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【J2:第37節 湘南 vs 長崎】高木琢也監督(長崎)記者会見コメント(14.10.19)

●高木琢也監督(長崎):

「まず湘南に関しましては、ほんとうにJ1昇格おめでとうございます。関係者の皆さんも含めて、チャンピオンにふさわしい内容だったと思いますし、結果もそうでした。我々もそういう部分を目指してやれたことに関しても非常に感謝しています。ぜひ頑張っていただきたいと思います。ゲームのほうは、ホームでは0−3で敗れた相手ですし、なんとか勝ちたいという気持ちが全体としてはあるなかで、非常によくハードワークできたと思います」

Q:チャンピオンチームを相手に8試合ぶりの複数得点。前の3人に高い選手を入れた理由と攻撃の狙いは?
「組み合わせの問題ですので、とくに高い選手を置いてロングボールを多くしようという感じではまったくなかった。とにかくトレーニングを通してコンディションも含めてプレーのパフォーマンスがいい人を選択していった結果、大きい選手になってしまったということなので。ただそれはひとつの武器としては使えるのではないかと思います。(攻撃の狙いは)ひとつはバランスで、そしてやり切るか、そして割り切るか、というのが今日のゲームのテーマでミーティングで話をしました。バランス、湘南がいちばん得意としているのがトランジションからの攻撃なので、そのシーンに関しては、サッカーのなかでいちばんバランスが悪い状態なので、バランスが悪いときにボールを取りに行くか、それとも行ってうまく対応できれば連続して行けるか。行けなかったら少し戻るような形を取るのか、その判断を今日はしなくてはいけないということでした。前半は少しばたつく感はありましたが、後半は非常に落ち着いてやってくれたと思います。やり切るかというのは、チャンスのときにフィニッシュで終わることができれば次の展開としては楽になる、相手が攻めることはないので。割り切るというのは、バランスの部分からトランジションのなかで、ハッキリここは下がって守ったほうがいいんじゃないかという。その3つの状況のなかでよくプレーを判断できたと思います」

Q:前半は得点を重ね、後半は集中した守備で粘り強く戦った。高木監督のなかでこの戦い方は戦前からプランとしてあったのでしょうか。
「いや、まったく、基本的には前からボールを取りに行きたかったですが、なかなかそれができなかったのでああいう形になった。ただ、今日1失点はありましたが、そこまでは粘り強く守ることができたと思います。アウェイですし、こういう湘南の状況のなかで戦わなければいけない難しさもあると思いますが、その意味では勝点1でももらっていければラッキーかなという感覚はあったなかでの今日の選手たちのパフォーマンスだったので、非常に満足しています。当然最初から守備的にして何かを得ようとはまったく考えていなかったです」

Q:今季初先発した武内選手の評価は
「とくに僕から言うことはなくて、あるとすれば少し足がつりかけていたということで、トレーニングが足りないかなという、それぐらいだと思います。あとに関してはパーフェクトなプレーをしてくれたと思います」

Q:引き分けがリーグでいちばん多いが、それについては?
「引き分けを僕もざっと見たときに、半分以上は追いつかれているゲームが多かったので、追加点がやはり取れてないことがいちばん大きかったかなと。(Q:勝てそうで勝てない?)
我々が先に点を取って追いつかれている状況を考えれば、勝てそうで勝てないというのがひょっとしたら合うのかもしれないですが、そこにたぶん尽きるかなと思います。
(Q:どう改善していくか?)
アギーレ監督の言葉を借りると、たしかジャマイカ戦のあとに記者会見で言われたと思いますが、なぜ点を取れないかという質問があって、そこでおっしゃったのは、練習するしかない。僕もその言葉を使わせてもらいたいと思います。とにかく練習するしかない。攻撃の回数とか、構築率は別として、シュートの本数も含めて、すべてが際どいシュートだったとは思いませんが、シュートの本数に関しても1ケタ台の順位だと思いますし、攻撃の回数は今日のデータからするとたぶん一番だったと思うので、いろんな比較はあると思いますが、なのでやはりそれはトレーニングをしてしっかり決めていくしかないのかなと思っています」

Q:前半2点リードの展開はメンタル面で難しさもあると思うが、ハーフタイムにどんな指示をして送りだしたのか、また後半の戦いの評価は?
「まず評価ですが、前半はボールへのアプローチが、湘南の選手たちも出入りが少し多くなったなかで、たとえば中盤の真ん中の選手が行かなくてはいけない相手に対して違う選手が行ってしまってバランスを崩すシーンが何度かあって、バタバタしたような感じがあった。それが後半はほとんど改善されたので、見ていて整理されたような動きをみんながしているということで非常によかったと思っています。
最初の質問、たぶん湘南に関しては、0−2の後半はなかったかなと思います。そこで言ったのは、湘南の選手たちはこういう経験は初めてだと。なので焦りが前半の終わりぐらいから感じられるようになったので、それはコーチングや普段の選手たちの表情を見ていると、いままでの湘南の選手たちはちょっと違うなという。15分以降点を取られなければ必ず焦りが出てきてミスも多くなる。そのなかで自分たちのディフェンスの形がハマっていったので、なんとか1点で凌ぐことができたんじゃないかなと思っています。なので基本的には守備のオーガナイズと、もちろん守っているんですが、うちには(イ・)ヨンジェという武器がある。相手が攻めている分絶対チャンスがあるので、そこを狙うように言いました。メンタル的に絶対こういう経験は湘南の選手たちは初めてなので、我々のほうが精神的にも有利だという話はしました」

以上
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