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【G大阪:松波正信新監督、初練習後の囲み取材でのコメント】(12.03.27)

●松波正信監督(G大阪)
Q:グラウンドに出られて横断幕が目に入ったと思います。まずはそのときの率直な感想から聞かせて下さい。
「こういう状況でもサポーターは本当にガンバのために応援しくれる大事な存在なのでこういう形で練習場にも足を運んでもらったということには本当に感謝していますし、これからやっていかなきゃいけないなという使命感も同時に沸きました。いい結果が出るように全力でやりたいと思います」

Q:こういう状況でチームを任されたということ、短い準備期間で今日をどんな考えで迎えましたか?
「まずこういう状況で…本当にあってはならないスタートだったと思うし、それは勝負事なので紙一重ではあるのですが、結果的にこうなってしまったのは残念に思います。ただもうリーグもはじまっているし、前に進むしかないということで、自分としては大きなチャレンジということで引き受けました。今日は、新潟戦に向けての最初のスタートという入りで迎えましたし、選手にもそれは伝えました」

Q:こういう厳しい状況でも優勝の望みはあると思いますか?
「そうですね、もう一度、全員が同じ方向を向けたと思うし、そういう面では十分取り返す時間はあると思います。ただそのためには全員が努力をおしまず、ハードワークをしていかないと結果は得られないと思うので。それがあっての、タイトルだと思うし、逆にそれがなければタイトルはとれないと思うので。ただうちにはそれができる選手が揃っていると思っています」

Q:プロの監督は初めてですが、不安はないですか?
「不安は…ないです。本当に進むだけだと思っているし、よく言われると思うんですが、こういうチャンスは最大限にいかす主義なので、不安よりもチャレンジ精神の方が大きいです」

Q:指導者としてのモットーは?
「モットーですか…。選手時代もそうですが、その仕事に対して誠実に100%努力して行くというのが今までやってきたことなので、それは選手であろうが、コーチだろうが、監督であろうが変わらないとは思います」

Q:選手からはなんと呼ばれていますか?
「松波さんじゃないですか。あまりかわっていないです」

Q:今後、選手との距離感をどんな風にとろうと考えていますか?
「特には変わらないと思います。年齢的にも近い選手もいますし、これまで通り、極端に離れたり、極端にくっついたりということはしないと思います。ただ、いずれにしても選手がやりやすい環境づくりをやっていきたいというのはありますが、そうやって選手たちを尊重する反面、選手たちにも責任を持って言動、行動をしてもらわないといけないと思っています。そこはお互いにリスペクトしながらやっていければいいなと思いますが、實好ヘッドコーチもいますので、うまくコミュニケーションをとりながらやりたいと思います」

Q:實好ヘッドコーチはどういう存在ですか?
「選手の時から一緒にやっていますし、ユース、トップと一緒にコーチをしてきています。いつも心強いサポートをしてくれているので本当に大きな存在だと思います」

Q:最初のミーティングでは選手にどういう言葉をおかけになったのですか?
「今のこの状況に対して、現場はもちろん、クラブ全体で責任を感じて、そこから再スタートをしようと話しました」

Q:クラブ史上初めて、生え抜きからの監督就任については。
「Jリーグ元年にプロになり、それからずっとガンバにお世話になって来たのは確かですが、とくに生え抜きだから、どうこうというのは考えていないです。もちろん、ガンバ大阪に対する愛着はありますし、今までずっと携わってこさせていただいたからこそ、喜びと、使命と、プレッシャーと、今、いろんな思いは自分の中であります。でも、ピッチに立てばそういうことも忘れるし、とにかく次の結果を求めてやっていくだけだなと思っています」

Q:コーチ時代は西野前監督のもとで2年間コーチをされました。西野前監督からはどういうことを学ばれましたか?
「西野さんは日本で最高の指導者だと思っていますし、その監督の下でコーチをやらせてもらって、攻撃的なサッカーというところでは学ぶところもたくさんありました。その中では試合展開の中でどうポイントをかえていくのか、選手に対する接し方など、いろんなことを自分の中で吸収できたんじゃないかなと思います」

Q:それを引き継がれる部分もあるかと思いますが、松波監督は、どういうサッカーを目指していきますか?
「やはり攻撃的なサッカーをしたいと思います。その中で人もボールもよく動く…ボールだけが動いているときというのはリズムが悪い時もありますので、その時に人も流動的に動いていければ、もっと推進力のあるサッカーができるんじゃないかと思っています」

Q:西野前監督が作り上げて来た攻撃的なスタイルもあるかと思いますが、西野さんのスタイルとは別に松波さんの個性、オリジナルなものを打ち出したいとすれば、どういうところですか?
「攻撃的といっても、何が攻撃的かということになりますが、まずは人をかけるということと、守備に関してもこちらから仕掛ける、試合展開としてアグレッシブな攻撃的なサッカーをしたいです。当然、速い攻めもあればポゼッションもありますが、そのバランス感覚というのをしっかり求めてやりたい。中央攻撃だけではなくサイドからもしっかり攻撃できるようにやっていきたいです。もちろん、点数は多い方がいいですが、もちろん0も目指すというか…完璧にゲームを運ぶのが理想ですよね。5点獲ったから3点獲られてもいいやという考えではないです。5点獲っても0で抑えるというのが基本です。0で抑えたから1点でいいとも思わないし、それはゲームの中で極論ではなく、バランスをしっかり考えてやりたいと思います」

Q:今、なかなか点が取れないし、失点もある。どちらをより重く感じていますか?
「やはり攻撃のところでリズムが出てないと思います。そこでリズムが出ればスムーズに守備にも入れるだろうし、そこがスムーズにいけば攻撃もスムーズに行くと思うので、やはり攻撃の面でまずはゴールを奪いにいくということ、そのあとにしっかり守備を…距離、バランスをしっかり意識付けしていきたい」

Q:選手起用について。よくサテライトもみられていましたが若い選手の起用については?
「そういう新しい選手も当然入ってくるだろうし、競争もどんどんしていかないとチーム力はあがっていかないと思うので、それはもちろん、いいコンディションでいいパフォーマンスを出せばしっかりチャンスを与えて行くつもりです」

Q:キャプテン、副キャプテンに特に何か話をされましたか?
「練習前に明神と遠藤をまず呼んで、こういう状況だけど一緒に頑張ろうということは伝えました。(選手からの意見を吸い上げるということは?)それはこれからいい方向に向かうものであれば受け入れるし、そうでないと感じたらそれは受け入れないということはハッキリ伝えています。もちろん、選手の要望とか意見は聞くし、やりやすい環境に、気持ちよくプレーするようにということはしますが、その反面、そういう要望を伝えてくるということは、その分責任も伴うぞということは伝えています。またそれに対して責任がとれないのであれば厳しく接するということも伝えています」

Q:前体制から、フェルナンドコーチだけをスタッフとして残しました。これは松波さんの考えですか?
「会社の考えもあり、僕の考えもあって残ってもらうことにしました。彼はいろんな国で経験していますし、指導者としても長く携わってきているので、そこで培ったいろんな経験を…若い選手もそうだし、僕らコーチングスタッフに対しても伝えてくれ、と言いました。彼は人間的にも明るいキャラクターですし、いろんな面を総合的に考えてお願いしました」

Q:ベンチにはジャージですか?
「僕はジャージの方がいいかなと思ったのですが、スーツでということだったので…(襟は?)ワイシャツの襟を立てたらおかしいでしょ(笑)。中に着ておきます(笑)」

Q:現役時代は最後の年にタイトルをとられました。監督としては出来るだけはやく獲りたいという思いもありますか?
「そこはガンバとしての目標なので。ただ、決して僕一人の力では勝てないし、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、そしてもちろん選手、フロントも含めて全員が同じ方向を向いてやっていけるようにしていきたいと思います」

Q:改めて監督としての決意をきかせてください。
「ここまで携わらせていただいて、自分の中では青い血が流れていると自負しているので、本当にいいときも、悪い時も経験しているので、とにかくいい結果が出るようにやりたいと思います」

Q:サポーターの方に向けて、決意を聞かせて下さい。
「僕はもちろん、選手もコーチングスタッフ、会社も全力で目標に向かっていきたいと思いますので、競技場にぜひ、来ていただいて、サポートしていただきたいなと思います」

以上
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