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【J2日記】松本:ホーム開幕戦、前夜(上)(12.03.14)

3月11日、記念すべき松本山雅FCのJリーグ加入後、初のホームゲーム。当日は13,098人という多くのサポーターが松本平広域公園総合球技場(アルウィン)に詰め掛け、大声援を送りました。

しかし、実は前日である10日は、前の晩から降り続いた雪で、松本市は一面、雪、雪、雪……。この日、アルウィンでは午前中に、クラブを応援するサポーター・ボランティア・後援会などの有志にて『日本一気持ちのいいスタジアム大作戦』というスタジアムの清掃イベントが計画されていたのですが、雪化粧のアルウィンの雪掻きに急遽変更されました。
それもそのはずです。何しろアルウィンのピッチには10センチ近い積雪。スタンドも分厚い雪で覆われています。渋滞を何とか乗り切ってイベント開始後にアルウィンに到着した僕は、その光景に茫然自失としてしまいました。ピッチはまだ3分の1ほどがようやく顔をのぞかせただけ。ホーム・アウェイの観客席はほとんど手付かず。本当に明日Jリーグの公式戦が行われるのか疑問を抱かずにはいられない光景が広がっていたのです。確かに松本は例年3月中に一度は大雪が降ります。しかし、スタジアム設営にも時間のかかる、公式戦の前日に降ることはないのに、と愚痴の一つもこぼしたくなります。
神様の悪戯を恨まざるを得ませんでしたが、イベントに参加した200人の皆さんは意気軒昂でした。春先に降る雪らしく、べったりと水分を含んだ重い雪を見る見るうちに運んで、邪魔にならない位置に積んで行きます。本来は2時間弱で終わる予定のイベントでしたが、多くの人が率先してお昼過ぎまで居残り、雪掻きを続けたのでした。
「この時期に雪が降るのは予定に入れていた。ただ、こんなに多くの人が参加してくれたのはうれしい」と松本山雅後援会の風間敏行さんが語るように、朝早くから多くの人が参加し、そして参加した皆さんの表情がすごく明るかったことも印象に残っています。楽な作業ではないのですが、時折笑い声がもれるほど雰囲気は良かったです。

こうして、アルウィンの雪掻きは無事完了。水分の多い雪ということもあり、試合時には大部分が溶け、前日が大雪だったとは思えない環境を取り戻すことができました。このような表には出ない裏方の皆様の尽力があってこそのクラブ。本当に頭が下がる思いで一杯です。

以上

2012.03.14 Reported by 多岐太宿

アルウィンのピッチを雪かき中です。

スタンドの雪かきを行うサポーター。

まだまだピッチの大部分は雪に覆われています。

力をこめすぎて、持参した雪掻きを割ってしまったサポーター。ちなみにゴール裏サポーターグループの代表です。

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