3月19日(土)、広島ビッグアーチにて福岡とのフレンドリーマッチが開催されました。
試合後のコメントは以下のとおりです。
・試合結果はこちら(サンフレッチェ広島公式サイト)
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●高萩洋次郎選手
「僕の地元(福島県いわき市)が今回の地震にあって、家族や親戚、友人たちもたくさん、被害にあいました。
育った土地が被災し、街もこわれてしまって、たくさんの人々が困っている。地震が起きて、とてもサッカーどころじゃない。何とか、助けてあげることができないか、そういう想いがとても強くて。(被災しなかった広島で)練習していていいのかなって、正直思っていました。地震の翌日も鳥栖との練習試合があったし、僕らだけ普通にサッカーしていていいのか、そんな気持ちをずっと抱えていました。
でも、そういう状況でも、本当にたくさんの地元の人々から『辛い状況だろうけど、お前はサッカーを頑張ってくれ。そして(私たちを)元気づけてくれ』と言ってもらえた。『おまえがサッカーを頑張っている姿が(テレビなどで)見られるように頑張るから』って。地元の人の方が辛いのに、そういう言葉を僕にかけてくれたんです。だからこそ、僕は自分のできることをやりたい。サッカーを頑張らないといけない。
地元は(問題となっている)原子力発電所の近くです。それだけでなく、地震や津波によって酷い状況になっている。ちょっとパニックになっているところもあるようです。でもそこで、(いわき市出身の)僕が頑張っているという報道があれば、それだけで地元のみんなが落ち着いてくれる。そして少しでも、勇気を贈ることができればいいかな、と思うんです。
(4本目の試合で打った)シュートは、入ったかと思った(苦笑)。ああいうのがゴールになるともっと盛り上がるし、自分の名前が報道やどこかのサイトで出てきてくれれば、『頑張っているな』と見てもらえる。そうなれば、もっと良かった。2本目、ムジリのゴールをアシストした時も、自分でシュートしようという気持ちもありました。こういう状況だし、点に絡みたいという気持ちは、多少なりともあったと思います」
●青山敏弘選手
「みんなで(被災地のみなさんを)励まそうという試合。僕らはそういう気持ちで試合に臨んだし、いい試合はできたと思う。
いつリーグが再開されるかわからないし、コンディションは難しい。でも、常にプロとして、100%の気持ちを届けるのが役割。今日はそういう試合ができたと思う。
ここまでハードに練習ができている。休まざるをえないクラブがある中、恵まれている。だから100%の力でやらないと、申し訳ない。僕らは、プレーで見せるだけ。
明日の募金活動は、みんなが『やりたい』という気持ちを持っていたから、話はスムーズに運んだ。明日は一生懸命に声を出して、協力したい」
●李忠成選手
「少しでも、被災地の方々に力になりたいという想いで、今日の試合にはたくさんの人々が集まってくれたと思う。
震災については被害が酷過ぎて、言葉がない。何も言うことができない。心が痛い。ただ、自分ができるのはサッカーしかない。来週末には日本代表へも合流するし、やるべきことをやっていきたい。
リーグ再開に向けて、しっかりとコンディションを整えたい。その中で、何らかの形でサポートできればいい。僕のゴールが勇気につながってくれれば、うれしいと思う。
代表のチャリティマッチ(3/29@長居)は、日本中から注目を集めると思う。アジアカップの時のようなゴールができればいい」
以上
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・3月20日(日)街頭募金活動実施のお知らせ(サンフレッチェ広島公式サイト)