●柱谷幸一監督(北九州):
「天皇杯はトーナメントの戦いで、ここまで東京V、横浜FM、甲府と勝ってきて今日を迎えたんですけど、なんとか次のラウンドにみんなで進みたかったです。特にサポーターとか北九州の皆さんのためにも次のラウンドに進みたかったんですけれども、非常に残念な結果になってしまいました。あらゆる意味で完全アウェイのような状態で、台風もあって2日前に移動して来なければいけないような状況のなかで、山形明正高校の練習場を貸していただきまして、関係者の皆様に感謝したいと思います。
ゲームに関してはまったく言い訳しようとは思いません。これが結果ですので、これが自分たちの力だと思ってます。天皇杯はこれで終わった。次はリーグ戦のホームでゲームがある(10/19vs東京V@本城)ので、そこまでしっかりリカバリーして次に繋げたいと思います。
この天皇杯を含む3カ月というのは、天皇杯がアウェイ続きで、中3日でずっと回してきた。選手たちは非常に厳しい状況のなかで戦ってきましたけれども、非常によくやってくれたのではないかなと思います。シーズンも残りわずかになりましたので、このメンバーでやれるゲームもわずかになってきましたから、みんなでしっかり最後までリーグ戦のほうも戦っていきたいと思います。山形にはぜひ次のラウンドも勝っていただいて、決勝まで行かれることを祈ってます」
以上
Q:今日は攻め手を欠いていたように見えましたが、攻撃に関してはどのように見ていますか?
「奪ったボールを自分たちが攻撃につなげないと攻撃できないので、ただそこで、自分たちがそれを前に運べなかったのが、攻撃回数が少なかったんじゃないかなと思います。自分たちがそこでレベルアップしていかなきゃいけないのは、攻撃につなげていくことだと思いますし、多少ラフに相手が来てたので、それもかわしていければ背後に大きなスペースがあるので、それはビッグチャンスになった可能性もありましたけれども、そこを自分たちがはがしきれになかったというのが攻撃回数が少なくなった理由だと思います」
Q:前半0-0というのは狙いどおりの展開だったと思いますが、失点した時間周辺のバタついたところの原因はどういったところですか?
「全体的なゲームのなかでは、我々にとってはノーマルなゲームの流れだったと思います。あそこでシュートブロックのところでもう少しプレッシャーをかけれれば、あれだけ隅にいいシュートはいかなかった。シュートを打った選手に対するアプローチとプレッシャーがちょっと弱かったのが失点になってしまったのかなというふうには思います。ただ、あの時間帯以降、自分たちが動かせる時間というのは毎試合つくれていたので、あの失点はある意味もったいなかったなというか、こういう均衡したゲームで、あの時間帯で先に点を取られるとどうしてもこういう苦しいゲームにはなってきますけれども、マリノス戦でも最後追いついて延長まで行ったという経験もありますから、選手たちは最後まで、リスクかけながら、後ろの人数削ってなんとか前に行って1点取ろうとした。多少危ないシーンもありましたけれども、最後まであきらめずに1点取りにいってくれたんじゃないかなと思います」
Q:今大会でベスト8まで進めたということに関しては、チームにどういう力をもたらしたと思われますか?
「正直、クラブも北九州の人たちも、ベスト8、ベスト4というのはイメージがなかったと思うんですよね。我々がそこまで行ける可能性を見せることができたのが、今回の天皇杯のゲームだったんじゃないかなと思います。ベスト4、決勝までというのは、けっして自分たちがテレビの前で観るようなゲームではなくて、自分たちがそこまで行けるところまで力をつけてきた、その証明は見せることができたんじゃないかなと思います。ここから先というのは非常に、逆に言ったら難しいので、さらに力をつけないとその壁を破ってその上に行くというのは難しいと思いますけれども、可能性を見せることができた、そういう大会だったんじゃないかなと思います」
以上