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【J1:第31節 G大阪 vs 仙台】プレビュー:ホーム5連勝中のG大阪。再び、ホームの地で勝点3を手に出来るか。(14.11.02)

思い起こせば、アウェイの地で戦った3節のベガルタ仙台戦はある意味、衝撃だった。
その試合後、長谷川健太監督が話していたように、確かに「仙台も内容的にはいいサッカーをしていますし、簡単な相手ではないと思っていた。勝つことを目指して戦った結果の勝点1ですが、アウェイの地で最低限の結果は出せた」という見方はできる。だが、その中で、G大阪が放ったシュートがわずかに1本となれば−−。新シーズンが幕を開けたばかりで、開幕からG大阪らしい攻撃力が示せていない流れはあったにせよ、攻撃サッカーをスタイルとするG大阪だからこそ、多くのサッカーファンが驚きをもってこの結果を受け止めたことだろう。

だが、あのときのG大阪はもう、いない。
それを示すのが、現在、得点ランク2位につける得点数(53)だ。その内訳をみても、中断前の14試合で挙げたゴール数がわずかに14だったのに対し、15節以降、前節までの16試合で挙げたゴール数は39。これに対して失点数も中断前の14試合での失点が19だったのに対し、中断明けの16試合の失点数は10に留めている。この数字からも、G大阪が攻守に安定した戦いを続けながら結果を得ていることは明らかだろう。
加えて、今のG大阪には『結果』によってもたらされている確固たる自信が宿っている。また前節の結果を受け、今節を含めた残り4試合全てで勝利すれば自力でJ1優勝を実現できる位置まで追い上げてきたことも、新たなモチベーションになっているはずだ。しかも、11月22日には首位・浦和との直接対決を控えている。その決戦に弾みをつけるためにも、また、今の勢いを来週末に行われるヤマザキナビスコカップの決勝に繋げるためにも、今節のホームでは「勝点3」を全力で狙いに行くはずだ。
「前節の勝利で勝点差を詰められたのはいいことだけど、僕らはまだ何も成し遂げていない。浦和との直接対決に今の勝点差をキープして臨むためにも、ホームで戦う今節の仙台戦はすごく大事な試合になる。勝点3を得るために、個々がしっかりとハードワークをして、集中して戦いたい(MF遠藤保仁)」

ただ、残留争いを続けているベガルタ仙台にとっても、この一戦で勝点を積み上げたい気持ちは同じだろう。13節のC大阪戦に勝利し、降格圏を脱出して以降は、一度も降格圏に足を踏み入れることなく戦いを進めてきた仙台だが、現在16位の清水エスパルスとの勝点差はわずかに2。まだまだ『残留』を意識せざるを得ない状況にあることには変わりない。特に前節の柏レイソル戦では5試合ぶりに黒星を喫し、右肩上がりになりつつあった勢いを止められた感があるだけに、その敗戦をできるだけ早く払拭するためにも連敗は避けたいはず。例え相手が優勝争いを続けるG大阪といえども、またアウェイ戦といえども『勝点』を目指し、臆することなく戦いを挑んでくることだろう。

注目は両チームの顔というべき選手が陣取るボランチ対決。G大阪ならMF遠藤保仁やDF今野泰幸、仙台ならMF梁勇基やMF富田晋伍だ。いずれも攻守における存在感は絶大で、かつ、常に冷静な判断力をもって試合を、チームを落ち着かせる精神的なよりどころでもある。彼らのうち、より輝きを放った選手のいるチームに勝利がもたらされるといっても過言ではないだけに、そのパフォーマンスに期待したい。

以上

2014.11.01 Reported by 高村美砂
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