●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「幸運なことに、我々が勝利できたことを嬉しく思っています。相手はよく我々を研究してきていました。常にそうだと思いますが、我々を非常によく研究してきていたと思います。柏には直近の3試合で3連敗していましたが、内容を見れば今でも相手を上回れていたと思っています。結果として負けていましたが、相手が上回っていたとは思っていませんでした。前半は非常にいい戦いができたと思っています。2−0でリードした以外にも、3点目、4点目を取れるチャンスがありました。ただ、そういったチャンスを決めきれない中で、相手にワンチャンスで1点をとられてしまいましたが、そうなると後半の入りは難しいものになります。PKで3点目が入り、同時に相手が1人少なくなるなかで、試合はほぼ決まったと言ってもよかったでしょう。その後もさらにもう1人退場しましたが、私としては、もう1点、2点取りたかった展開でした。3−1で勝利という結果はよかったとしても、追加点を取れていないというのは日本のサッカーの問題のひとつだと思っています。2−0でリードされているなかで、自陣に11人が引いて守りを固めるというような展開は私自身、これまでサッカーをやってきてほとんど見たことがありません。2−0でリードしているなかで、相手がまったく我々に対して前から奪いに来ようとしないという展開は簡単な展開ではなかったと思います。みなさんが私に質問をする前に、私がみなさんに質問をしたいのですが、他のチームが我々に対してそれほどまでに恐れるほどの選手のクオリティが揃ったチームであるかということを聞いてみたいです。2−0でリードしていても相手が出て来ない、それほどまでに相手チームとのクオリティの差があると思われますか?私も8シーズン半ほど日本で監督をしていますが、2−0でリードしていても相手がそれでも守備的に戦ってくるというのはなかなか見られたものではありません。だいたいは1点、2点とリードをされると、相手は前からボールを奪いにくると思いますが」
以上