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【J2日記】栃木:来年も、再来年も、ずっと、ずっと。(13.12.15)

栃木県にプロサッカーチームを残しましょう!――12月の凍てつく寒さもなんのその。寒風が吹き付ける街中でサポーターは栃木SCへの思いと、個々が感じるクラブの魅力を声の限り叫び、道行く人々にクラブ存続に向けた募金活動への協力を何度も呼び掛けた。

債務超過に陥ったクラブの危機を救うため、11月25日に「栃木SC支援の会」(会長:石崎忠利栃木県サッカー協会会長、栃木サッカークラブ後援会会長)が設立された。「子供たちの夢を奪い、栃木県の共有財産である栃木県唯一のJクラブを失う」ことを回避する目的で会は立ち上がり、クラブが置かれた極めて厳しい状況を乗り切るために、12月15日に「県下一斉募金活動」を展開した。この活動に対してクラブも参加することになり、スタッフと選手は県内の15カ所に分かれて市町サッカー協会、栃木サッカークラブ後援会、サポーターと一緒に募金活動を行った。

毎年、必勝祈願を行うことで知られる、宇都宮市内の中心部にある二荒山神社には、県南の足利市、佐野市、栃木市を回って来た松本育夫元監督も参戦。二荒山神社担当の栃木サッカークラブ後援会の皆さんに、まずは活動していただいていることへの感謝の言葉をひとり一人にかけた後、自らも首に募金箱をかけて持ち前のバイタリティを活かして活動を盛り上げた。松本元監督が参加してからたくさんの方が足を止めてくれるようになり、座右の銘である「全力に悔いなし!」とプリントされた“松本育夫Tシャツ”も飛ぶように売れた。また、その場で後援会に入会する人の姿も目に付いた。

「場所が良いのでたくさんの方が関心を持ってくれましたし、協力してくださいました」と、午前中から参加していたボランティアスタッフは活動に対する手応えを口にした。その一方で、「もう少しクラブが地元に根付いていれば、もう少し良い反応があったのかもしれません。特に若い方の反応があまり良くなかったので、『スポーツを観戦する』ということへの関心がまだまだ薄いのかもしれませんね」と、県民に親しまれるクラブに生まれ変わることを期待して激励の言葉も聞かれた。

サポーターの精力的な活動に対して松本元監督は、「熱い声援をスタジアムで送っていただくのが皆様の本来の姿だと考えておりますので、我々のクラブの4年間のツケが皆様のところに回ってしまったことを誠に申し訳なく思っております。寒風が吹き荒ぶ中、クラブの活動にご協力いただきありがとうございます。心からお礼を申し上げます」と感謝の言葉を述べると同時に、「皆様のこういった活動に対する力が、クラブを立て直す力になると確信しております」と、クラブ再建に向けて改めて断固たる決意を表明した。

来年も、再来年も、その先も。ずっと、ずっと栃木SCがJの舞台で戦う姿が観たい、栃木SCを応援したい。クラブはそんなサポーターの思いを真摯に受け止め、2度と思いに反する事態を招かぬよう、健全経営をする努力をしなければならない。

以上

〜募金などのお問い合わせ先〜
◆「栃木県にプロサッカーチームを存続させる会」
http://www.mintochiproject.jp/
◆「栃木SC支援の会」
http://www.tochigisc.jp/news/article/00005105.html

2013.12.16 Reported by 大塚秀毅
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