Jリーグの2017シーズンも終わりを迎えました。Jリーグ女子マネージャーに就任して3年目。初年度から2年間Jリーグは2ステージ制でチャンピオンシップの楽しみもありましたが、今年は終盤に向けて毎節ドキドキの試合が続きました。優勝争いは最終節まで持ち越しになりましたが、J1王者は初タイトルを獲得した川崎フロンターレ。私は、ジュビロ磐田対鹿島アントラーズの試合会場にいたので優勝の瞬間は立ち会えずテレビ中継で観ていましたが、試合終了の笛と同時に、待ちに待った優勝の喜びからピッチに泣き崩れ抱き合う選手、監督の姿、共に戦ってきたサポーターの涙を見るとグッと込み上げてくるものがありました。
そして、私の目の前には、優勝を逃した鹿島の選手が俯きピッチに座り込む姿。泣き崩れ唖然とピッチを見つめるサポーターの姿に、何も言葉が出てきませんでした。今季半ばから首位を維持し、これまで何度も優勝を経験してきたクラブだからこそ、この悔しさは計り知れないものだと思います。それでも今シーズンは、鹿島らしい素晴らしいプレーでリーグ戦を引っ張っていったクラブであることに間違いありません。
J2リーグでは、湘南ベルマーレが優勝。来季初めてJ1リーグに参入するV・ファーレン長崎。プレーオフで勝ち上がった名古屋グランパス。J3リーグでは、ブラウブリッツ秋田が優勝。J2復帰の栃木SC。秋田はJ2昇格にはなりませんでしたが、早くJ2の舞台で観られることを楽しみにしています。優勝、昇格クラブの皆様、おめでとうございます。
そして、毎年開催されるJリーグ年間表彰式のJリーグアウォーズでは、得点王プレゼンターとして出席しました。選手、監督のタキシード姿はこの式典でしか見ることができないのでとても新鮮です。今年の得点王争いも激しかった中、得点王は全試合に出場し、23ゴールを決めた川崎フロンターレ小林 悠選手。小林選手はMVPにも選ばれ、サプライズでご家族が駆け付けお祝いされる場面もありました。お子さんが小林選手に花束を渡した瞬間、ステージ上を猛スピードで駆け抜けて行く珍事件もありましたが、緊張感ある会場が一気に和み、可愛らしいお子さんの姿に癒されていました。
リーグ戦の他にも、大注目の試合があります。
Jリーグを代表してAFCチャンピオンズリーグを勝ち進んだ浦和レッズ。決勝第2戦は私も試合会場に行きましたが、選手入場時のコレオグラフィーには、サポーターの絆を感じました。今まで様々なコレオグラフィーを見てきましたが、ここまで圧倒されたものは初めてです。サポーター手作りのコレオは選手、クラブへの愛情を身に染みて感じます。10年ぶり2度目のアジア王者になった瞬間は忘れもしません。その感動の試合からアジア王者として挑んだFIFAクラブワールドカップ初戦。一昨年、昨年は開催国王者としてJリーグクラブが出場しましたが、今回はアジアの戦いは大きく、世界の舞台で日本のサッカー、Jリーグの強さを見せ付けて来て欲しい思いが強かったので、ただただ残念な結果。この結果が信じがたかった。
FIFAクラブワールドカップは大陸王者同士の戦い。年々レベルは上がり、容易に勝利できる大会ではありません。対戦相手は開催国王者で完全なアウェイ戦。慣れない環境や気温の変化の影響があったかもしれませんが、それでも勝ち進んで欲しかった。悔しさだけが残った試合を終え、5位決定戦を迎えたウィダード・カサブランカ戦では3-2で勝利。これぞ浦和レッズ!と言う試合でした。失点はありましたが、中継では現地で応援するサポーターの声援が響き渡って聞こえてきて、選手・サポーターの団結力や勝利への意欲が伝わってきました。最後に浦和レッズらしい試合を観ることが出来て、とても嬉しく思いました。
サッカーは何が起こるか分からない。悔しさ、喜び、驚き、様々な感情が生まれます。それがサッカーの面白さ。試合を観る毎にサッカーを好きになっていきます。
今年残すは天皇杯。元旦の決勝戦がどのカードになるのか、楽しみながら試合を盛り上げて行きましょう!
2017シーズンもありがとうございました。どのスタジアムでも温かく迎えて下さり、スタジアムに行くのが毎回楽しみでした。
Jリーグの2018シーズンも宜しくお願いします。
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