●マッシモフィッカデンティ監督(F東京):
「最終的には引き分けという結果に終わりましたけど、サポーターにとっては見応えのある良い試合だったと思っています」
Q:エドゥー選手を中央、渡邉千真選手を右、武藤嘉紀選手を左に置いた意図を教えてください。
「攻撃に厚みを持たせる意味で前に3人置きました。千真とエドゥーの方がより攻撃的であるんですが、3人目の武藤をディフェンス面もしっかりケアしながら前に置くことで、厚みのある攻撃を展開する。実際に今日の試合でも決定機を何本も作りましたし、相手のゴールまで1メートル、2メートルの距離まで行けたことは機能していると思っています」
Q:前半はエドゥー選手への縦のボールが多く、収まっていなかった印象がありました。前からのプレッシングもなくて守備位置が低くなっていたんですが、後半に中盤が流動的になって、攻撃面も守備位置も高く、変化が出ました。前半は監督の意図に対してどのくらい機能していたのか、機能していなかったとすれば柏の対処が良かったのか、東京の中で何か問題点があったのか。
「特定の特徴を持った相手に対して、どのように攻めて守るかということになりますが、柏のようなチームに対して前半は少し待って、相手の出方を見て、相手に走らせるという意図がありました。実際にそれがうまくいきまして、後半すぐによりアグレッシブにいくことでゴールも奪えましたし、その後決定機を4回、5回とゴールの近くに行けたことに関しては狙い通りだったと思っています」
Q:初めてJリーグで采配を取られた印象と、開幕戦というのは監督にはどのような位置付けなのか。34試合分の1試合なのか。
「今思うことは2つあります。1つは選手の成長がしっかり見て取れた点ですね。合宿の時から続けてきたことが選手たちに浸透していますし、今日の試合ではより明確に結果に表れたと思います。2つ目は、後半始まって20分間までに決定機がありましたけど、そこでしっかりとゴールを決め切ることができなかったことは残念ですし、これから改善していかなくてはならないと思います。
柏のような良いチームとの初戦で、34試合のうちの1試合というよりは、より大事な試合だと思っていました。リーグ戦の最初ですので勢いに乗るためにも重要でしたし、結果で選手たちに自信を与えるためにも重要だと思っていました」
以上