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【J2日記】大分:厳しさの中の温もり(14.10.30)

「みんなポジティブなんです。集団であれば少なからずネガティブな考えを持った人がいますが、今のウチのチームにはネガティブな部分をかき消すほどポジティブな雰囲気があるんです」
好調の要因を聞かれた田坂和昭監督の言葉だ。第38節・岡山戦、試合終了間際の末吉隼也の劇的ゴールで、J1昇格プレーオフ出場圏内の6位に再浮上したチームにポジティブなオーラが漂っている。プロである以上、試合に出場できなかった選手は少なからずなんらかの不満を抱えたりするものだが、今このチームにはない。

ここ数試合のアウェイ戦では、ベンチを外れたメンバーがアウェイに向かう選手のバスを見送っていると聞く。「試合に出られず本当は悔しいだろうけど『勝って帰って来いよ』と送り出されるんです。そんなことされたらぶざまな試合なんてできませんよ」と、為田大貴が昇格争いより重いプレッシャーを抱えて戦っていることを明かした。

試合に出てなんぼ、の世界に生きる選手がライバルを見送ることはいかがなものかとの意見もあるだろう。ただ、スポーツの世界には厳しさと同時にヒューマンな温もりがあってほしいと考えている。そんな人間の営みこそ、スポーツの価値があると思いたい。柄にもないことを考えてしまったのは、秋の夕暮れのせいか。

以上

2014.10.30 Reported by 柚野真也

岡山戦後、ファン・サポーターと共に肩を組み勝利の喜びを分かち合う選手たち

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