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【J2:第38節 札幌 vs 湘南】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(14.10.26)

●曹貴裁監督(湘南):

「札幌とのアウェイゲームは2011年以来だと思うのですが、この札幌ドームの雰囲気は、札幌サポーターの熱い応援を見ることができましたし、我々のサポーターも優勝が決まったにも関わらずたくさん来ていただきました。その中で我々のサポーターに勝点3を届けられなくて非常に残念に思っています。
ゲームプランや試合内容というのは今日ここでああだこうだ言うときではないと思っていますが、僕がいま監督として感じるのは、優勝した後のこの6試合は未体験ゾーンというか我々にとってはある意味、いばらの道ではなくて、森を抜けて景色を見ると真っ青な空が至るところにある、と。そのなかでどこに向かっていくかというところで、こういうサッカーをしてこういうことをしよう、という話をして選手を送り出したのですが、僕のマネジメントというか、優勝した後にさらに心に火をつけることができていないな、と自分でも思いますし。そういう意味では、彼らはロボットではなく人間なので、ミスがあったときに相手を責めてしまうというか、味方同士なのに『何やってんだよ』という雰囲気がグラウンドになかに漂っているというのは、間違いなくいまの状況と、連戦を続けてきた彼らの想いに対するアンバランス。そういうところからそういうことが生まれているということを前回の試合と、今日の試合で同時に感じました。
プロなので、J1昇格が決まろうが決まるまいが、J2降格が決まった去年の試合もそうですけど、残りの試合で今まで出られなかったヤツにチャンスを与えて、なんとなく来年につなげようというのはいっさい思っていないです。来年のこともまったく考えてないです。今日は本当に自分達が弱くて、自分達が足りなくて負けたと思うし、札幌が後半の最後の守るところの集中力、そういうものを最大限使って、試合が終わったときに5人も6人も倒れていましたが、あれは我々がいままでやってきた姿勢であり、そういうところをあらためて見習わなければいけないと思いますし、バルバリッチ監督からも色々なことを話してもらいましたが、心からおめでとうという気持ちでいます。残り試合、ホームが2試合でアウェイも2試合。こういう晴れやかな空があるからこそ、どこに向かって行くんだというふうな時間になりますが、そのなかで自分たちがいい試合をできるようにもっともっと選手達と協力してやっていきたい。今日と前節の負けは、彼らが手を抜いたり、逆に相手を見くびって力半分でいいという形でやったのではないということだけは、僕が自信を持って言えますし、この2連敗は監督である私の持っていきかた、マネジメントの仕方、選手起用すべてにおいて自分に責任があると思っているので、選手を責めるつもりはまったくありません。札幌もこれからJ1昇格プレーオフに向けて今日の勝ちを次につなげて行かれると思いますが、愛媛時代からバルバリッチ監督のサッカーには共感を覚えるところがあって色々な話をさせてもらいながら参考にさせてもらっていることがたくさんあったので、今日も彼に言ってもらった言葉はここでは詳しくは言えませんけども、しっかり胸に刻んでやっていきたいですし、札幌がこれから最後まで戦いを続けて、本当にいいスタジアム、いいチームなので、ぜひ頑張ってもらいたいなと思います」

Q:前半にシステムを変えた狙いは。
「戦術的にマッチアップする相手だったのですが、GKのキックから都倉(賢)選手に決められて、チーム全体に停滞感があった。いい時はあそこから、取り返そう、2〜3点いこうという感じでやってきたのですが、形を変えて選手の立ち位置を変えていかないと、ずっと時間が流れていくだけだと思ったので。遠藤(航)をひとつ前に上げて、真ん中のセンターバック2枚とで相手の前線の3人をコントロールして、梶川(諒太)を入れて(熊谷)アンドリューと2人がああいう中途半端な位置でボールを受けた後に飛び出そうという狙いがあったのですが。後半はそうした狙いの中からいい形が作れたと思います。あそこで取れていれば、自分達の自信にはなったと思うのですが、もう一歩でしたね。悪くはなかったと思います」

Q:いい形を作りながらも得点できなかった要因は。
「最後、崩しきったときにもう1個、ペナルティエリアに入って行く勇気だったり、もう1個崩して入る動きだとか。相手が構えたという難しい部分はあったのですが、それでも逃げずに縦にボールを入れてチャンスを作り出そうとはしていた。それ自体は間違っていないので、最後もう1個クロスなのか、突破するのかというところで冷静な判断が足りなかったと思います。ただ、悪くはなかったと思います」

Q:札幌で目に付いた選手と、チームの印象を。
「前回やったときとシステムも選手も違うと思うのですが、守備に変わったときに全体が『失点をしない』という意識が非常に高まっているな、と思います。ボールを1人が追いかけるのではなく、今日で言うと、リードもしていたので、前から行くよりは後ろを固めようという意識が浸透していて、それを全員が勝点を取るためにやっていくという、横のつながりがすごく良かったと思います。個人的にどの選手が、というところでは、もともと力のある選手が揃っていますから、まとまりが増したとは感じました」

以上
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