●マッシモフィッカデンティ監督(F東京):
「試合は皆さんの見た通り。90分間、ハーフラインの向こうの相手エリアでプレーしていたと思う。相手は中盤で起きた変わった状況を上手く利用して、一回のチャンスを決めてきた。一人倒れていたし、オフサイドもあったかどうかという疑問もあったが、非常にずる賢いプレーだった。武藤(嘉紀)の決定的チャンス、森重(真人)のヘディング、太田(宏介)のシュートなど決定的なチャンスを何度も作る中で運の悪い部分もあった。ただ選手は最後の最後まで相手に息もつかせないくらい攻撃をやってくれた。持てる力をすべて出しきってくれたので、何も言うことはない。ただ一つはっきりさせたいのは、我々は常に公平にプレーしてきたし、遅らせるようなプレーも今までしてこなかった。そうした正しいサッカーへの姿勢がペナルティになるのではなく、結果として良い形で自分たちに帰ってきてくれることを祈ります」
Q:決定的なチャンスを外したというところで、監督の母国イタリアと比べてどうですか?
「イタリアと日本のサッカーの違いということではなく、今まで我々はゴール前でクオリティを発揮してきていたが、それを今日は発揮できなかった。それに尽きると思います」
Q:相手のずる賢いプレーということでしたが、そのときのF東京の選手のリアクションはどうでしたか?
「まずファウルの判定の時点で、森重は後ろからボールを触ったように見えた。そこに疑問がある。すぐリスタートするのもサッカーの一部であって、驚きはない。私は月から来ているわけではなく、イタリアでもイギリスでも日本でも、そこは同じ。各々が、良い状況を作るように全力を出さなければならないが、サッカーでは、倒れている選手がいれば、その選手の状態を確認してからスタートするということもある。さまざまな要素が重なったが、つまりは彼らは良い意味でずる賢いプレーをしたということで、それはサッカーの一部であって、それ以上話すつもりはありません」
以上