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【AFCチャンピオンズリーグ2012 柏 vs 全北現代】ネルシーニョ監督(柏)記者会見コメント(12.03.21)

●ネルシーニョ監督(柏):
「前回アウェイで負けていて、ホーム初戦ということで、我々はとても大きな責任を背負ってグラウンドに入って試合に臨みました。相手はACLで経験が豊富、非常にハードなゲームを覚悟していました。前半からゲームボリューム、個人としてチームとしてうちの選手が優れていたと思います。相手は普段の4−4−2から3−4−3に変えていました。そういったところで、我々の綻びを探したのかもしれませんが、選手たちは落ち着いて守備をすることができ、そこからカウンターと、最初から最後まで戦術が機能した前半だったと思います。得点も取れて、前半のスコアはそれに値する内容だったと思います。後半は向こうも並び、選手を替えて、単純に蹴る攻撃に慌てたシーンもありましたが、全体的には追加点も取れました。ただ、もっと取るチャンスは作れていました。とにかく大事な結果、ホームで勝点3を取れたことがよかったですし、我々がグループリーグを勝ち上がるために最低限の条件を勝ち取れてよかったと思います」

Q:前半が良かったとおっしゃいましたが、前半は右サイドは良かったが、左サイドがなかなか突破できませんでした。得点をきっかけに両サイドのバランスが良くなったと思いますが、左サイドには途中まで物足りなさはありましたか。
「うちの右サイドは以前からクオリティの高いプレーを、レアンドロと酒井が絡んで崩していき、チャンスを作るという特徴を持っています。今日は左よりもレアンドロと酒井の右サイドが効率良くスペースを使えて、そういうところで比較的右にボールを運ぶ展開となりました。左サイドは右ほどのスピードはありませんが、タメを作り、テクニカルな個人の突破など、技術が高く生産性の高いサイドだと思っています」

Q:今日の3、4、5点目はカウンターでした。見事なカウンターでしたが、カウンターを成功させる秘訣を語っていただけますか。
「カウンターの前に良い守備をしなければ、カウンターに出ることはできません。今日はコンパクトにチームをまとめることができ、セカンドボールを拾えました。相手ゴールに到達するまでプレーのスピードも大事で、今言ったことが全て機能していた。コンパクトで、セカンドボールを拾えて、相手ゴールまでできるだけ素早い選択をしながら、あとはパサーのパスの質、守備のところのポジショニングからどのスペースを探して飛び出していくのか。全ての要素が巧く噛み合ってカウンターにつながったと思います」

Q:栗澤選手が今季公式戦初出場しました。栗澤選手が入ったことでこの結果にはどのような影響を与えたと思いますか。
「彼はキャンプ中に怪我をして離れていたんですが、良いコンディションで試合に出るためにしっかり準備をしてきました。彼は運動量が豊富で攻守に渡り激しく戦ってくれる。グラウンドの中で責任を背負ってプレーすることができる。あとはコンビを組む大谷ともコンビネーションが良くて、目を見るだけでお互いが理解し合っているというのがあります。チームが慣れているリズムを彼は持ち出してくれる。茨田は違う特徴を持った選手ですけど、今日は彼の存在感を見せてくれたと思いますし、彼も自信になったと思います」

Q:前半、相手が予想外の3−4−3、後半から4−4−2に戻した。そのチームの対応がうまくいったと思いますが、うまく対応できた理由は。
「試合前のメンバー発表を見て、3−4−3という情報も入っていました。選手たちとすぐに話をして、特別なことをやるより、我々は先週末に浦和レッズとやったばかりなんですが、3−4−3は浦和のシステムと同じです。選手たちと話して、あの試合を思い出して、役割を明確にさせました。相手が得意である4−4−2から変えてくるということは、逆に言えば我々のことをリスペクトしている、精神的にも我々の方が上に立てる。その姿勢をグラウンドの中で強く見せれば、精神的にも選手たちは優位に立てる。その考えを選手たちが理解してくれて、我々のリズムにすることができたと思います。ハーフタイムに、身長の高い選手がベンチに残っているというのもあり、スコア的にも(並びを)替えてくると思いました。2週間の練習の中でハイボールに対する対応、セカンドボールに対する対応は選手と話もできていましたし、練習もできていたので、全く慌てることなく彼らは対応できたと思います」

Q:リカルド ロボ選手がなかなか点を取れない。焦りがあり、肝心なところでズレてしまう。そのことに関してはどうお考えでしょうか。
「私もそういうふうに見ています。やはり得点を取り慣れた選手が、取れない時期が来ると焦りが来るでしょうし、不安になると思いますが、彼は今日素晴らしいプレーをしてくれた選手の1人だと私は思っています。ただ得点だけが足らなかったと私は思っています。彼に替えて茨田を入れましたが、ゲームの終盤で、スコアを見ると中盤を強化する必要がありました。(田中)順也を残した理由は、順也の方がカウンターの時の自分の役割を理解してやり慣れているので彼を残しました」

Q:レアンドロ選手は絶対的な選手ですが、相手が激しくマークをして潰されることもある。そういうのを含めてレアンドロ選手の存在をどのように考えていますか。
「レアンドロのサイドをニュートラルにされることは、他のサイドが空きますし、他の選手を生かす選択肢が出てきます。そういうプレーは我々も準備ができています。今年に入って彼のマークが非常に厳しくなったというのは皆さんも見た通りだと思いますが、皆さんの見ていることは、レアンドロはそのマークにも屈せずにチャンスを作り、ゴールを決めている。彼はクレバーですから、マークが来れば引きつけて他の選手に出す。その試合の状況によって生かす選手を変えていく。酒井を生かしたり、他の選手を生かしたり。能力の高い選手ですから、今年のACL、Jリーグでは厳しいマークを受けると思いますが、エースである以上、激しいマークを受けるのは仕方がない。しかし彼は能力が高いので、今まで通り生産してくれると思います」

以上
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