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【J2日記】横浜FC:日本を代表する名アタッカー「奥大介」。無念の死を遂げる。(14.10.18)

2014年10月17日。日本サッカー界に衝撃が走りました。ジュビロ磐田、横浜F・マリノス、横浜FC、そして日本代表で活躍し、引退後には横浜FCの強化部長を務めた奥大介氏が交通事故で亡くなりました。

横浜FCにとっては、2007年のJ1のシーズンの戦いを支えたとともに、強化部長を務めていた際には、横浜FC出身内田智也、中島崇典を横浜FCに呼び戻すとともに、岸野靖之前監督解任後に、山口素弘現監督を呼び戻すなど、横浜FCの強化にも大きく貢献しました。

急な訃報となりましたが、ゆかりのある方のコメントをお送りしたいと思います。
10月19日にニッパツ三ツ沢球技場で行われる栃木戦では、キックオフ前に黙祷、喪章を付けて試合をするとともに、10時45分からは献花台が用意されます。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。


●山口素弘監督
「知らせは昨日(10月17日)聞いた。一緒にプレーしたのもそうだし、正直今の俺がこういう立場にいるのもあいつのおかげだよね。あいつが監督として呼んでくれたから。監督の仕事が始まったきっかけはあいつで(横浜FCの)強化部長の立場だったし。二人三脚で、結果的には1年間だけだったけど。いろいろサポートしてくれたり、ある意味いろんなことに防波堤になってくれた。そういうのもひっくるめて。その後離れてしまったりしたけど。いろんな新聞の見出しもあるけど、見出しとか、そういう記事に書かれるようにあいつの評価があるとすると悔しいところがあるね。俺にしたら。俺にとっては、あいつは防波堤になってくれた。それがいろいろ言われたりするのは、歯がゆい思いをしていた。それでも元気でいてくれれば、それもいいとは思っていた。違うことがクローズアップされるとすると残念。
創造性が非常にある選手で、対戦していたときは本当に嫌なプレーヤーだった。一緒にやった時は楽しかったね。感覚も合うし。引退してからもたまに、代表OB戦やチャリティマッチでやったことがあって、楽しくてしょうがなかった。
監督を引き受けた段階で大介と上(J1)に上がることを目標にしていたし、それはあいつがチームを離れてからでも思っていたこと。あいつのためというわけではないが、明日は勝ちたいね。特に監督一年目は指揮官を途中から引き受けて大変なところをよくサポートしてくれた。だからあれだけの成績を残せたと思う」

●三浦知良選手:
「2007年もそうだけど、2000年の日本代表でも一緒だった。カールスバーグカップの香港では休日も一緒に過ごしたし、そして2007年に一緒に頑張った中だし、強化部長としても1年間やったし、本当にいいやつだったんで、本当に残念。若すぎますね。尼崎に実家があって、そこの両親に早く返してあげたいね。大介が両親のためにサッカーで建ててあげた家だと聞いているので。
代表でも一緒になりましたし、グラウンド以外で食事にいったこともあるけど、横浜FCで練習も一緒にやるようになって毎日一緒にいるようになって、周りに気を遣う非常に優しいやつだと思った。代表とかジュビロのプレーを見ていたときには、どちらかというと周りを気にせず自分のプレーを追求する職人というか、自分のやりたいことを楽しんでやるプレーヤーに見えたので、普段とグランドのギャップが印象に残っています」

●内田智也選手:
「昨日(10月17日)聞きました。ショックはありますね。いきなりすぎてピンとこないです。ここに戻ってくるときも大介さんが呼んでくれたので感謝しかないですね。『まだやれるやろ』という感じで。言葉が多い人ではないので。テレビで見ていた人なので、参考になるというか、そんなに背も高くないですし、でも技術はしっかりしていて、キックもうまくて、自分の理想の選手でした。明日はチームとしても個人的にも、お世話になった感謝の気持ちをプレーで見せたい」

●中島崇典選手:
「自分が横浜FCに戻ってきたのは大さんのおかげだし、大さんと頻繁に連絡していた。レイソルで出られないときにも気に掛けてくれていて、誘いというか『来いよ』というのは言わなかったですが、僕から『横浜FCどうですか?』と冗談ぽく聞いていたりして。で大さんが素さんと話してくれたおかげで僕はここにいます。
とりあえずめちゃ上手いし、ディフェンスも上手いし、キックも良いし、ドリブルもできる。一番最初に練習したときに上手すぎて衝撃を受けたことは思い出します」

以上

2014.10.18 Reported by 松尾真一郎

山口素弘監督の就任会見時(2012年3月)の奥大介強化部長(当時)(右)

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