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コラム

データコラム 数的有意

2022/4/29 09:00

2022シーズン序盤戦のスタッツリーダー 後編

2022年の明治安田生命J1リーグが開幕してから早くも2カ月が経過し、全てのチームがシーズンの4分の1以上となる試合を消化。今回は序盤戦を終えたと言えるこのタイミングで、J STATSを基に各スタッツでリーグ1位の成績を残した「スタッツリーダー」を前編と後編に分けて紹介する。※4月20日時点でのデータを使用

●藤井 智也(サンフレッチェ広島)
★クロス成功数(12)
★ドリブル成功数(29)
★平均スプリント数(40)
新監督にミヒャエル スキッベ氏を招へいしたサンフレッチェ広島は、前線から積極的にボールを奪いに行くハイプレス戦術を採用し、新たな姿へ進化を遂げた。特に4月はここまでの公式戦5試合で4勝1分けと、右肩上がり。そんな成長中のチームで、目を引くスタッツを残しているのが主に右サイドを任されている藤井 智也だ。クロス成功数(12本)、ドリブル成功数(29回)と、攻撃系の複数部門でリーグ序盤戦のスタッツリーダーに。また、スプリント数でも第5節の川崎フロンターレ戦で50回、第7節の横浜F・マリノス戦では51回を記録するなど、1試合平均は40回でリーグトップとなっている。J1屈指のチャンスメーカーに成長した「背番号15」の今後に注目だ。

●野津田 岳人(サンフレッチェ広島)
★平均走行距離(12.1km)
 1試合平均走行距離では、藤井 智也と同じサンフレッチェ広島に所属する野津田 岳人が平均12.1kmを記録し、ここまでのスタッツリーダーだ。様々なJクラブでの武者修行を経て、いま一度復帰を遂げた今季は、第2節から第7節まで6試合連続で先発出場を飾った。6月には28歳を迎えるMFが、相当の覚悟を持ってサンフレッチェ広島でプレーしていることが、走行距離という数字にも表れていると言えるだろう。

●パトリック(ガンバ大阪)
★敵陣空中戦勝利数(66)
34歳を迎えた今季も絶対的な空中戦の強さは健在。今季ここまででもっとも敵陣での空中戦に勝利しているプレーヤーとなった。ヘディングゴールこそまだ生まれていないものの、空中戦からの枠内シュート数は4を記録し、こちらもリーグ1位の数字を残している。最前線で体を張って陣地回復に貢献するそのプレーは、チームにとっても必要不可欠だ。

●鈴木 優磨(鹿島アントラーズ)
★敵陣PA内プレー数(52)
今季Jリーグに復帰し、ここまで3ゴールを挙げている鈴木 優磨は敵陣PA内でのプレー数がリーグ1位。「今季ここまでで、もっとも相手に脅威を与える場所でのプレーが多い選手」と言い換えることもできる。前編の上田 綺世がPA外シュートで一定の数字を残していることを考えれば、彼とコンビを組む2トップがいかに相手に脅威を与える強力なコンビであるか、数字の上でも実感できるだろう。またFWだけでなく、左サイドのMFとしても先発出場しており、ゴールを取るだけでなく様々な場面でチームの勝利に貢献するキャプテンとして新たな一面も覗かせている。

●荒木 隼人(サンフレッチェ広島)
★クリア数(61)
★自陣空中戦勝利数(44)
今季全9試合でフルタイム出場を続けるサンフレッチェ広島が誇る不動のセンターバック、荒木 隼人。クリア数(61回)、自陣空中戦勝利数(44回)と、守備系の複数部門でリーグ序盤戦のスタッツリーダーとなった。地上でも空中でも絶対的な対人の強さを持ち、「前から積極的にプレスを掛けるチーム」の後方で構える「門番」として、いなくてはならない大きな存在だ。

●昌子 源(ガンバ大阪)
★シュートブロック数(13)
3バックと4バックを併用する「ガンバ式カタノサッカー」において、どちらも高いレベルでこなせる貴重なDF。ここまで8試合に先発出場し、8試合ともフルタイム出場を果たして新監督(片野坂 知宏)率いるチームの中心となっている。今季は特にシュートコースに入ってピンチを防ぐプレーが光り(例:第8節清水戦で相手の決定機を阻止した場面)、数字にも表れた。このままJ1で好調を保ち、昨年9月以来遠ざかっている日本代表への復帰も狙いたい。

●小泉 慶(サガン鳥栖)
★タックル数(44)
今季はここまで9試合全てに先発出場。代名詞ともいえる中盤での厳しい守備を武器に、ボランチや中盤のアンカーの1列前でインサイドハーフとして出場。ここまでのタックル数はリーグ最多となっている。フィジカルと物怖じしないハートの両面で圧倒的な強さを持ち、刈り取り屋としてフィジカルバトルを挑む姿は迫力満点。「小泉 慶のタックル」に注目して、スタジアムやDAZNでの観戦を楽しんでみるのはいかがだろうか。

●三浦 龍輝(ジュビロ磐田)
★セーブ数(38)
J3での経験も豊富なたたき上げの守護神。第5節の浦和レッズ戦では1試合で9セーブを、第7節の川崎フロンターレ戦と第9節のサンフレッチェ広島戦では7セーブを記録するなど、「固め取り」も目立っており、ジュビロ磐田のサポーターのみならず、対戦相手のサポーターにも強烈な印象を与えていることだろう。Jリーグの公式Twitterでも過去に三浦 龍輝の好セーブをまとめてツイートしているので要チェック!

●ヤクブ スウォビィク(FC東京)
★セーブ率(85.7%)
新天地でも高いセービング能力を発揮しており、FC東京のピンチを幾度も救っている。1人の力で決定機を阻止してしまう場面も多く、相手の攻撃陣にとっては厄介な最後の壁として立ちはだかる。第9節のコンサドーレ札幌戦の終盤に見せたスーパーセーブ2連発はまさに圧巻の一言だ。

(文章/データ提供:データスタジアム株式会社)

 

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