本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第17節 富山 vs 徳島】安間貴義監督(富山)記者会見コメント(13.06.01)

●安間貴義監督(富山):
「前節の松本とのダービーでは多くの方がアウェイのアルウィンまで来場してくれたが、期待に応えることができず、さびしいゲームをしてしまった。今週はグラウンドで失ったものをグラウンドで取り返すために練習してきた。もう一度、何が大事かを考え、しゃべることを大事にしてやってきた。(紅白戦で)さまざまなシステムを試し、選手たちにしゃべること(意志疎通すること)の大事さをあらためて感じさせようとした。
今日の試合で選手たちは90分間、よく声を出し、最近足りなかった泥臭さや粘り強さも出していた。徳島の中盤とセンターバックのボールの動かしがうまくて、最初はなかなか守備がはまらなかった。それで少しやり方を変えた。コケ(苔口)がワンチャンスを決めて先制点を奪い、試合を有利に進める状態にしてくれたからこそ、そのような決断もできた。両サイドの木村や國吉は嫌いな仕事も勝つためにひた向きにやってくれた。黒部が久しぶりにチームに戻ってきて『以前よりもゲーム内容は数段良くなっているから(今は勝てなくても)続けていくべきだ』と発言してくれたことも選手に勇気を与えたと思う。みんながチームに関わってくれたからこそ取れた勝点3だ。
連敗中でもホームで勇気をもって立ち向かえる雰囲気をつくってくれたサポーター、ファンのみなさんに感謝している。今後も精いっぱい取り組んでいくので、選手が躍動できるように後押ししてほしい」

Q:発言中にあった「嫌いな仕事」とは。具体的に教えてほしい。
「徳島の濱田選手や斉藤選手はボール扱いがうまく、最初は普段通りに守備ではめていこうとしたが、うまく交わされてしまった。前線の3人がプレスをかけるために必要以上に走ることになり、このままでは45分しかもたないと思った。それを想定して次のやり方は伝えてはいた。それをやると(両サイドの)木村と國吉は相手選手をマークして最終ラインまで下がらなければいけなくなった。2人は攻めが持ち味なので」

Q:DFの舩津選手を中盤で起用した狙いは。
「彼は全試合スタメンで出ており、可能性を買っている。前節は(失点につながるミスもあり)今日の國吉や木村のように勝つための条件をそろえることができなかった。一度スタメンを外して頭を冷やさせてもよかったが、彼は多くのサポーターに支えられている選手なので試合に出る義務がある。がむしゃらにプレーしてほしいと思って中盤で起用した。守備面では躍動していた。ボールを奪った後のミスが多かったのは相変わらずなので修正していってほしい。ミスしてもよい。サッカーなのだから。積極的にやれと伝えていた」

Q:アーリークロスからの先制点は狙っていたのか。2得点とも普段から練習しているパターンで奪ったことについての感想は。
「今日のメンバーにはボールを動かすのが得意なほうではない選手も含まれている。それで昨季やっていたボールの動かし方で戦った。(スピードのある)苔口や木本がいるのだから、どのタイミングでボールを入れると彼らの良さが出るのか考えながらゲームをするように指示していた。相手を分析して狙っていたかたちで先制点が生まれた。得点シーンに練習でやってきたことがよく出ている。自信になると思う。できれば谷田君が空振りしたシーンも練習通りのかたちだったので、入れてくれていたら彼の自信にもなっていただろう(笑)。決定力不足だと言われているが、彼らはチャンスから逃げることなく何度も挑んでいるし、グラウンドに戻ってすごく練習している。この1試合でその問題が解決されたとは思っていない。今後も続けていく」

Q:相手にボールを保持され自陣にくぎ付けになった点についてどう考える。
「相手にボールは持たれたが、誰にパスを出させてはいけないのかなどポイントを押さえて彼らは冷静に遂行した。だからこそ、あれだけのタレントがそろっている徳島から逃げ切ることができた。今季は攻撃に重点的に取り組んでいるが、うちは守ることもできる。それをしっかりと表すことができた。ボールを奪った後に失う場面もあったので、それは改善していかなければならない」

Q:顔ぶれが変わった3バックのプレーについて。試合直後に御厨選手と何を話していたのか。
「声を出し、誰が誰をマークするかといった連係もよくやれていた。この3人はボール扱いが上手いので、相手に奪いどころを絞らせなかったのではないか。終盤に慌てるところがあるので御厨には『(そうならないように)お前がまとめろ』と話した。うちは真面目にやるチーム。常に100%で対処しようとするからPKになっちゃう。ゴール前に良いボールが入ってしまったらPKを与えるのではなく次にどうすべきかを考えるべき。自らをコントロールする必要がある。だが、一生懸命やってこそ、次の段階として緩めることも考えられるようになると思う」

Q:フォーメーションやメンバーが変わっても勝つことができた。今後のオプションが増えたと捉えてよいか。
「うちは常にチャンスとピンチがあり判断が必要な練習をしている。誰を抑えるべき、どうプレーすべきかが浸み込んでいる。日ごろの成果が出た。システム論を先行させたくはない。今ベストの選手が活躍できるように戦い方を考えている」

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP