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【J1:第29節 浦和 vs 甲府】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(14.10.22)

●ペトロヴィッチ監督(浦和):

「非常に難しくなるゲームということは試合前からわかっていました。J1で対戦する相手で、簡単に勝てる相手などどこにもないですが、特に甲府は守備がオーガナイズされた、これまで失点の非常に少ない守備的なチームだからです。

前半はあまり我々の狙いとするところが出せませんでした。サイドからの攻撃が狙いとしてあったけど、それがうまくいっていなかった。ボールのないところでのオフの動きや、出し手と受け手のタイミング、そういった部分があまりうまくいかない前半だった。我々自身がうまくいっていないことで、甲府は比較的我々を抑えやすかったのではないかと思います。あとは、パスミスも多かったと思います。守備的なチーム相手には、ボールを速く動かしていかなければ、守備を崩していくのは難しいものです。

後半に入って、パスやオフの動きで我々の狙いとする攻撃は出せたと思います。ただ、チャンスがある中で決めきれずに0−0という結果で終わってしまった。後半はベターな試合ができましたが、引き分けたという結果に対しては決して満足できるものではありません。ただ、やはり勝点1を取れたということは、我々の今後につながると思います」

Q:前半よくなかった原因は?
「まず、最初の理由としては仙台戦の敗戦が挙げられると思います。仙台戦は自分たちのミスから失点を重ねてしまって敗戦してしまいましたが、選手たちはその次の試合ということで若干慎重に試合に入ったのではないかと思います。決定的なミスをしたくない、あるいは相手に先に点を与えたくないという思いが、若干選手たちを固くしたという風に私は見ています。2つ目の理由に挙げられるのは、連戦による疲労。相手はしっかりと自陣で守備を固めて、我々の攻撃を抑えるというところに集中してきました。片方のチームだけが連動した動きをしながら仕掛けていくというのは、決して簡単ではありません。そういった連戦の疲労や、自分たちから仕掛けなければならないという展開が前半の展開につながったと思います。
ただ、後半にベターな戦い方ができたというのは、前半から我々がボールを動かしていくなかで相手も疲労が出てスペースも空いてくる、そうした中で出てきた相手の守備の穴をついていく、それができたのが後半です。後半がああいう形でできたのは、もちろん前半があったからです」

Q:後半終了間際に危険な場面があったが、その瞬間は何を考えていましたか?
「私はその瞬間、相手のシュートが外れるのを神様に祈っただけです。その祈りが通じたのか、一発の相手のシュートは入りませんでした。
片方のチームが一方的に攻めてチャンスを作りながら決めきれないというなかで、相手のワンチャンスがカウンターで入ってしまうというのはサッカーではよくある展開です。幸運にも、今日の我々がそういう得点を与えなかったのはよかったと思います。
前節の仙台戦、今日の甲府戦の前半と、我々はこの時間、良くない出来の試合をしてしまいました。そこのところをしっかりと分析し、鹿島戦までに選手と話をしながら改善していきたいと思っています。理由はいくつか挙げられると思いますが、そこを改善できれば、鹿島戦はもっと自分たちのいい戦いが見せられると思います。そして、それがポイントを取ることにつながると思います。
私は現実そのままをしっかりと見て、そのままの感想を言うタイプの人間です。これまでは我々、勝ち負けがあったにせよ良い戦いができていたと思います。しかし、ここ2試合はいい戦いができていない、それは率直な感想として言えます。これまではたくさん選手を褒めてきましたが、私は今、選手たちに出来がよくないということをしっかりと言っていかなくてはいけないと思います」

Q:相手がDFラインを上げた後方にスペースができることがあったが、そこに入れることはしないのですか?
「仙台戦はセカンドボールを拾うことがあまりできませんでしたが、そこのところは選手たちは意識してくれたとは思います。我々の攻撃的な選手、興梠(慎三)や李(忠成)などヘディングが強い選手がいますので、展開によっては相手のディフェンスラインの裏側のスペースを狙っていくこともアリであろうと思います。それによって相手のラインも下がったり、相手の跳ね返したボールを拾って二次攻撃につなげられれば、得点できるチャンスも生まれる可能性はあると思います」

以上
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