると、1失点目みたいなことにもなるので、そこはしっかり反省して、コンビネーションで崩していくような姿をもっともっと見せたいと思います」

Q:一喜一憂しないことも大事かと思いますが、残留争いをしている相手から勝点3を奪ったことは、ものすごく大きなことだと思いますが、この勝点3の意味は？
「もちろん、今日勝つ、負けるというところでは、勝点的に非常に大きな影響があるのは、承知していました。ただ、この2試合で、我々がこういう立ち位置にいるということは、次の2試合でどういう立ち位置になるか分からない。それは思い知ってきたことなので、とにかく、今の我々のパフォーマンスのベスト・オブ・ベストを見せ続けることで、ようやく対等に試合ができるチームだと思っているので、怠りなく準備して、隙なくやりたいと思いますし、結果はあとから付いてくると思います」

以上