●反町康治監督(松本):
「セットプレー2つでやられた試合、に尽きるかもしれないですね。全体的には思ったよりも風の影響があって、前半と後半が入れ違っていたらどうかなと思いましたが、やはりセットプレーで2つ取られてしまうと苦しいですね。ゲームプランも全く意味のないものになってしまいました。まだまだ甘いところがあるんじゃないかなと感じています。
試合後もサポーターのコールを受けて感謝していますし、残念ながら9月は勝ちがなかったと書かれると思うので自ら言いますけど、我々の良さを消さずにいいオクトーバーにしたいと思います」
Q:2失点について、松本側に改善点はあるか?
「セットプレーが強みなので、つまらないファウルをするなといつも言っています。向こうはヘディングの強い選手を並べているので、うちも1人ヘディングで何とかという選手を増やしたのも我々の力からすると止むを得ない選択ですし、その中でも上原は一番力のある選手ですからね。ちょっと後悔するのは、向こうのヘディングの強いトップ3をうちにあてがった順番が正解だったかどうか、ということですね。逆に向こうはリードしたことによって、セットプレーのディフェンス参加も以前に増して強くなりましたね。CKの失点はお互い4失点だったんですが、これでうちが5失点になりました。要するに札幌のほうが出来がいいということです。ここでは昨年もやられていますしね。まあここで反省するのは簡単なので、トレーニングで直していくしかないですね。ここで弱いところを突いてくるのが他チームですから。見直してやるしかないでしょうね」
Q:1失点目は都倉選手のヘディングでしたが、彼はトップ3の何番目でしたか?
「ここで言っちゃダメなので止めますが、トップ3の中には入っていますよ。うちのトップ3は映像を見ればすぐに分かると思います。あとは相性ですね。例えばパウロンは垂直ジャンプで後ろから入ってくるタイプじゃないんですね。そうするとしっかり体をぶつけていけばそんなに脅威ではないですよね。前目のボールは強いですよ。お客さん、沸いていましたね(苦笑)」
Q:セカンドボールへの反応については?
「うちは反応が遅かったですね。次のボールに対する執着心も向こうの方が上でした。今日は山本が思ったよりも触る場面がありましたが、では次に(岩上)祐三が触って、次に(船山)貴之が触ってというのが少なすぎましたよね。そこに尽きると思いますよ」
Q:松本側にもセットプレーからの得点チャンスもあったが?
「我々に対して色々なことをしてくるのは分かっています。普通なら7枚のゾーンのところを1人少なくして、石井が怖いところを抑えにいくとかね。今までやっていないようなこともやってくるんですよ。何回も言うけど、その上を行かないといけないということですよ。決めきれなかった原因は色々あるので考えないといけないですね」
Q:サビア選手を投入した2トップはトレーニングしていた?
「負けている時のことを想定して練習するほど、暗い練習はないですからね。それは34節ですから、自分たちが流れの中から考えています。サビアが入った最初は祐三が右で(田中)隼磨が左でしたが、スローインの関係で隼磨が右に来るとか。それは自分たちで考えています。ただ飯田が上がった時は(岩間)雄大が下がるというのは今日が初めてではないし、最後にユンを入れましたが、彼のほうがボールを動かす力がありますからね。最後のパスの精度を上げたかったというだけの話です」
Q:いい10月にしたいということですが、どういうところをトレーニングしていきますか?
「ここでリトル反町が『今までと違うことをやるよ』とは言わないので(苦笑)。あくまで等身大のサッカーをやっていくしかないですよ。ここでいきなり違うことを始めると言えば、どうなりますか?」
以上