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【第90回天皇杯3回戦 G大阪 vs 栃木】プレビュー:『攻』のガンバ大阪、『守』の栃木SC。持ち味を勝利に結びつけるのはどちらか。(10.10.08)

10月9日(土)第90回天皇杯3回戦 G大阪 vs 栃木(13:00KICK OFF/万博)
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大阪体育大学との天皇杯2回戦を6-2の圧勝でスタートした、前回大会の覇者・ガンバ大阪。次なる3回戦の相手は、FC岐阜との『J2決戦』を3-2で制して駒を進めて来た栃木SCだ。今季のJ2リーグ戦では、ここまで28試合を戦って10勝8分10敗の11位と中位につける栃木だが、直近の首位・柏戦では、先制する展開の中、1点こそ失ったものの粘り強い守備を90分にわたって貫き引き分け。“松田イズム”が浸透する中で、首位を独走する相手から手堅く『勝点1』を手にしており、チームとしての戦い方が徹底していることが伺える。その栃木の『守』とG大阪の持ち味である『攻』のどちらが上回るのかが、一番の見どころになるだろう。

G大阪は大幅にメンバーが入れ替わっての戦いを強いられそう。日本代表で不在のMF遠藤保仁やU-19日本代表のMF宇佐美貴史に加えて、FWルーカスやMF明神智和、FWドドら主力メンバーに故障者が続出しているからだ。これによりボランチにはDF山口智の先発が濃厚。また前線は直近の山形戦でリーグ戦では3試合ぶりの先発を飾り、7試合ぶりのゴールを挙げたFW平井将生と、ここ5試合は先発から遠ざかっているFWイ・グノが2トップを組む可能性が高い。直近の山形戦では相手の堅守を崩しきれず攻めあぐねたG大阪だが、今回対戦する栃木も山形と似たようなスタイルを持ち味とするチームとなる。山形戦で浮き彫りになった攻撃面での課題をいかに克服し、相手のカウンター対策も徹底しながらその堅守を打ち破れるかがカギとなりそうだ。
「相手のカウンターに注意しながらも、ボールを奪った後の素早い攻撃をいかに数多く仕掛けられるか。足下ばかりで繋ぐのではなく、サイドから崩したり、スペースを活かす動きを考えたり、全体が流動性をもって攻めなければいけない。山形戦もそうだったけど、本当に堅くDFラインをしいてくる相手というのはスペースさえ見つけるのが難しくなる。ただ、その中でも個々がしっかりと動き回ることで自分たちでスペースを作り出し、崩し切りたいと思う」(MF二川孝広)

またもう一つの注目が、G大阪のボランチを務めるMF武井択也と栃木の右サイドバック赤井秀行との元同級生対決だ。流通経済大学時代はともにチームメイトとして戦った二人だが、プロになってからは今回が初めての対戦となる。ポジション柄二人がマッチアップすることは殆どないだろうが、互いの心の奥底には、いい意味でのライバル心が潜んでいるはず。彼らより2つ年下の同大学の後輩、栃木のFW船山貴之も含めて、『元・流通経済大学』対決も楽しみにしたい。

「殆どマッチアップすることはないと思うのでやりづらさは特に感じないですけどね…っていうか、去年の天皇杯2回戦では流通経済大学と対戦し“全員後輩”という戦いも経験していますから(笑)。そこは特に意識せずに戦えると思います。ただ、チームとして絶対に負けられない戦いですから。しっかりチームのために仕事をして次に勝ち進みたい。そのためにはいかに相手の堅守を崩しきることが出来るか。連動性を示すためにも中盤の攻撃は欠かせないだけに、僕もしっかり攻撃に参加していくことを考えつつ、相手のカウンターに備えて前がかりになりすぎないバランスのとれた戦いをしたい」(MF武井)

対する栃木は先にも書いた通り、堅守をベースにチームきっての点取り屋、FWリカルド・ロボや先に名前を挙げたFW船山、今季の7月に横浜FMから期限付き移籍で加入したMF水沼宏太ら、スピード、運動量のある選手たちが攻撃を加速させる。またチームを率いる、栃木SCの松田浩監督は07、08年とヴィッセル神戸の監督時代にG大阪と対戦。リーグ戦、カップ戦をあわせて、1勝4分1敗と互角の戦いを演じており、組織的な『堅守』でG大阪の攻撃力を封じ込めた印象も強い。現在はそれぞれ戦うステージが違うとはいえ、そのスタイルを現在の栃木で継承していることを踏まえても、そう簡単にG大阪にゴールをこじあけられることはないだろう。アウェイ戦になる中で、先手をとった展開に持ち込めれば『堅守』で勝ちに持ち込める可能性は高まるはずだ。

以上

2010.10.08 Reported by 高村美砂
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