第33節・湘南戦前の9月21日に誕生日を迎えられた森下仁志コーチに、メディア有志でバースデーケーキを贈りました。記念に写真をお願いすると「いやあ、そんなの柄じゃないから」と笑顔。なんでも、先ほどほかのスタッフと自分の誕生日の話をしていたら「嘘!今日が誕生日って全然知らんかった」と言われたそうだ。場が和む。「いやあ、本当にありがとうございます」とメディア有志にお礼を言う森下コーチだが、感謝を述べたいのはこちらのほうである。
森下コーチは、主に試合に出られない選手を指導している。本当に情熱家で、とにかく大きな声で叱咤激励を繰り返す。試合に出られないというのはプロ選手にとって結構しんどいことで、自分に何が足りないかとか、成長するためには何が必要かといったことに向き合うことになる。そうした中で選手たちと向き合って、「こういうことを意識して、ここを頑張ってやろう」というような技術的、さらには精神的なものを引っ張ってやることも必要だ。森下コーチはそれを本当に情熱的に、裏表なく選手と向き合って行っていく。
チームというのは、試合に出ている選手がいいプレーをしていればいいというものではなく、試合に出ていない選手が普段の練習をどれだけ意欲的に、前向きに頑張っているか、というのも大事なことだ。練習中に、普段は試合に出ていない選手が抜群のプレーを見せて練習が盛り上がることも多々ある。そういう面でも、森下コーチの役割は小さくないと思う。
ということで、森下コーチにはこちらから感謝の言葉を述べたいくらいだと思うのだが、本人は多分「自分の仕事として当たり前のことだし、頑張っているのは僕ではなくて選手たちですよ」と言いそうな気がする。そんな人なんです、森下コーチは。
あ、森下コーチがいくつになったか気になった方は、今は簡単に調べられる時代。どうぞご自由に検索してみてください。
以上
2014.09.22 Reported by 武田賢宗