●森保一監督(広島):
「今日は広島土砂災害から1ヶ月目。お亡くなりになった方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げます。被災された方々の暮らしが一日でも早く元に戻るよう願っていますし、復旧活動に従事されている方々のご尽力に対しても敬意を表します。そんな皆さんに我々の選手が今日の試合で見せてくれた勇気を持ってチャレンジするプレーや粘り強く戦う姿勢が、伝わってくれればいいと考えます。ホームではここ最近勝てていなかったし、サポーターに勝点3をお届けできたことが、本当に嬉しい。選手は高い集中力を持って、新潟に対して粘り強く戦ってくれた。みんな身体を張っていたし、カウンターの局面でも遅攻の場面でも、勇気をもってボールに関わって相手を崩そうとしてくれた。アグレッシブな攻撃を見せてくれたと思うし、ハードワークしてホームで勝てたことはよかった」
Q:石原(直樹)選手のプレーについて。
「よかったと思います。ケガで戦列を離れていたこともあり、最後は足もつってしまったけれど、持っているものは全てグラウンドで出し切ってくれた。素晴らしいプレーを見せてくれた。彼だけでなく、選手全員が気持ちをもって戦ってくれたことがよかったと思っています。新潟のプレスは厳しくタイトで、ミスも多かった。だけど、それでもチャレンジし続けたこと、勇気をもってやり続けたことがよかったですね」
Q:青山敏弘は今季初得点です。
「得点がとれたことは、おめでとうと言いたいですね。前の3人やワイドだけでなく、ボランチがゴール前に出ていくことで攻撃に厚みが出る。アオのよさがゴールにつながったシーンでした。チームとしても、彼のゴールのような形をつくっていくことによって、もっともっと良くなっていく」
Q:交代した森崎浩司選手が2点目に絡みましたが、彼への指示は?
「あの時間帯は少しミスが増えて、新潟に押し込まれる展開。なので浩司には、ボールを落ち着かせてほしいと言いました。そして運動量を発揮して、攻守にわたってチームをサポートすると共に、彼の持っている攻撃力を最大限に生かしてほしかった。得点場面もシュートチャンスに顔を出して、自分で決めたかったと思う。でも、それができなくても粘り強くプレーしたことが、(石原)直樹のゴールを生んだ。役割は果たしてくれたと思います」
Q:久しぶりの複数得点です。
「そこに特別な思いはないですが、安定した戦いができたことは嬉しいですね。失点もゼロですし、いい守備からいい攻撃もできました。速攻からのカウンターもあり、ボールを握ったところから勇気をもってボールに関わって崩すこともできていた。そこのチャレンジが得点につながったし、評価したいですね。試合が安定すれば、ゴールできると信じていた。それだけの能力をもった選手がウチにはいますから。縦パスを入れること、サイドでしかけることもできていましたね。これを続けることが大切。ただ、3点目をとれるチャンスがあったことも確かだし、そこを決めていればもっと楽に戦えた。そこは、次の課題ですね」
以上