●野呂輝久代表取締役社長:
「昨年は復活のスローガンを掲げ初のJ2に臨んだシーズンでした。目指したものはガンバ大阪の持ち味である『攻撃サッカー』を継続しながらのJ2優勝、J1復帰ということでした。その中で厳しいシーズンでしたが、まさかのJ2降格という屈辱から1年で、本来ガンバ大阪がいるべき場所であるJ1リーグのステージに戻ってくることが出来ました。これもひとえに、厳しい2013シーズン、ガンバ大阪を応援していただいた、ファン、サポーター、スポンサー、パートナー、そして後援会、ホームタウン、そして何よりメディアの皆様のお陰と感謝を申し上げます。ただ我々にとってJ1に戻ってくることが目標でありません。目指すのは再び、J1で優勝争いをすること、アジアでの戦いに挑むことそして強いガンバ大阪を取り戻すことであります。この目標に向けて新たなスローガンを決めました。2014シーズンのスローガンは『Rising G』。沈んだ陽がまたのぼり、まばゆい輝きを放つようにJ2降格という落日を味わったガンバ大阪が再び輝きを取り戻し、一日の始まりを告げる日の出のように2014シーズンを新たな栄光への第一歩にするという強い想いがあります。J1では更に厳しい戦いになることは間違いありません。しかし2013年に築いてきた攻撃的なサッカー、そして新たに加わる戦力をもってすれば更に勝負強いガンバ大阪が復活することは間違いございません。
あと、クラブの成長戦略を2つ申し述べたいと思います。
1つは近年、サッカー界で注目されております、アジアへの展開でございます。2006シーズンからガンバはACLに参加しております。2008年にはアジアチャンピオンに輝きました。そして2014シーズンからはクラブとしてアジア戦略を強力に推進してまいります。特にASEAN諸国において、アジアでのサッカーのレベル向上に貢献するとともに、チームやアカデミーの強化に取り組み、更なるクラブの成長を目指して参りたいと思っています。
二つ目の成長戦略ですが、長年のガンバ大阪の悲願でありました新スタジアムの建設であります。2008年から本格的に動き出し、昨年末には起工することができました。12月の起工式には関係者、来賓130名と募金者の皆さんが約800名ご参集いただきました。多くの企業、サポーターの皆さんからの募金で作る日本で初めてのスタジアム。みんなの思いが集まった世界に誇れる収容人数40000人のサッカー専用スタジアムが2015年シーズン秋には完成する予定です。完成すれば地域のシンボルとなり、新たな歴史が築ける。そして関西スポーツ界を大きく変革できるという風に確信しております。2014年シーズンで、2年前に失った自信を取り戻し、2015年秋に完成する新スタジアムで最高の瞬間を迎えられるように、皆様の期待にこたえられるようクラブ一丸となり努力して行く所存です。今シーズンも熱い応援をよろしくお願いします」
●長谷川健太監督:
「みなさん、こんにちは。明けましておめでとうございます。今シーズンもガンバ大阪の監督として指揮を執るということを非常に光栄に感じています。今シーズンもよろしくお願いします。昨年、ガンバ大阪は『復活』というスローガンを掲げて戦った訳ですが、当然ですが、J1昇格してそれが復活かといわれれば、そうではない。このチームはアジアの大会、また優勝争い、優勝するということで、本来の復活をとげるということになると思いますので、今シーズンも非常に有能な新加入選手がはいってきたので、今一度チーム内で競争をして、いろんな意味で連携、チーム力を高めて今シーズンの最後にまた笑って終われるように全員で戦っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」
Q:必勝祈願が終わったばかり、今の気持ちをお聞かせください。
「非常に身の引き締まる思いです。やっとJ1の舞台に戻ってスタートラインに立ったということと、非常に素晴らしい補強をしていただいたと思っていますので、ここにいる選手、また、一緒に必勝祈願にいった今シーズンの選手たちと一緒に仕事ができる喜びに満ちています」
Q:オフが1ヶ月半近くあった。1ヶ月半ぶりに見た選手の印象は?
「殆どの選手がきちっと身体を動かしていたと聞いています。ただブラジル人選手2人は20日間くらい動いていないということですし、あと、心配なのは遠藤選手とか、藤春選手とかあのへんが動いているのかなという心配はありますが(笑)、非常に経験値のある選手たちなので始めは優しくしっかりと身体を慣らしてもらって、昨シーズンの始め、またキャンプが始まる前に、少しケガ人が出ましたので、今シーズンは全員がきちっとした形で開幕を迎えられるように準備をして行きたいと思っています」
Q:必勝祈願にはどういう気持ちで何を祈られたのですか?
「今シーズン、先ほども言いましたが、みなさんの期待に応えられるようにしっかりやっていかないといけないと思っていますし、あとスタッフも二人代わりましたので、そういう意味ではスタッフの連携もしっかりやって、クラブ側や選手に迷惑をかけないように1年間しっかり仕事をして行きたいなという思いで必勝祈願にのぞみました」
Q:去年1年間J2で戦った。課題も見えて来たと思う。その中で見えた課題は?
「そうですね去年の課題というよりは、天皇杯をやって大宮には0−0のPKで負けましたが、やっぱりJ2との違いというところでは、球際の違いだったり、というところでは…1年間J2で戦ってきて少しJ2慣れしてしまったなというところがあったので、今年J1を戦うにあたっては球際というところはもっともっと激しくやらないといけないと思っていますし、当然ゴール前の厳しさはJ2とJ1ではかなり違うと思いますのでそのへんは、キャンプ、プレシーズン等を通してどのくらい上げていけるか。また中断までの14試合の中でどれだけJ1の戦いに慣れて、自分たちのプレーを最大限で引き出せるように、きちっと前半戦でJ1リーグの戦いに慣れる必要はあるのかなと思っています」
Q:素晴らしい補強ができたとおっしゃっていましたが、今シーズンの補強のポイントは?
「適材適所で外の血を入れてチームを活性化したいという思いがありました。本当に平均して、各ポジションに選手を獲ることができた。しかも経験、素質を持った選手を獲れたと思っています。先ほどユース出身選手の話を聞いて、去年はユースから昇格した選手はいなかったのですが、今シーズン初めて話を聞いて、さすがしっかりしているな、と。清水時代、ユースから上がってきた選手は殆ど会見でまともに話せていなかったので、そういう意味では内田にしても、小川にしてもよく話しているので期待していきたいと思っています」
Q:チームとしては2年ぶり、監督ご自身は4年ぶりにJ1の戦いになる。明日からキャンプが始まるが気持ちの面ではかなり昂ってきているのでしょうか。
「いや…そんなことはないですけど…はい。あまりやりすぎるとフィジカルコーチに怒られそうなので優しくトレーニングは行っていきたいと思っています」
Q:J1で戦う上での自信は?
「はい、これだけのメンバーが揃ったのでガンバらしいサッカーをして結果を残していきたいと思っています」
Q:スローガンは`『Rising G』ですが、何か戦いの部分でスローガンにちなんで変えていこうと思っているところがあれば教えてください。
「それは…基本的に大きな変化はないですが、キャンプ等を通じてまたいろんな発見が出てくると思うしそれは期待したい。昨年もそうでしたが、『こういう風にはじめよう』と思ってもシーズン中にはいろんな化学反応がおこり、いろんな選手が出てくる。それがなければチームの成長はないと思っていますから、今シーズンどういう戦いをしようというより、基本路線は変わらない中で方向性というのはシーズンを戦っている間でも少しずつ変わっていくのかなと思っています。ただガンバの攻撃的なサッカーというところはぶれずに今シーズンもやっていきたいと思っていますし、そういうチームがたくさん出て来た方がJ1リーグはもっと魅力的なリーグになっていくと思う。非常に守備重視のチームが、ここ数年上位にきているように思いますが、やはり攻撃を前面に出して戦っていってなんとか結果を出せるように1年間戦っていきたいと思います」
Q:今シーズンの具体的な目標は?
「昨シーズンは12月の頭で終わって悔しかったかと言われれば逆にほっとしたという気持ちがありまして、やっぱりJ2で戦う上で天皇杯っていうのは非常に大事な大会ですけど、やっぱり昇格というところが一番手の目標でしたから。ただJ1リーグに上がって、天皇杯もヤマザキナビスコカップもありますと、もちろんJ1リーグで3位以上になればACLの権利も獲得できるというところで当然タイトルは狙って行きたいし、ACL出場というところも、先ほど成長戦略の話でアジア戦略の話が出ましたが、ガンバ大阪がアジアに出ることによって、いろいろな意味でアジアの中で日本のサッカー、ガンバの存在を知ってもらえると思いますから、そういうところでも貢献していきたいなと思っています。ぜひそういう目標が今シーズン達成できるようにチーム一丸となって戦っていきたいと思っています」
Q:『Rising G』のスローガンについて。
「素晴らしいスローガンだと思っています。スローガンに負けないよう今シーズン選手とともに戦っていきたいと思っています」
Q:キャプテン、副キャプテンは?
「昨シーズンに引き続き遠藤選手がキャプテン、副キャプテンが加地、倉田と昨年と同じメンバーでやってもらうことになりました」
〜新加入選手の挨拶・コメント〜
●リンス選手:
「まずここにいれることを非常に嬉しく思っています。当然期待されていると思うので皆さんの期待に応えられるように頑張りたいと思います。当然タイトルを狙うために最大限の準備をして頑張りたいと思います」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「当然、最大限の努力をしなければ結果も出ないしタイトルにも届かないと思っています。僕のポジションはFW。スピードのあるFWなのでそこを活かして頑張りたい。目標はタイトルです」
●エブソン選手:
「初めまして、リンスが言ったように僕も当然期待に応えられるように頑張りたいと思います。監督はじめ、仲間とともにタイトルを狙ってチャンピオンになれるように頑張りたいと思います」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「目標、目的はひとりひとり同じだと思います。タイトルを獲ることが最大の目標ですし、僕自身はキャンプからシーズンスタートになりますが、いい意味で競いあってポジションをとって、1日1日を大事にしてポジション争いをできるように頑張りたいし、得意なマークとタイミングの取り方を活かしてプレーしていきたい」
●東口順昭選手:
「アルビレックス新潟から移籍してきました。中学のジュニアユース時代にガンバにはお世話になっていて、またこうしてガンバ大阪のユニフォームを着て試合ができることに感謝して、ガンバの優勝に貢献したいと思います。よろしくお願いします」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「プレーの特徴はシュートストップ、あとはクロスボールの処理、そこから素早く繋ぐはやさ、判断、これでチームに貢献していきたいと思います。目標としてはチームのタイトル、個人のタイトルをとって、いろんな意味で日本一のGKになるというのが目標です」
●米倉恒貴選手:
「ジェフユナイテッド千葉から加入しました。このように伝統もあり、魅力もあるクラブに加入できたことを心より嬉しく思っています。ここで出来る限り自分を磨いてチームの優勝に貢献できるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「サイドのポジションをやるということが多いと思うのですが、攻守におけるアップダウン、またセールス的なところは攻撃的なところにあると思うので、ゴールに絡むプレーでチームの勝利に貢献できたらいいなと思っています」
●内田裕斗選手:
「ガンバ大阪ユースから昇格しました内田裕斗です。ガンバ大阪のユニフォームを着て自分らしいプレーをして結果を出し、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「僕の特徴は攻撃的なところ。1対1では絶対に負けないと思っていますし、闘志むき出しの守備でボールを奪うっていうのが僕の特徴だと思います。優勝はみるものではなく、1戦1戦勝つ中で見えてくるものだと思う。優勝できるように、自分がガンバの武器になれるように頑張りたいと思います」
●小川直穀選手:
「ガンバ大阪ユースから昇格した小川直穀です。小さい頃からの夢だったサッカー選手になれたことにすごく感謝しています。まだスタートラインに立ったばかりで夢、目標もあります。なので大好きなガンバ大阪で活躍できるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
Q:ガンバで戦う上でどういうプレーをしていきたいか、自分のウリと意気込みを教えてください。
「ポジションは攻撃的なアタッカー。特徴であるスピードを最大限に生かして大好きなガンバでタイトルを獲れるように貢献したいと思います」
以上