●ネルシーニョ監督(柏):
「今日のゲームは戦術の戦いだったと思う。我々は新しいシステムで臨んだ2度目の試合だったが、トータルの仕上がりはよかった。前半はポゼッションがよくなかったが、やられたシーンはあの佐藤寿人選手の失点シーンくらい。あれはジャストなシュートだったが、それ以外は守備のところでしっかり対応して、戦術でやるべき大事なところは出ていたと思う。
後半は少しアグレッシブになって、勇気をもって攻撃に出てくれた。ミスも少なくなり、チャンスも増えたが点につながらなかった。後半の姿勢には満足している。私が求めるのは、後半のようなアグレッシブな攻撃。リスクを少し背負う覚悟を決めたプレーを求めているので、そういう点は非常に出たと思うし、満足している」
Q:チャンスがあった中で得点が取れなかったが、一番の原因は?
「先日の千葉戦からはよくなっているが、最後のプレーのところの判断や落着きは普段のレベルに戻っていない。ただ、このタイミングなので点を取れなかったことを責めるよりも、千葉戦からの成長を認めている。徐々にチームのクオリティ、連携、ゲーム感が戻ってくると、ゴールの決定力も戻ってくると思っている」
Q:田中順也選手が入ってからよくなった印象があるが?
「クレオを起用したのは、このシステムでやるところでターゲットを置いて形をどうつくるかを観察したかったから。彼は、中国でチームと離れて大体40日間自主練をしていて、今まさにコンディションをあげているところだということも考慮したい。彼のクオリティは確かなものだ。コンディションが上がれば、今よりいいプレーができると信じている。
彼のところで前線でタメを作って、高いボールにも対応できるというところで、我々の新しいシステムで形を作ると。(田中)順也の持つ特徴も理解しているし認めているが、今日のところは現段階のコンディションと今日の対戦相手を考えるとこの形でやる必要があった」
Q:3−4−1−2のようなシステムだったが、このやり方をベースとするつもりなのか?
「それぞれの試合で策を考えていかなくてはならない。前回の試合で我々は後半に4バックにもどしたが、2失点して点差が開いたということもある。現在、我々はACLの初戦を見据えているが、アジアのチームは身体能力も高いし、身長も高いので、空中戦も想定すると我々も1枚でも高い選手を起用したいと思っている」
以上