本日、ジュビロ磐田の新体制発表会が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
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●吉野博行代表取締役社長
「みなさん、新年明けましておめでとうございます。ヤマハフットボールの吉野でございます。本日は多数のサポーターの皆様方、また、報道関係の皆様、お集まりいただきまして厚く御礼を申し上げます。
いよいよ2011年シーズンが始まりますが、このシーズンに向けて我々の取り組みをこの場をお借りしまして皆様方と共有化したいと思っております。まずは本年度のスローガンでございますが、本年度は2年間掲げた『原点回帰』の中期構造改革の最終年でございまして、チームスローガンは新たな飛躍と挑戦の域を込めて、『Road To Champion』にすでに決定をしております。昨シーズンは5位以内の目標を掲げながら、最終的には一昨年と同様11位にとどまり、いささか現実とギャップを感じられているサポーターの皆様もいらっしゃると思います。たしかに、我々のチームはまだ発展途上でありますが、いろいろな可能性を秘めていることは昨年のヤマザキナビスコカップの優勝で証明できたと思っております。2年前には90分間走れない、戦えない、という辛口の評価をいただきましたこのチームですが、昨年のスローガン通りの戦いの『進化』を示し、全員が勝利に対する執念を持ち、チーム一丸で120分間に渡る死闘を制し、優勝を勝ち取った自信は何にも勝る、今シーズンの我々の財産だと思っています。本年はナビスコカップチャンピオンとしてのプライドと、飽くなき挑戦者の立場で、最後まで優勝に絡む年にしたいと考えております。
(大型ビジョンを使いながら)これは我々のクラブが中期構造改革で示したロードマップでございます。我々のマスコット・ジュビロくんが一足先に日本一高い富士山に登りました。先ほど申し上げた通り、これからは我がチーム、ジュビロ磐田が日本一を目指して、いよいよ始動して参ります。プロのチームである限り、常に高い目標を持ち、その実現のために日夜努力し、その成果を試合で如何なく発揮すること以外に、我々のミッションであります、『夢と感動』を生むことは不可能です。このミッションを達成するためには、個々のスキル、フィジカル面での向上もさることながら、直に求められるプレー、役割を的確に理解し、仲間を信じ、チームとして有機的に融合する、チームのために戦える組織力を今後一層磨いて参ります。本日、集まった選手全員がこのことを絶対にやってくれると信じています。ただし、日本には我々のクラブとしましては、一つの通過点であります、さらなる高い山に登っていくための中期的視点の育成強化を同時に取り組んで参ります。
先ほどお話し申し上げました長期ロードマップに関連し、クラブの経営のお話をさせていただきます。この数字はJリーグから開示されている各クラブの2009年の経営実績を引用させていただきました。2009年の当クラブの売上高は34億円でございました。ご覧の通り、我がクラブの特徴としましては多くの地域の企業の支援を受け、広告収入が比較的高い一方、入場料収入の割合が低いクラブとなっております。冒頭では『原点回帰』と申し上げましたが、思えば、2年前の2008年のクラブは残留争いをし、会社は大幅な赤字でございました。しかしながら、いまだ道半ばではありますが、この2年間の事業コストの削減を断行した結果、今季の売り上げは31億円程度を見込んでおりますし、最終利益は大幅に回復し、経営体制を良い方向に大きく転換をしております。
その結果、中長期のロードマップを常に念頭に置いた中、必要に応じてさらなる成長に向けた投資も実施していく考えを持ってはおります。ただ、入場料収入は人気のバロメーターでありますので、今後のクラブ経営安定化のためにも、是が非でも改善すべき重要な経営課題と認識しております。昨年の新体制発表会でも入場数の減少をご説明申し上げました。残念ながら、2010年シーズンのホームゲームでの1試合当たりの平均入場者数は2009年に比べて、約10%減の12137名でございました。我々としても31項目に渡るスタジアム満員プロジェクトを昨年立ち上げ、いろいろな活動を継続して参りましたが、以前、我々の努力不足、まだみなさんを魅了するような価値のある試合を提供できていない等々、反省点は多々ございます。
クラブの存続意義を考えた場合、入場者数はクラブの生命線ですので、我々クラブとしては今まで以上に真剣に取り組み、チームの成績同様、近隣のJ1クラブ並みに、あるいは、過去に我々が獲得した入場者数を一刻も早く回復させたいと考えておりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。現在のサポーターの皆様方のご支援、ご声援をいただくだけではなく、クラブとしては新たなお客様の吸引もして参ります。この活動の柱となるのがホームタウン、サッカースクール等々の活動でございます。我々は地域との結びつき、浸透を考え、ホームタウン活動のエリアを徐々に広域化し、西は浜松、東は藤枝まで我々の活動エリアと想定し、地域の皆様方との接点の拡大を考えております。特に幼稚園、保育園の児童、小中学生を対象にしたスクール、普及活動をホームタウン活動の広域化に連動させ拡大していく予定です。また、今までチーム広報主体だった広報機能にクラブ広報を追加することで、活動エリアのより多くの皆様方の目に触れるよう、これらの活動を理解されるよう、我々は地域に貢献できるクラブになりたいと考えております。
チームのみならず皆様方が快適かつ楽しい思い出作りができるインフラ整備もしていきたいと考えております。特に多くの皆様方からスタジアムに関するご不満をお聞きし、クラブとしてもいろいろと改善を図って参りました。最後に残ったサポーターとチーム、クラブが一体化した非日常空間の実現に向け、社内に『スタジアム改修検討プロジェクト』も発足いたします。ただ、スタジアムを改修するとなりますと、膨大な費用がかかることはご理解いただけると思いますので、2011年の一年間の準備期間を使い、スタジアムの改修コンセプトと費用等々をまとめて参りたいと思っております。現在予定しております完成ターゲットは2013年春のシーズンでございます。これから『スタジアム改修プロジェクト』を含め、今年度我々が取り組む全ての活動、プロジェクトを成就させるためにもぜひ一人でも多くの皆様方のスタジアムへのご来場、“おらがチーム”ジュビロ磐田への愛着、熱い視線を受け賜わり、昨年のナビスコカップ決勝のようなサポーター、地域の皆様方の盛り上がりをいただき、今年度は我々ジュビロ磐田に大きな大きな推進力を授けていただきますようよろしくお願い申し上げます。
最後に我々が掲げる今シーズンのクラブ目標は次の3つでございます。
1つ目は、最後の最後まで優勝争いに絡み、ACL出場権の獲得を狙って参ります。
2つ目は、チーム成績、内容の濃いゲームの増加に伴い、平均来場者数を平均13000名に引き上げて参ります。具体的には満員の試合を今シーズン7試合から8試合、また、2012年には12試合、2013年には15試合以上をイメージしております。
3つ目はホームタウン活動の広域化によるサポーター会員数3万人でございます。
これらの3つの目標はいずれも過去に保持していたレベルでございます。まさに中期構造計画『原点回帰』の最終年度としてもう一度スタートラインに戻ることを前提条件としております。我々クラブは選手、スタッフ、経営陣を含め全員がこの目標に向け、全身全霊を尽くす所存でございますので、輝くジュビロ磐田復興に向け、ぜひ、サポーターの皆様方のパワーをお貸し願いたくよろしくお願い申し上げます。
サポーターの皆様方、ご家族、ご友人をお誘い合わせの上、一人でも多くの方々にご来場いただき、チームへの熱いご声援、援護射撃を今シーズンはぜひとも今まで以上にいただきますよう重ねてよろしくお願い申し上げます。本日はご静聴ありがとうございました。よろしくお願いします」
●柳下正明監督
「みなさん、こんにちは。今日はこんなにたくさんの人達に集まっていただきありがとうございます。
この後、紹介します新加入選手を迎え、いよいよ(1月)25日からトレーニングをスタートします。何名かの選手が入れ替わりますが、この2年でジュビロのスタイルは確立されてきたと感じています。今年は十分上位争いができると考えています。
ただ、ここ数年リーグのスタートでつまずき、苦しいリーグ戦となっていますので、今シーズンはしっかり準備をして、ACLへの出場権を獲得できるよう精一杯戦っていきます。
ジュビロでサッカーをできるという喜びと責任を感じ、そして誇りを持って精一杯やっていきます。チーム一丸となって、一年間精一杯戦っていきます。今年も一年間、よろしくお願いいたします」
★新加入選手のあいさつなど新体制会見(2)はこちら