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【NON STOP J2】-J2のススメ- 中林洋次(岡山):「神」は考え、努力する。(13.06.05)

★【NON STOP J2】 -J2のススメ- 紹介選手一覧
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GK中林洋次の好セーブ連発で、〈今日は1、2点、いやもしかすると2、3点は中林に助けられたかもしれない、〉というゲームの後、彼がミックスゾーンを「トッ、トッ、トッ」という、独特のゆったりとしたリズムで歩いてくるのを見ると、果たした仕事との落差に思わず微笑みたくなる。オーラがない。いや、オーラを漂わせる気配がない、この純朴そうな青年が、岡山の「神」なのだ。

持ち味は、反応の速さだ。また前方にポジションを取り、相手のクロスを狙うなど、先手の守備も上手い。フランス代表のGKファビアン・バルテズが好きで、小学生の頃は背番号「16」を付けたGKだった。05年、鳥栖でプロデビューし、08年シーズン半ば、広島に移籍。広島では09年、リーグ戦28試合、カップ戦4試合に出場したが、その後の2年間の出場はカップ戦と天皇杯の5戦出場にとどまり、12年、出場機会を求めて岡山にやって来た。完全移籍で加入し、昨季からこれまでリーグ戦全試合に出場している。

昨季の岡山は、J2で2番目に失点が少ない堅守を築き上げた。中林の加入はチームの成長に欠かせない一要因であったとも言える。本人はこう話している。「前線からの守備を徹底してやっていたし、今では全員守備の意識がチーム全体に浸透していると思う。同い年くらいの選手の多いチームで、全員が身体を張っていた」。
加入直後から、同じ年代の選手とプレーできることを喜んでいた。気軽に話し合える雰囲気があるのだろう。「(4月の終わりから)失点が増えていた時、監督からもう一度、しっかりとした守備を見直そうという話がありました。ちょっとしたことから失点が続いたので、やり方を変えるのではなく、細かいことを詰める、もう一度、気を引き締めてやるということが確認できたと思う」。
また、チームとしてDF陣の連係が成熟していることを伝える。「守備の対応の中でお互いの感覚、ここはこれぐらいで切って、とか、コースを限定してとか、そういうところは僕も2年目ですし、うまくいっているのかな」。
せっかくだから今年は失点数の少なさでもリーグ1位になろう、と始まったシーズン。あくまで目標は勝つことだ。だからたとえ失点しても引きずることなく、勝つために切り替え、失点を減らして点を取ることを目指している。シーズンの終わりに、中林洋次の弾んだ声で、いい報告を聞きたい。

以上

2013.06.05 Reported by 尾原千明

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