10月10日(日) 2010 ヤマザキナビスコカップ
清水 1 - 1 広島 (15:00/アウスタ/12,384人)
得点者:64' 山岸智(広島)、87' 小野伸二(清水)
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●長谷川健太監督(清水):
「本当に悔しいです。最後まで熱い応援をしてくれたサポーターの皆さんには、本当に申し訳なかったなと思っています。何とか決勝に行って、一緒にタイトルをという想いで、選手もサポーターも戦ってくれたんですが、そういう想いを決勝戦の場につなげることができなかった。非常に残念ですし、熱い声援を送ってくれたサポーターには申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
ただ、選手にも話はしたんですが、非常に気持ちのこもったエスパルスらしいサッカーはしてくれたのではないかと。こういう表現はよく使われますが、これがサッカーだと。一言で言ってしまえば、そういう表現になるのかもしれませんが、前半からバーやポストに当たって、なかなか自分たちの思い描くような結果というのは出なかったのかなと。後半もサイドから良い形でクロスが上がって、シュートまで行くんですが、最後の詰めというところで甘かった部分があったと思っています。
まだシーズンは残っているので、気持ちを切り替えて、残りの試合で少しでも良い結果を得られるように、またチーム一丸となって戦っていきたいと思っています」
Q:今日は本当に運がなかったと思いますが、後半に監督は2つの勝負手を打っています。藤本選手を入れ、それから原選手を入れて2トップに布陣を変えた。ただ、どうも監督の思っていたような効果は得られていないように感じたのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
「藤本のコンディションというところでは、ケガ明けで本来のパフォーマンスは出せなかったと思いますが、彼が左に入ってから、仕掛けであったり、太田も含めて左から非常に良いクロスが上がっていました。そういう意味では、藤本が入って早い段階で左から入れて、それに対してフローデ(ヨンセン)と枝村という形が何回か作れたと思っています。
原は、ヤマザキナビスコカップのここまでの戦いで、彼が貴重な決勝点を挙げてきた。チーム事情が非常に苦しい中で、彼が前線でアグレッシブに動いてくれて、この大会における彼のプレーや存在は、今まで結果を出してくれていたと思います。今日は、彼が直接点を取ったわけではないですが、前に枚数を増やすことによって、前線でもう1枚タメができて、小野の得点が生まれたと。時間帯がもう少し早く取れればもっと良かったと思いますが、先に点を取られたという状況を考えると、勝負に出なければいけない時間帯ではあったと思います」
Q:今日は大前選手の先発起用は予想外でしたが、その意図は?
「藤本は先発で切れるだけの状態にあったと思っています。ただ、小野、藤本と2人リスクがあるということだと、何があるかわからないので。(小野)伸二は最後まで素晴らしいプレーをしてくれましたが、木曜日までは別メニューでどうなるかわからないような状況の中で、無理してプレーをしたという部分もあったと思います。藤本も筋肉系のトラブルなので、何かある可能性は当然ある。大前は非常にコンディションも良かったので、大前を入れて、勝負どころで藤本という形を考えて、今日は大前の起用を決めました」
Q:5人ないし6人で守ってくる広島に対して、攻撃ではどんな指示をしていましたか?
「今日は槙野選手がいなくて、後半からそこに服部選手が入ったので、必然的にフローデと身長のミスマッチが起きる。左からクロスを上げて、とくに後半は良い形でシュートまでいけたと思っています。引いて守る相手に対しても、得点になった形のように3人目がああいう形で飛び出していくと(相手も)付ききれないと。そういう形であとわずかという場面は何回か作れたと思っています。そこで決めきれなかったということはありますが、シュートも22本、今日のゲームは打っていますし、それもミドルで可能性がないようなシュートばかりではなかったと思っているので、崩すところまでは行けていたんじゃないかなと。それで先に点が入れば、またガラッと違った結果になったと思っています。シュートまで行けてなかったり、チャンスを作れなかったりということであれば、引いた相手を攻めあぐねたと言えるでしょうが、あそこまで決定的な場面ができたということは、ある程度狙い通りゲームは運べたと思います。ただ、最後の詰めが若干甘かったのかなと。運がなかったという言い方もできますが、そこで決めきるか決めきれないかが、こういう結果の差になったと思っています」
Q:守備に関して、第1戦で見えた課題はよく修正されていたと思います。失点の場面に関しては、どのようなところが足りなかったと思いますか。
「今、失点の場面を(VTRで)見てきましたが、中央から左サイドへの長いボールに対して、少し市川のスライドが遅かったというところと、最後のところで……打った相手がうまいという前提はありますが、最後のところで何とか身体に当てて、コースを変えられればと思って見ていました。平岡も詰めているんですが、その平岡と市川の間をうまく抜かれて、逆サイドに打たれているので、あそこで何とか身体に当てるぐらいの最後の寄せができていれば、防げたのではないかと。ただ、それ以外はほとんど相手にチャンスを作らせていなかったと思うので、そういう意味ではDFラインは本当に集中して、よく戦ってくれたと思っています」
以上