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【第90回天皇杯3回戦 北九州 vs F東京】プレビュー:群馬決戦の結末は北九州のアップセットか、それともF東京の順当な勝利か!?(10.10.11)

10月11日(月)第90回天皇杯3回戦 北九州 vs F東京(13:00KICK OFF/正田スタ)
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互いに今シーズンのリーグ戦では苦戦が続いてきた。F東京は現在、5勝9分11敗でJ1リーグ15位。北九州は1勝12分15敗でJ2リーグ最下位に沈んでいる。だが、チーム状態は上向きになりつつある。F東京はリーグ戦第25節湘南戦で、大熊清監督が就任初勝利を挙げ、北九州もJ2第29節大分戦でチームの柱である佐野裕哉が復帰し、アシストを記録するなど、終了間際での劇的な同点劇に貢献した。

この試合の焦点は、北九州がいかにコンパクトに組織立った守備を90分間続けられるかだろう。トーナメント戦ではアップセットが起こりやすい。北九州にも付け入る隙はある。F東京は、DF今野泰幸、GK権田修一、さらにはDFキム・ヨングンが12日の日韓戦のために不在。守備の要であるGKと、センターバックのコンビがごっそりと抜けてしまっている。さらに高橋秀人がけがで戦列を離れ、平出涼も、U−19日本代表に選出されているため、チームにはセンターバックの駒が不足している。佐野裕哉のプレースキックや、前線で攻撃の起点となるチーム得点王の大島康明など、得点機を作り出せる選手もいる。守備が崩壊しなれば、大分戦で終了間際にゴールを決めたように、得点機は必ずやってくるはずだ。

逆にF東京は焦れないことが求められる。冷静さを欠いてしまえば、得点機を逃してしまう。6日から2泊3日で御殿場合宿を行い、アタッキングサードでの崩しを集中的にトレーニングしてきた。特に、対人練習が多く、ゴール前に人数をかけてシュートやクロスでプレーを終わらせることを徹底させていた。この試合では、4−2−3−1システムも試される可能性がある。中盤から多くの選手が飛び出す形を多く作りつつ、相手にカウンターの機会を与えない攻撃を繰り返していかなければいけない。
また、御殿場合宿では基礎体力の強化も行ってきた。大熊監督は「特に試合に出場している選手と、そうでない選手のコンディションにばらつきがある」と語り、控え選手のコンディション調整を行ってきた。この試合ではこれまで控えに甘んじていた大竹洋平や、けがから復帰を果たした梶山陽平や羽生直剛の出場も予想される。彼らだけでなく、途中出場する選手たちが活躍し、チームの底上げが成功していることを見せたいはずだ。

9日に行われた3回戦では、順当に多くのJ1勢が勝ち進んだが、京都が千葉にアップセットを許した。トーナメントは一発勝負だ。F東京が番狂わせを阻止するか、それとも北九州のジャイアントキリングなるか。試合は明日13時、正田醤油スタジアム群馬でキックオフする。

以上


2010.10.10 Reported by 馬場康平
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