●加藤陸次樹選手(U-18 Jリーグ選抜/サンフレッチェ広島F.Cユース)
「自分は後半の途中からで、どうにか結果を残そうと思っていたんですけど、自分的にもチームとしても残念です。とにかく得点を取りたかった。(79分に出した決定的なラストパスは?)あれは仲間が走ってくれたので…。広島のサポーターがあんな大勢応援してくれたので、点を取りたかったです。これから自分の決定力を上げていきたい」
●中野雅臣選手(U-18 Jリーグ選抜/東京ヴェルディユース)
「選手権はテレビであまり見てなかったんですけど、(高校選抜は)イメージ通り激しく早いプレッシャーで来ていたと思います。ただそれはJリーグのアカデミーでも同じですし、上手くかわしながらやっていければいいと思っていたんですけど、できなかった。みんなの特徴は分かっているけど、それを生かし合えなかった。
お互いの距離感をもっと近づければ、上手く展開できたり、もっとエリア内まで運べたりしたと思う。去年のJリーグ選抜は距離感が良くて、パスもポンポン回って、ゴール前まで行く回数が多かった。そういうところをイメージして試合に入ったんですけど、今日はそこが足りなかった」
●中井英人選手(U-18 Jリーグ選抜/ヴィッセル神戸U−18)
「トレーニングで上手く合わせられていない部分があった。時間が経つにつれて徐々にボールも回るようになってきました。でも、サッカーはボールを持っていればよいスポーツではないので、あとは決めるところで決めきれなかったところが敗戦につながったと思います、ヴィッセルのメンバーが中心となってもっと引っ張れれば良かったですけど、変える力が僕らになかった。少しお互いの距離が遠くなってしまったら、1タッチのタイミングで行ってもボールが来なかったり、出したいときにいなかったり…。ボールを保持するサッカーはできたかもしれないけど、なかなか前に進むことができなかった。
(高校選抜は)攻撃にすごい迫力があったし、人数もどんどん関わって来ていた。左サイドバックの竹澤選手がすごくいいプレーをしていて、木戸選手をはじめとするFWも常にゴールを狙っていた。上手くコンビネーションも出ていて、なかなかマークに付き切れなかった。
(終盤の攻勢は)とりあえずまずは1点追いつこうという気持ちだった。エンジンがかかるのが少し遅かったと思いますけれど、最後の方は僕らも負けられないという意地があった。決定的なシーンを多く作れたんですけど、決めきる力が足りなかったと思います」
●山口真司選手(U-18 Jリーグ選抜/ヴィッセル神戸U−18)
「クサビのボール、逆サイドを見て入れるところは出せたと思います。でも守備面は自分のサイドからのクロスはゼロにしたいと思っているのに、結構上げられてしまった。高校選抜は思ったよりまとまっていて、(FWが)中間ポジションを取ってスペースを狙ったり、そういうところで最初は戸惑った。(DFライン同士が)遠慮と言うか、なあなあになっている感じがあって、間に入ったら『誰かが行く』みたいな感じで、足を止めてしまう場面もあった。
高校選抜の11番(木戸皓貴)は、去年プレミアとかでやって、上手い選手だということが分かっていた。でもラインを上げたりして、置き去りにしてオフサイドにできれば消せる。そうしたいと思っていたけれど、前からのプレスも掛からず、後手後手になってしまった。
(攻撃面は)前半はサポートの距離が遠かったから、CFへ入った時に周りがいなくて、相手の方が囲むのが早くて、それでボールを失って、カウンターなどからきつい展開になった。ロシア(昨秋のU-17W杯)のメンバーが結構いたので、やれるかなと思ったんですけど、サッカーが違うので…。
(後半の攻勢は)あれを最初から出来ていれば、こんな結果にはならなかったと思う。最後の雰囲気を最初から作れなかったことは後悔している。今年は(高円宮杯U-18プレミアリーグのチャンピオンシップで)埼玉スタジアムに絶対戻ってきます。あの雰囲気、あの観客でもう一回やりたいです。めっちゃ楽しかったので」
●竹澤昂樹選手(日本高校サッカー選抜/富山第一高)
「集まったばかりで、(連携は)まだまだだと思うけど、今日勝てたことはチームとして大きい。富山第一高のときから、裏に蹴ることを意識していた。今日もFWとも試合前から『ボールを持った時は裏に飛び出して』という話し合いをしていた。だから思い通りのゴールでした。攻撃に行けるときは行きましたけれど、ポジション的に今日は守る方が優先だった。富山第一高で歴史を変えたけど、ここでも歴史を変えられてよかったです」
●木戸皓貴選手(日本高校サッカー選抜/東福岡高)
「(得点の場面は?)いいボールが来て、トラップもいい感じにできた。ベストゴールじゃないかと思うし、(パスを出した竹澤と自分の)2人ともイメージ通りだった。高校選抜が勝てば初勝利ということもみんなで話していた。最後の国立で、歴史を変えようと気持ちが入った中で、得点もできたし、本当に良かったです。(後半は)守備する時間帯が多かったんですけど、焦れずにやれたと思います」
●寺村介選手(日本高校サッカー選抜/星稜高)
「高橋壮也(立正大淞南高)が去年も出ていて、試合の入りが悪かったという反省があって、今年はしっかり…と言っていた。前半から行けば、Jリーグ選抜の方も戸惑うかなというのは言っていて、前半で点を取ることにこだわった。僕らのイメージだったら前半1点取って、後半も2点くらい行って、3-0くらいで勝つイメージだったんですけど…。後半はそこまで攻撃につなげてないので、もっとやっていかなきゃあかんなと言うのはあります。相手のペースになって、ずっと持たれていた。主導権を持ってサッカーをしたかったんですけど、向こうの方が技術は上かなというのはありました。
やはり勝ち切れたのは嬉しくて、選手全員が本当にモチベーション高く試合に臨めたから勝てたのかなというのが正直なところです」
Q:左サイドの竹澤選手とのコンビネーションはどうでしたか?
「ボールをためられる選手がいたら僕も前に行けますし、竹澤選手とはホテルでもお互いどうしたいかということを結構話しをすることができました。コミュニケーションをどれだけとれるかで変わってくると思っていましたので、実際にプレーしてみてもやりやすかったです。良い選手だと思いました」
●北谷史孝選手(日本高校サッカー選抜/興国高)
「相手のことを意識してやるのでなく、自分らしいプレーを優先してやろうと思った。一個下を相手に、まだまだできなかった部分の方が多いと思います。即席チームなので、行くところを行かないで、フリーでクロスを上げられる場面もあった。そうでなく、足元に出させてガツガツ行きたい。追い込み方とかはまだまだだし、これから合わせて行きたい。今まで高校選抜が勝ってなかったので、歴史を変えられて嬉しいです。(マリノスサポーターから試合後に北谷コールがあったけれど?)アレは凄い嬉しかったです。鳥肌が立ちました。今日は自分ではあまりいいプレーができていなかったと思うので、これから試合に絡んでもっといいパフォーマンスを見せて行けたらと思います」
●高橋壮也選手(日本高校サッカー選抜/立正大淞南高)
「後半はJ選抜に回されて守備の時間が増えて、最後は全員が引いて、死に物狂いで守る感じだった。(アディショナルタイムにいいクリアがったけれど?)気持ちで勝ちたいと思っていたらボールが来た。たまたまゴールの中をカバーしていて、思い切って弾くだけでした。気持ち的な部分はプロに行っても絶対に忘れちゃいけないと思う。そういうところを武器にしてやりたい。最後の5分、10分は、みんなが身体を張っていましたし、魂を見せられたんじゃないですかね?
1対1なら抜けていかれる気がしなかった。2対1とかを作られたら、テンポとかでポンポンと言うのはあったかもしれないですけど、1対1なら自信がある。
去年は初めての国立で、自分でも何をしているか分からなかった。高校選抜も『あの試合勝てたよな』という感じでなあなあに終わって、同点だった。昨日から『絶対に勝つ』と言うのを、とにかくずっと言っていた。これからヨーロッパに行くと思うけれど、いい弾みになると思います。
マリノスは(北谷と和田に)コールがあって、僕にもあるのかなと思って準備して、ちょっと近づいてみたりしたんですけど。来なかったですね (笑)これからコールしてもらえるように頑張ります」
以上