10月9日(土) 第90回天皇杯3回戦
山形 3 - 1 湘南 (13:00/NDスタ/3,249人)
得点者:12' 長谷川 悠(山形)、14' 田代 有三(山形)、57' 宮崎 光平(山形)、82' 新居 辰基(湘南)
チケット情報 |天皇杯特集
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●反町 康治監督(湘南):
「えー……、情けない試合内容でしたね。1週間前に非常にいいゲームをしたという反動がこういうときに来るのはよくあることであって、いい試合をしたと言っても今日と同じようなスコアでやられましたけど、これぐらいでいいやっていうメンタリティが全員に伝染してこうなってしまったかなという感じですね。深い眠りについて目が醒めたら2-0でしたという感じで、山形さんはああいうチームですから、なかなか隙を突くことが難しいので、先取点が大きく左右するなと考えると、非常に厳しいゲームでしたね」
Q:今シーズン、山形との4試合で2勝2分けでしたが、選手たちに山形に対する苦手意識があるのでしょうか?
「苦手意識は特にないと思いますね。4試合のうち3つがここの場所だということで、今日なんかも芝がめくれたりとかいう条件に順応するのに難しかったのは正直ありますけど、それは単なる言い訳であって、リーグではお互い勝点2ずつですから、そんな苦手意識を持ってたら他のチームも全部苦手意識になっちゃいますから(苦笑)、そういうことはないと思いますね。今日はもうゲームの入り方、それに尽きると思いますね。誰が雨混じりのこういう天気のなかでテンション高くやってたかっていうと、うちは残念ながらそうではないと。それに尽きるんじゃないですかね」
Q:後半システムを変えたようでしたが、それで何か効果が出たと感じますか?
「山形は全員が自陣に戻ってしっかりと守備をするというチームですから、そのブロックを作っている外側を一生懸命ボールを回したところでゴールからどんどん遠くなってしまう。なので、横パスを省略して2トップにして、そこに入れてミッドフィールダーとボランチが絡んでいくという形にしないと、まったく埒が明かないんじゃないかなと。あとは、相手のセンターバックにフリーで持たせてもしょうがない状況でしたから、そこでプレッシャーをかけていく。そこで得点に代表されるように、山形のゴールはほとんど浮いたボールですから、そうしたボールを自分たちのボールにできるかということはハーフタイムに話をして、2分ぐらいに我々大きなチャンスをつくって、監督がよく言うことですけれども、入っていれば流れが全体的にこっちに来ていい流れができたのではないかなと思いますけど。それができないのが、我々がこの位置にいる証でもあるので、どうにかならないかなあと思ってますけど。
狙いとしてはそういうことで、相手のよさを消す、相手の弱いところを突いていくということでプランを変更したと。うまくいったところもあるし、うまくいかなかったところもありますけど、全体的にはそんなに悪くなかったんじゃないかなあと思っています。ただ、あっちを出せばこっちが引っ込んで、悪いところも弱いところも露呈しなくちゃいけないので、そこは考えながらやらせたつもりではいます」
Q:これで今季4回目の対戦でしたが、開幕戦の頃の山形と今日の山形で変化を感じた部分はありますか?
「初戦の時にも同じように2トップでやってたんですけど、2トップの距離が近づきすぎてしまって、お互いに遠慮し合ってるという感じがあったと思うんですよね。まあ、田代が入ったばっかりでしたからね。今回のゲームでは、お互いの距離を考えながらとか、当然、ダイレクトプレーというパワープレーみたいなものも得意としてますけども、そのお互いの距離もよかったですし、非常にそういうトレーニングをしながらお互いのよさを認め合ってやっているなという感じは、今日の2トップには関してはですよ、やっているなというふうに思います。
あとは、後ろのメンバーをだいぶ変えてましたけど、どのメンバーを出しても非常に統率のとれた、我々が逆にそういう統率のとれたようなプレーをさせてしまったのもあるんですけど、そういうのは前に比べると熟成されているんじゃないかなというのはありますね。これは小林さんの成果だと思いますけれども。そうした意味では、かなりチームとしてステップアップしているのではないかなと思いました」
以上