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【J2:第34節 湘南 vs 岐阜】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(14.09.28)

●曹貴裁監督(湘南):

「昇格が前の試合で決まったが、1日を挟んで、残りの9試合、最速で昇格を決めたという結果にあぐらをかくのではなく、ここからが大事だよという話をした。選手たちは90+3分のアディショナルタイムまで、我々がやらなければいけないことはよくやってくれたと思います。
一番いい表現がちょっと見つからないんだけど、僕の今の感想は、前半から相手を揺さぶったり、裏を取ったり、バイタルエリアを使ったりという、そういう多彩な攻撃を仕掛ける、そこに入ってくるのはFWの選手だけでなくディフェンスの選手でもいいんだよという話を今年のはじめからずっとしてきた。そういうふうにはやってくれたと思うし、全員がゴールに向かうプレーを選択して、高い位置で奪い返し、相手に多少カウンター気味に持っていかれたような場面はありましたが、自分たちのスタイルで今日勝ちに行くということは、前の33試合と同じか、もしくはそれ以上に意識してやってくれたと思います。
ただ、決定的なチャンスが3回か4回あった中で1点も決められなかったというのは、俗にいう決定力不足とか、ストライカーがいないとかそういう話ではありません。積極的、消極的という言葉がありますが、『積極的』って、おそらく多分、辞書を引いてないから分からないけど、積み上げるというか。積極的というのは自分の中で過去の経験もしくは今のこと、未来にどうしなきゃいけないのかということを、過去から学んで積み上げていくから積極的にできるわけだと思います。消極的というのは過去を…これ合ってるか分からないですけど、過去を何も見ないで、とりあえずそのことをいつもリセットして、何もしないとか何も学ばないというのは僕の中では消極的だと思っています。そういう意味では、積極的にやってもらいたいんだけど、ちょっと最後のときに思い切ってシュートが打てなかったり、自分で責任を持ってそこを1対1を外したりとか、そういったプレーがまだ足りなかったなと思います。
ただ、昇格を決めた後というシチュエーションで、今日は本当に岐阜の頑張りとかファイティングスピリットで、ゲーム自体がすごく締まったものになったと思うんですけど、にもかかわらずそういう経験をできたというのは、選手にとってはプラスだし、逆にホームで今年初めて1点も取れなかったというのは、またサッカーの神様が、そういったことを勉強して、積極的に、それこそ積み上げて積極的にやりなさいよということを言われていると思います。また一からというか、いいところは残して次に進まないといけないなと思います」

Q:縦パスがよく出ていて、そこが繋がればチャンスに、奪われればカウンターになるという前半だった。その展開は予想していたか?
「ある程度予想していましたけど、前半はボールの離れがワンテンポ遅れて引っかかって入れ替わられる場面があった。後半はそういう場面は少なくなったと思います。岐阜がどう出てくるかによって自分たちのプレーも少しリズムを変えることが必要だったというところで言うと、前半はそういうところが少し足りなかったかなと思います。ただ全体的にはボールの動かし方とか攻撃の絡み方とか、それこそ3バックとキーパーの連携のところが非常によかったと思うんですけど、ここ2試合で2失点ずつしていましたが、今シーズン無失点の試合が今日で19試合目だと思うんですけど、そういうところをしっかり我慢して、焦れなかったのはひとつ成長に繋がったと思います」

Q:ハーフタイムに「こういう難しい試合をしっかり勝とう」というコメントがあったが具体的には?
「岐阜がマッチアップするシステムでハードプレスをかけてくる、それに対してただ蹴って終わるわけでなく、そこを外すような動きやボールの動かし方が必要だという話。ただそういうハードプレスをかけてくる相手は当たり前だが難しい相手。リトリートする相手ももちろん難しいが、今日は展開的に、きのうF東京vs柏の試合でF東京は素晴らしいカウンターで点を取ったが、あの場面とかもミーティングで見せながら、今日の岐阜は仮想F東京じゃないがJ1に上がることが決まったなかで、こういうところで点を取ったり取られなかったり、一瞬の隙を突いたり隙を与えないことが大事だよという話で、思ったような展開になったので、その意味でJ1とか上に行くためにこの試合を勝ち切ることはひとつ大きな成長だよという意味でそう伝えました」

Q:次のホームゲームでJ2優勝の可能性もあるが、やることは変わらないとは思うが、そこに向けてあらためて
「僕も2年前はJ2で2位で昇格しましたし、コーチのときも3位。優勝したことがないので、1位になりたいという想いは選手と同じように強いですが、昇格をこれだけ早く決めて、今日の試合や次の試合で緊張感を持って戦えるのはそんなに人生で多くないと思う。この経験をなんとなく他のチームの状況を気にして自分たちのパフォーマンスに集中できなかったらすごくもったいないと思う。湘南が今年1位でいて、今日の岐阜も昇格が決まった湘南に対してもほんとに食らいついてやろうという気持ちもすごく強かった。そういうチームと対戦して自分たちのレベルを図れる、自分たちのレベルを上げられるということは彼らにとって非常に大事。我々は相手の状況が入ったなかで、全然知らないで試合をするのは時間的に難しいかもしれないが、優勝がもし勝てばとか引き分ければとなったとしても、とにかく勝点3を取って近づけるように、結果また皆さんに喜んでもらえるように、淡々と粛々とやっていかなければいけないと思います」

以上
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