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2009年度のシーズン開幕前に岸野靖之監督(現・横浜FC監督)が、キャンプ地で筆者に「こいつはまだまだ上手くなるで」と語ってくれたのが、今季の横浜FCで活躍が期待される高地系治である。
鳥栖には2005年から在籍し、通算24ゴールをあげている。どのゴールも、左足から放たれる芸術的なシュートでとても美しいものであった。
特に“ニア天”と言われるGK正面から頭上を越す強烈なシュートは、彼の真骨頂だったのかもしれない。2007年第35節C大阪戦(鳥取市営サッカー場バードスタジアム=現・とりぎんバードスタジアム)では、同点となる“ニア天”シュートを決めた。「あそこは、GKが反応しにくいと思って狙って蹴った」と平然と言ってくれた時には、敗れた試合ではあったがC大阪に一矢を報いた気がしたものだった。
そして、もっと忘れもしないゴールは、2009年第51節C大阪戦のロスタイム4分間の2ゴール。鳥栖を勝利に導いただけでなく、C大阪のJ2優勝を消してしまったゴールである。
目の前での優勝の胴上げを覚悟した瞬間のGK股間を抜いての同点弾。そして、歓喜の声が静まらないうちにゴール左隅を狙った逆転弾。この2ゴールは、偶然の産物でもなければ、彼の強運がもたらしたものでもなかった。
もともとテクニシャンとしての評価は高かった。ボールをもって前を向いたときは、まさに“レフティモンスター”だった。しかし、自分に足りないところも彼は知っていた。与えられた筋トレのメニューを黙々とこなし、陰でプロテインを飲んで強靭な肉体を作る努力を行っていた。その甲斐あって、守備面での貢献度も高くなり、ユーティリティプレーヤーとしての幅を大きく広げた。GKとCB以外のポジションなら、どこでもこなすことができ、ドリブルだけでなく左足からのパスには精度を増した。一部の関係者の間では、「鳥栖のルイ・コスタ(*1)」と呼ばれていた。
彼を2005年から見続けてきた筆者が感じるのは、『シーズンごとに上手くなっている』ことだった。偉そうな物言いはお許し願いたい。間違いなく、シーズンごとに進化を遂げているのである。今季は、横浜FCのメンバーとして対峙することになるが、どんな進化を遂げているのか、プレーをこの目で見るのが待ち遠しい。
とはいえ、鳥栖戦だけは“退化”してもらってもいいかも…
以上
*1:ルイ・マヌエル・セーザル・コスタ:元ポルトガル代表。1991年にFIFAワールドユース選手権で優勝を果たしたポルトガル黄金世代の一人。類まれなパスセンスを武器に、フィオレンティーナ・ACミランなどで活躍した。
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2010.01.26 Reported by サカクラゲン